Identity

雲を見ながら思った

雲はその時の条件でたまたま現れた水滴の集団
目には見えても
実態があるようでない
雲に心があったとしても
アイデンティティーなどというものに
こだわりはしないのだろうなぁ

人はそれぞれ自分なりに
自分が何者なのかというイメージを持っている
しかし人から見れば
まったく異なったものを自分に見ているだろうし
さらに人ごとにそのイメージは違うだろう

結局アイデンティティーなんて
あってないようなものなのではないか
と
頭では思ったりするのだ

しかし人間
自分が何たるかを確認しないまま
歩を進めていくというのはなかなか困難

一方で何たるかに縛られすぎると
時の変化に対応できなくなったりする

これまでの人生の半分以上を外科医として生きてきた私が
そうでなくなる時を迎えたとしたら
どう柔軟に対応するか
そこをイメージするのも面白そうだし大切だろう

どーんと構えて
ゆっくり歩めばいいじゃないか思うけれど
そんなにうまくいくかどうかは
わからない

飛行機

職場からそれ程遠くない場所に
飛行場がある

飛行場自体は見えないので
離着陸が見えるわけではないが
低空にポカリと浮かぶように
機がゆっくり進んでいくのが見える

航空会社が増えたため
様々なデザインを楽しむ事ができる

地に足が付いていないところが
どうにも不安だが
普段 地に足が付いた生活をしているか
と問われれば
赤面するばかりだ