Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

ウィーン名物「ホイリゲ」

2005年05月30日 21時47分00秒 | Weblog
ウィーンには、世界に誇れるものがいろいろありますけど、その中で「ワイン」関連も実はとってもお勧めなんです。ただオーストリアのワイン、ウィーンのワインは生産量が少なすぎて、日本に輸出できるほどではありません。だから知名度低いんですよね。フランスのよりいいです!

ウィーンの市内の地下に入っていくようなワインレストランは「ケラー(地下庫)」と呼ばれていますが、ウィーンの森にあるワイン畑直結の、農家なんだけど居酒屋を持っているお店のことを「ホイリゲ」というんです。ホイリゲにはいくつか意味があって、「今年の」「今年収穫したもの←じゃがいもなどでも使う」「今年取れたワインを出す店」です。

私のお気に入りは、日本人観光客はあまり行かないお店。(場所は教えません。)バスに乗って山を登り、降りたら表通りは歩かないで、ブドウ畑を散歩する。のんびり歩くとお店の裏口に通じるあぜ道があり、ブドウの間をぬってのんびりと店に向かって歩いていく。
お店は外と中と両方あって、すずしい風を受けながら食事してもいいし、屋内で陽気にやってもいい。
まずは、お盆を取って、ハム・焼き豚・ベーコン・揚げ物・サラダ・パン・グラタンのようなもの、野菜の煮物などなど・20種類くらいから選んで皿に盛ってもらう。どの料理もほしいだけ、人数分だけ取ってもらいテーブルに運ぶ。またワインはグラス(8分の1リットル)で頼んでもいいし、1リットルでまとめて頼んでもいい。
またウィーンだけだろうなぁと思うのが、ワインと一緒に炭酸水を頼むこと。オーストリアのワインはどちらかと言えば軽い方だけど、それでもだんだん口の中がもたもたしてきたら、ワインを炭酸水で割って飲む習慣がある。これはワインだけなく、リンゴジュースなどもそう。

ホイリゲのワインは気取らずビールジョッキのようなグラス(ブドウの絵が描いてあったりする)で飲みます。素朴な木のテーブルなので、少々の粗相も気にせず楽しみます。ときどきアコーデオンとバイオリンひきがやってきて、ウィーン音楽をゆらゆらと演奏してくれます。それにあわせてゆれるもよし、歌うもよし、愛を語るもよし?

大学時代ゲコだった私が、ザルになるのに時間はかかりませんでした。
コメント (2)
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