ぶらり天壇めぐり。 続いてはいよいよ最大の見どころ、祈年殿へ向かいます。
これまでついつい変なおばちゃん達に目を奪われてきたけど、ここ、天壇のメインはまっとうに観光したいと思います。
この門を超えて、さあいくぞ!
と気合が入った私の耳に、なぜか郷愁をさそうギターの音色。
・・・・・なんで?
なんで天壇に、カウボーイハット?
さらに、そばで聴き入るおじちゃん。
いくら初秋の風が心地よい北京とはいえその皮ジャン、さすがに季節先取り過ぎやろ。
さっそく出鼻をくじかれた感ありありです。
ま、それは置いといて、この門の手前には。
『九龍柏』。
9匹の龍がからまっているように見えることから名付けられたのだけど、さあ、どこに9匹の龍がいるでしょうか。
正解の方にはど~んと、北京おもしろスポットツアーにご招待いたします。
ふるってご参加を!
それでは気を取り直して。 門の向こうに見える祈年殿へ向かってGO!
・・・って、遠っ!!!
今更ながら、北京の公園。どこもデカすぎ。
ちなみに真ん中の道は『神道』、つまり天帝のみが通った道だということなので、遠慮なく真ん中をずんずん歩いてどこまでも行きましょう。
この祈年門の向こうが最大の見どころ、祈年殿。
一気に駆け抜けたいところなのですが、門の手前でわちゃわちゃやってる家族が気になって仕方がない。
一見、ごくごく普通のチャイニーズファミリーなんだけど。
よ~く見たら。
レフ板・・・???
一人娘の撮影会 at 天壇。
気合い入りすぎ。
それではまたまた気を取り直して、祈年門をくぐり、いよいよ祈年殿へ。
おぉ~! これぞ天壇公園の顔! 祈年殿です。
さすがに脇を固めるやつらもかわいい。
これはなんだ? 魚か?
アンニュイな目にやる気のない口。 たまらない。
それでは祈年殿についてちょこっと解説を。
春節に皇帝がここを訪れて、五穀豊穣を願ったとか。
天を表す円と奇数から構成された祭壇で、基壇は・・・・・うにゃうにゃ。
・・・以下省略。
面倒くさいので、興味のある方は→コチラのサイトの説明を読んでください。
かいつまんで言いますと、祈年殿の中の四本の大きな柱は四季を表し、その周囲の柱12本が12の時刻を。
そして。
丈夫で天井を支える1本が12か月を表す・・・とのこと。
ま、要するに、今ブーム(なんだか、もうブームが過ぎ去ったのかわからないけど)、めっちゃめちゃパワースポットっちゅ~わけです。
と、そんなメジャーなパワースポットだけでは面白くないぞというあなたには。
こちら。
なんの扉かというと。
『古稀門』といいます。
古稀・・・といえば、そう、70歳。
この門は、乾隆帝が70歳になった時、「祭祀の度になが~い距離を歩くのは大変でっしゃろ。 この門を通っていきなはれ」と作ってもらいめっちゃ喜んだ乾隆帝なのですが、はたと、「この門をくぐって後の若い者たちが楽して怠けもんになってはならん!」と思い立ち、“この門は70歳になってからしかくぐれまへん!”と決めたのだとか。
ちなみに、乾隆帝以降70歳まで生きたものはおらず、結局乾隆帝ただひとりだけがくぐった門になりましたとさ。
おしまい。
というわけで、天壇参観も無事に終了!
・・・といきたいところですが、さっきからやたらと昭和歌謡のような、なんだか懐かしい雰囲気の音楽がガンガン(大音量で)聞こえてくるのです。
改めて問いたい。
ここは世界遺産、天壇公園ですよね?
というわけで、続きはまた今度。
天壇に流れるこのムード歌謡は、なに??