Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

やっぱりみんなお役所なの?

2005年05月09日 21時02分46秒 | Weblog
あるコンサートに出演しました。もちろん出演料はお役所価格だからボランティア。それでも「このホールにピアノを入れよう!ピアノを入れるとこんなにステキなコンサートができるんだ!」と示したいコンサートだったのでがんばりました。お客さんもとても楽しんで下さいましたし、主催したお役所もよろこんで下さいました。
コンサート前もチラシやプログラムなどの文字校正などをいろいろさせてもらいましたが、コンサート数日して、広報に掲載しますという内容で、文字校正の依頼。そして、その後はなしのつぶて。今日トイレを借りようと役所に行ったら、広報が出てました。載ってました。これって後日送って・・・・こないだろうなぁ。もちろん他の出演者にも送って・・・ないだろうなぁ。

もう一つ。
昨年夏、同じ町でイベントをやった。無料の野外イベントだったが大好評だった。観客のみなさんも参加したスタッフも、来年またやってくれるものと期待して帰った。反省会と称してオフ会も開き「来年もしましょうね。」って確認したし、テレビのインタビューでは主催者の偉い人も「ぜひ来年も」と言っていた。だけど今年はしないらしい。理由は一つ。「お金がない。」主催がいろいろな所の寄せ集め実行委員会だったので、今年はみなさん「お金がない。」のたらい回し。文化っていつもこの理由だけで簡単になくなってしまうのだ。
その町の誇りにできそうなイベントだったと皆が感じていたように思った。でも今年の予算に組み入れられていないとできないみたい。
なんか文化ってそれとは全然関係ない顔をしているように見えますが、実際は「お金が出せる団体=たいていは国とか役所とか企業とか」という政治や経済に左右されてしまう感じしませんか?「じゃあ足らない分は、ここから集められませんか?こういう所から集金できませんか?」って提案してみても、担当者にその気がなければそれまで。The End

1600人のお客さんが本当に喜んで帰っていった光景をみなで目の当たりにしたのに、それでは弱いのだろうか?それともイベントの重要性を説得できない私が悪いのか?利益を生まない無料のイベントなんか考えたから悪いのだろうか?2日で100万円也のイベントができない文化都市と名付けられた町である。


コメント (4)
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