杠の木

実家の前庭に杠の大きな木がある。

いや、あった。

わたくしが物心ついたときにはすでに

かなり大きな木であったから祖父より前の

人が植えたに違いない。

今年葉が枯れて新しい葉が出なくなって

今入っている庭師に切ってもらったそうだ。

もう中はスカスカになっていたという。

あんまりよい話しではない。

しかし樹にも寿命があるのだろう。

実家の前庭には樫の木があり、裏庭には

かりんの木がある。

高校生くらいの時、友人が「表に樫、

裏に花梨の木があるのはお金持ちになる

そうよ」と教えてくれたけれど

決してお金持ちなどという暮らしでは

なかった。

庭師の数も減ってなかなか人数が集められない

ようだ。我が家に来た時、実家には

12月の第2週に行くと言っていたので

もう済んだかと思っていたら病人が出て

まだやりかけで裏庭は来年に持ち越しになる

らしい。

街中だけれど裏庭は山になっている。

夕ご飯は弟夫婦と

昨日のお昼過ぎ義妹からラインがきて

夕ご飯を料理屋で食べようと誘われた。

5時に行って大きなエビのついた定食と

べつにお刺身を頼んだ。

酒類は誰も飲まない。

ご飯を半分と頼んだのにそのほとんどが

食べられなかった。

白いご飯が食べたくない病になってずいぶん

経つ。こんなことは初めてだが巨大エビも

刺身もおいしく口の中に入っていった。

7時ころに出たら

「お席はありません」の看板が出ていた。

最近は外食のひとが増えている。

スーパーのミカンはMくらいのサイズが多く

それがおいしいと聞いてはいるけれど

我が家はL寸が好きでお取り寄せした。

甘くておいしい。

「光る君へ」と「心の傷を癒すということ」

NHKの大河「光る君へ」がいよいよ

終わる。

拙い文章を綴っているので恥ずかしくて

大きな声では言えないけれど

（言っちゃった）国文（日本文学）専攻なので

登場人物の名はほとんどなじみである。

兼家、道隆、安倍晴明、道綱，公任、行成・・。

ところがそれを演じた俳優の名前は

まったく知らなかった。

佐々木蔵之介と増岡徹くらいである。

主人公の柄本佑は以前

「心の傷を癒すということ」を観て

とても感動したのでよく覚えていた。

阪神淡路大震災のあと自分も被災者なのに

避難所などで積極的にカウンセリングや

診察などの救護活動を行った医師の話し

である。癌にかかっていても診察を続け

第3子誕生を聞いてすぐに亡くなった。

涙をこぼして観た。

銀行不祥事

昨日証券会社のひとがカレンダーを

届けてくれた。

もう大したご縁はないのに

このドラクロアの絵が好きで食堂に

掛けて楽しんでいる。

その時、野村、三菱のとんでもない

不祥事が話題になった。

三菱の行員が自行の客の貸金庫を勝手に

開けて10億円超の金品を盗んだ。

我が家は亡き夫の退職後年に数回

海外旅行をしていた。

留守中なけなしの金額しか入って

いないけれど我が家にとっては

命綱の通帳である。

年金を受け取っている銀行の貸金庫を

借りた。

夫が少しばかりメープルリーフ金貨

をもっていたしそれらを預けていた。

ところが3年ほど前

コロナ流行でどこへも出かけなくなり

金も高騰したので流行しなくなった

喜平のネックレスなども含めて

ありったけを売ってしまった。

今はもっと高いので早まったけれど

しかたがない。

貸金庫は書類しか入っていないし

心臓手術して車の免許証返納して

銀行へも行かなくなったので貸金庫を

解約した。

貸金庫は何度もカギを使って部屋に入り、

暗証番号を入れてまたキーを使って

箱を開ける。

厳重に管理されているはずなのに行員が

勝手に開けて窃盗するなんて信じられない。

先日年金を下しに久しぶりに銀行に行った。

窓口の行員の姿が少ない。

いま、銀行は景気良くないのかと

心配になった。

この地銀は三菱系なのだ。

今日いち-2024年12月10日