Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

ミュージカル「レベッカ」ライモンド劇場 30.9.2007

2007年10月01日 05時33分32秒 | Weblog
「レベッカ」というミュージカルを観て来ました。何のミュージカルだかさっぱりわからないで行ったのですが、それも「30日は文化デーだから半額で行けるわよ。」とチケット売り場のおばさんにそそのかされて買ったチケットだった。(3階後ろから2列目、真ん中近く。11.5ユーロ(1800円)

で、感想は、行ってよかった!おもしろかったです!
まず原作はダフネ・デュ・モーリアという人の有名な小説だそうです。で、後にヒッチコックがローレンス・オリヴィエ、ジョーン・フォンテーン主演で映画を作り、アカデミー作品賞を取っているという代物らしいです。(ここまでまったくわからない)

昨年、世界で始めてミュージカル化されて、ウィーンで上演の運びになったこのミュージカルなんですが、最初だらだらと、一人の女性(名前がない。配役には「私」とされている。)が、金持ちの奥様の秘書から、とある富豪の男性に求婚されて結婚するけど、その男性は前に「レベッカ」という名の美しい奥さんがいて、その女性の影が屋敷からも、男性からも消えない。という感じで始まる。実はこの男性、レベッカを愛しているから忘れられないのではなく、誰にもいえない理由があって忘れられないのだ。(あらすじはこのへんで)

ミュージカルなので舞台はどんどん変わっていくし、回転もするし、階段があがったり下がったりもする。その辺は私も、もう驚かない。でも最後のシーンには驚いた。屋敷が火事になるんだけど、階段の手すりから火が吹くだけでなく、火だるまの人間が舞台を通りぬけた。これにはびっくり!その火の舞台前に紗幕があり、そこに火が映し出され、いつの間にか舞台ではなく、映像の火事に変わっている。

この前の「ウェルテル」といい、今回の「レベッカ」といい、紗幕での映像の使い方がとても上手いと感じる。多様しすぎるとオペラではうるさく感じるかもしれないけど、ミュージカルや演劇にはすごい効果を発揮すると思った。

さて、客席にはおっかけファンが多いのか、男性の主役や、女性の主役、そして屋敷付きの召使(ロッテンマイヤーさんみたいな)の3人に人気は集中していた。なかでも、この召使の女性が(亡くなったレベッカについていた召使なので、彼女がレベッカの影のような存在になっている)アルトの幅のある声でとりわけよかったです。主人公の「私」もかわいい声がいかにもという感じで好感が持てたし、(テクニックもOK!)そして男性もどっかで聞いたことある名前だけど誰だっけなぁと思っていた。(すごい人気だった)

で、帰ってからネットで調べてみると、ウヴェ・クルーガーというミュージカル「エリザベート」で最初にTod(トート)をやった人だった。そりゃ納得。

「わたし」Wietske VAN TONGEREN 
マキシム Uwe Kröger 
ダンヴァース夫人 Susan RIGVAVA-DUMAS 他





コメント (12)
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