Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

ちょいと疲れました

2008-02-22 | 想い・雑感
朝病院に行く
病棟の回診を行う
患者さんとお話をする
必要な指示を出す
手術に入る
夕方手術が終わる
術後の指示などをだす
病棟の回診を行い変化などがないか確認
必要なら指示を出す
その間昼食を取る暇などは無し
当直業務に入る
ちょこちょこ飛び込みの患者さんが来る
救急隊から搬送依頼を受ける
診断処置を行う
時折電話で破られる浅い眠りを取る
朝が来る
朝病棟回診を行う
外来に呼ばれる
検査などを行う
手術の説明などを1時間以上かけて行う
紹介患者さんの依頼を開業医の先生から受ける
肝動注用ポートの埋め込みを行う
病棟の輸血患者さんの様子を見に行く
入院患者さんから相談を受ける
カンファレンスを行う
病棟業務をもう一度確認し帰途につく

平日の当直がある日の平均的生活
連続34~5時間の連続勤務

別にこれまでは当たり前のようにやって来た
今でも手術は少々立て込んでもあまり疲れは感じない
しかし当直は本当に疲れる
専門でもない骨折をはじめ
ちょっとして腰痛や風邪まで
診ることになる

専門の外科で十分神経をすり減らしている上に
この当直業務は
年齢と共に応えるようになってきた

最近では
二次救急病院を標榜している病院で勤務している医師は
相当なる救急対応の経験を持っているべき
などという現実無視の裁判の判決まで出ており

急病の人がいれば
専門でなくても
少しでも症状を軽くするような処置だけでもしましょう
という善意を簡単に踏みにじってくれる

あーー
当直なんてしたくない

手術はいくらでもやります
精一杯やります
いずれできなくなる日が来るのだから
今できる幸せを感じ
これまで技術を身につけるチャンスを得てきたことに対する
恩返しをしていきたいと思っています

でも当直は勘弁して欲しい
報われない当直は勘弁して欲しい
労働基準法全く無視の業務体系なんて無くして欲しい

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2 コメント

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映画「シッコ」 (habichan)
2008-02-23 10:22:57
先日、マイケルムーア監督の映画「シッコ」を観ました。

アメリカ合衆国の医療問題も恐ろしいですが
それよりも、フランスの「24時間往診システム(無料)」に感動しました。
さらに、小さいお子さんのいる家には国費で、育児補助の人が、週に数時間きてくれるっていうのにも感動。これがあれば、育児ノイローゼで子どもが殺される事件も減るのでは?と思いました。

移民が多いと問題があるフランスにできて
日本にできないはずはない!

税金の使い方を変えさえすれば・・・
日本も変えられると信じたいです。
返信する
ちょいと、どころか (志村建世)
2008-02-23 15:35:43
ちょいと疲れた程度の話ではありませんね。タクシードライバーなら客を降ろして仮眠もできますが。
 誰かが当直しなければならないでしょうが、不眠で明けても、翌日「肝動注用ポートの埋め込み」というのは手術ですか。常識で考えて無理で不安です。やはり医師の絶対数が不足でしょうか。患者側の需要も増えたのと両方でしょうか。
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