Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

ドブリンガー

2007年10月24日 23時18分57秒 | Weblog
今日は、11時にさばくさんに呼び出しをかけられていたので(昨日のコメント参照)、行ってきました。私に先生を紹介してくれたおばさんが来ると言うので、私も会ってきました。ドイツ人のまじめな感じの人で、彼女とは弓道仲間だということです。

ドイツ人の(と言ったら何十年もウィーンに住んでるわよと言われた)彼女も「これね、ウィーン歌曲のCD、もってるから貸してあげる。」といきなり2枚貸してくれました。おもしろいですね。この辺の反応が日本と違う。初対面なのにね。(私も前にはそういう風に貸したりしたけど、大好きなファウストの本を初対面の人に貸していまだに帰ってこないので、それ以来素性のわからない人には貸さないことにした。)

もともとさばくさんのご主人に「ウィーン歌曲やりたいんだけど。」と久しぶりに会った拍子に話をしたら、「じゃあ、あのおばさんがいいよ。連絡とってあげて!」ということから始まった先生探しでした。でもこんなにスムーズにいくとは思いませんでした。よかったよかった。

お話聞いていて面白かったのは、おばさんのご主人は元ウィーン少年合唱団、おばさんが国立歌劇場で歌っているときに知り合ったとか。でもご主人は歌の第一線は退き、ゴルトシュミーデだから、金細工師でいいのかな?になったそう。コンセルのときにも元ウィーン少年合唱団という学生がいたけど、みんながみんなオペラ歌手になるわけでもない。

話し変わって、ウィーンの音楽楽譜出版社兼楽譜屋のドブリンガーへ行ってきました。ショックだったのは、古本屋部分がわずか3畳くらいに狭くなっていたこと!あの少し足の悪いおじさんは前からいる人だと思うんだけど…
おじさんに「いつから小さくなったの?」と聞いたら「4月から」とのこと。ここの古本屋、貧乏学生御用達だから私も何冊も楽譜を買ったのに、かなりショックでした。

今日はBettelstudent(乞食学生)のピアノ伴奏譜15ユーロと、ウィーン歌曲の楽譜を2冊(各5ユーロ)買ってきました。明日早速練習してみます。

そうそう!帰りにグラーベン(という名前の高級目抜き通り)で、屋台を組んでなにやら木で飾ったりしている人あり。レストラン一人で入れないくせに、こういうのを見ると近寄りたくなる。いえ、近寄らねばならない何かが私を動かすのです。屋台の飾り付けをしているおばさんたちの中にずんずん入り、「おばさんこれなに?もうクリスマス?」「なんでよ、違うわよ。」「じゃ~な~に?」「明日の2時から今年のワインの試飲会よ。日曜までやってるわよ。」「絶対来る!」ってな会話。ね、はに~必須の内容でしょ?こういうのは考える暇なく近寄ってしまうんですよね。調べたら、「Junger Wiener am Graben」という催しのようです。

ということで、明日から日曜までグラーベンで誰よりも早く今年のワインを「飲む」んじゃないんでしょうね、試飲なんでしょうね。(だって法律ではまだ飲めないはず!)試飲だからオッケイなのか?よくわからないので、とりあえず行ってみます。







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先生一人決定

2007年10月24日 07時13分16秒 | Weblog
今日お昼に紹介してもらった新しい先生になるかもしれない人に会ってきました。まずはお話からということで、今日はレッスンではなく、私が何をしたいか、どういう人間か?先生は何を助けることができるかなどを話し合う予定でした。

第一印象はとっても感じのいい、おじいさんでした。(失礼か?)
押し付ける感じのない、好きなタイプの先生です。で、とりあえず私がなにをしたいかの話を充分させてもらい、その後、先生がいままで20年くらいウィーン歌曲を中心にコンサートもしてきていることや、普段どのような音楽活動をしているかなどをうかがいました。そして、CDを1枚(ウィーン歌曲の先生と友人の録音)をプレゼントしてもらい、その後、戸棚からウィーン楽譜が出てくる出てくる。一冊買ったらいい本を推薦してもらいました。

私も楽譜を一応もっていってたので、出したら、見たことない楽譜だと喜んでくださり、弾き始めた。(ピアノはそんなに上手くない)で、調子に乗って私も歌い始めた。めっちゃ喜んでくれはりました。

その中で「リヒテンタールのかわいい子」と私が題名をつけた曲があるのですが、これを歌っている時に、「シューベルト教会って知ってる?」「はい、家の裏です。」「そこの歌ですよ。その道リヒテンタールっていう道でしょう!あなたは近くに住んでいるんだったら、絶対プログラムに入れないと!」という掛け合いもあり。おっとりしたいい曲なんです。でも近所のあの道の話だとは思ってもいなかったです。

とにかく、私が押しの強いヒステリータイプ?なので、そういう人は苦手です。(回りに2人も要らない)。なので温和~なおじいさん先生大好きです。今まで習った人も実はほぼ全員男の先生なんです。もう全然OKのいい先生です。

レッスンでもないのに、発音も直してもらったり、単語の意味や背景も教えてくださるので、ちょうど私が知りたいあたりを助けてくれそうです。でもまだ、教えてもらった楽譜も手にないし、日本からの荷物も届いていないので、何曲か準備して12月から行きますといって今日は終わりました。

この次どこかで歌われますか?と聞いたら「11月10日にワインの解禁日前の洗礼祭で歌うよ」とのこと。ボジョレーなどと同じようにこっちにもワイン解禁日があります。その前にワインに洗礼するそうです。そのお祭りでとのこと。全然想像もつきません。ニタっと笑いながら「よかったら行きたいなぁ」と言っておきました。メールで情報くれる約束なので、ぜひ。

その後は、あまりに寒いので、よしこちゃんが「コートをあげる」と言ってくれたので、取りに行ってきました。勢いついて、晩御飯もご馳走になり、そのまま10時半くらいまで居座ってしまいました。ご主人と3人で2本あけてしまった!

おかげで、コートを2枚。お出かけ用セーター1枚。家用セーターやちょっと羽織る物がなかったので、これももらえて本当に助かりました。着古したら第3国などの寄付箱に入れるという約束です。

もう夜中過ぎましたけど、ほんまええ気分です。
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