Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

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ダンジーブログ

丹波哲郎氏 逝く

2006-09-29 | 想い・雑感
 丹波氏の語る大霊界なるものがどのようなものか、これまで聞いたことはない。しかし、映画やドラマの中での圧倒的存在感は、確固たる自分自身が存在しなければ出しようのないものだろうなと感じた。

 出演作品の一部しか知らないが、どのような役を演じても、他の登場人物を包み込むようなひとかどの人物に作り上げていくように思える。

 私が印象に残っているものの一つに、「学校Ⅳ」がある。シベリア帰りの気骨ある老人役。ある日尿失禁をしてしった自分自身に狼狽し自尊心を傷つけられたのを、家出してきた少年にちょっぴり護ってもらうという設定。

 人は子供の頃、おねしょをしなくなると少し大人になった気がするもの。今度年を重ねて再び漏らしてしまったときの自尊心の傷つきようはとても大きなものだろう。そんな役を、ある種威厳を保ったまま演じきってくれた丹波氏には、見ていて救われた感じがした。

 私の父は寝込んだりもせず元気だったが、一度だけ尿失禁をしたことがある。あまり表情は変えなかったが、その胸中は察してあまりあるものがあった。完全にその気持ちが分かるものではないが、そのようなところを想像してあげる心の余裕を子供に伝えられるような世の中であって欲しい。

 また、現在時に失禁してしまう方。失禁するのは体のちょっとした調子の崩れ。治療を受けながらも、自分の心まで傷つけないで欲しい。

 丹波氏の訃報に接し、思ったことを。

 ご冥福(死後の世界での幸せ)をお祈り致します。でもきっと、幸せにされていることでしょうね。

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