「もうお話できなくなるけど いい?」
「いいよ。もう本当にきつい。」
最後の握手
「お疲れ様でした」
「ありがとう」
力なく微笑むTさん
鎮静剤の投与を再開した
夜だけ鎮静剤を使用し
翌日には一旦切ったところ
その日は疎遠だった娘さんが来てくれた
どのようなお話をされたのだろうか
再度夜だけ鎮静剤を使用し
翌日また切った
もう一度だけご本人の意思を確認するためだ
そして冒頭のお別れとなった
三度目の確認だ
心臓は鼓動を続け
呼吸も維持されているが
鎮静剤で意識を取り眠りについていただくことで
苦しみから解放してあげる
また夜が明けたら
鎮静剤を切りたくなるのだが
約束だ
肉体が最後の力を失うまで
このまま見守ることにする
「いいよ。もう本当にきつい。」
最後の握手
「お疲れ様でした」
「ありがとう」
力なく微笑むTさん
鎮静剤の投与を再開した
夜だけ鎮静剤を使用し
翌日には一旦切ったところ
その日は疎遠だった娘さんが来てくれた
どのようなお話をされたのだろうか
再度夜だけ鎮静剤を使用し
翌日また切った
もう一度だけご本人の意思を確認するためだ
そして冒頭のお別れとなった
三度目の確認だ
心臓は鼓動を続け
呼吸も維持されているが
鎮静剤で意識を取り眠りについていただくことで
苦しみから解放してあげる
また夜が明けたら
鎮静剤を切りたくなるのだが
約束だ
肉体が最後の力を失うまで
このまま見守ることにする
踏ん切るという言葉に込められた思い
踏んで切る・・・そこには計り知れない勇気と決断
諦めと受諾・・・
立ち位置こそ違えど
人はそんな思いに何度出会うのだろう
どちらにしても私の好きなイメージです
悠久の宇宙につながっている自分を実感して
生死を超えてしまいたいと思っています
命の長さに影響を与えないよう
気をつけて使います
ですから
死因はあくまで現疾患です
ちなみに
亡くなる時には
最終的に呼吸機能が落ちたり腎機能がおちたりと
体の機能は落ちていきますが
だからと言って死因を呼吸不全とか腎不全にはしません
そこに至る原因が膵癌なら
やはり死因は膵癌とする場合が多いと思います