北京暮らしを始めてみれば ふたたび

2012年1月から再び北京生活が始まりました。(前回は2003.1~2006.1)

2024.1本帰国しました。

感動中国・・・は、もしかしたらここに!?

2013-03-12 20:37:28 | 北京暮らし いろいろ

こちらのテレビ番組とかニュースでどうも馴染めないのは、必要以上の(と私には思える)“いい人、ピックアップ”。

 

 

たとえば。

 

 

『感動中国』。

 

 

・・・って、まんまやん。

 

 

 

13億人の中から素敵感動人物をピックアップして発表するこの番組。

中国の人はみんな、感動したよ、おれ!ってうるうるして見てるのかと思ったら、はいはい、パフォーマンスだよねって意見もあってちょっとびっくり。

 

 

 

ほかにも例えばコマーシャル。

 

夜が明けやらぬうちに、道路清掃作業を始める女性がひとこと。

 

「街をきれいにするのは私の家をきれいにするのと同じこと」

 

 

タンは吐き散らすわ、たばこはポイ捨てするわ、犬のうん〇は垂れ流すわ、更にはガキんちょにも所かまわずトイレさせるわ・・・の北京でこんなCM見ると、いやいや、そんなCM以前にマナー向上させろよとツッコまずにはいられない。

 

 

感動、好人(良い人の意)、さらに3月は。

 

 

 

『雷鋒』という人に習って人のために尽くしましょう運動がバリバリ展開されるので、いい人キャンペーンがますます盛り上がり、私の中では。

 

 

 

感動中国、どこにあんねんっ!?

 

 

 

との疑問がいつも以上にむくむくと湧き上がるのでした。

 

 

 

 

ところが。

 

 

 

先週金曜日、お友達と春餅&カフェからの帰り道。

普段なら遅くとも15分に1本は来るバスが、待てどくらせどやってきませぬ。

 

もしかしたら〇〇〇番のバスはこの世から忽然と姿を消してしまったのではないか、何の前触れもなく突如現れたあのバス停は、やはりまぼろしだったのか・・・と、その時。

 

 

 

 

ようやく来ました。

(写真はイメージです。 本文と関係はあります)

 

 

 

ちなみにこのバス、今日始発駅から乗ったところ。

 

 

 

私の貸切でした。

それくらい、普段乗客はそこまで多くない路線なのだけど、さすがに渋滞の中ようやく来たバスなので、かなりの混雑っぷり。

 

 

 

ようやく乗り込んで、バス、出発。

 

すると。

 

 

 

「次は、〇〇駅、〇〇駅。 ほにゃららへ行かれる方はここでお降りください、〇〇番、〇〇番にお乗換えの方は降りて交差点を南へ・・・・」

 

 

 

・・・・・案内?

もしかして、案内してる???

 

 

 

日本じゃ当たり前かもしれないけど、私、この1年バスに乗った中で初めて遭遇しました。

さらに、普段なら「降りる奴はさっさと準備しておけよ~」とあおられるバスなのだけど、ここでは。

 

 

 

「お年寄りや助けが必要な方、バス停に着いてから降りるようにしてくださいね。降りる時も車が多いですから気を付けてくださいね」

 

 

 

・・・なんて親切なんだ。運転手のにーちゃん!

 

 

 

さらにさらに、金曜日の帰宅ラッシュ時間、それに加え片道1車線の路上でありえない傍若無人なUターン車が出没し、一時バスは全く動かない状況に。

すると。

 

 

 

「前方で車が立ち往生しているため、進めない状況であります。

 この時間、道はたいそう混雑しておりますが、まあみなさん、そう慌てなさらずに・・・」

 

 

 

 

思わずくすりと笑う、前の席に座っていた夫婦。

ちょっぴり和やかになる満員の車内。

 

 

 

これは、あれですか?

噂に聞く・・・。

 

 

 

 

感動中国、というやつですか?

 

 

 

 

感動中国、いただきました~!