退院記念日

2018-05-16 15:58:20 | 日々思うこと

”「この味がいいね」と君が言ったから7月6日はサラダ記念日”(俵 万智)

最近何かでちらっと読んだところによると「君」が褒めたのは鶏のから揚げで、

それも7月6日ではなかったらしい。

短歌は事実に基づいて詠むことはない。

昨年5月15日 退院した。これは事実である。

入院はとことこ1人で出かけて行ってしたけれど、さすが1人で退院して新幹線に

乗って帰宅するのは不安だったので弟夫婦に「遠いから見舞はいらない。ただ

退院の時、お迎えに来て」と頼んでおいた。(それでもICUにいるときと

個室に移ってからの2日来てくれたが)

15日朝、嫁が退院の手伝いに来て手続きを済ませ新横浜のHアソシアまで送ってくれて

弟夫婦と1泊して16日帰宅した。

*********

高校の同級生で理3にストレートで合格した秀才がいた。もちろん医者になった。

ところが退職して間もなくうつ病になった。2年前、彼のお兄さんにあった時

「その後、どうなの?」と聞いたら「治らない」ということだった。

警察官僚になり国会で答弁している姿を時々見ていた中学の同級生もいた。

彼は父親の転勤で高校は別だったが。

同窓会で久しぶりに会った時、「1浪して文2に入ったんだ」と言っていた。

話のなかで何故か読書のことになって「速読法に興味があったんだけどね」

と本を読む速度が遅いわたくしが言うと彼も「僕もやってみた」と言っていた

ことを思い出している。彼も今は仲の良かった友人を避けているらしい。

身体を壊しているという噂である。******

病気は秀才にもわたくしのような凡人にも関係なく突然やってくる。

そこそこ元気で、そこそこの楽しみを堪能できているので、執刀してくださった

お医者様たちや弟夫婦、友人たちに感謝する日としてこの日を「記念日」とする

ことにした。「退院記念日」。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 聘珍楼のマンゴー | トップ | 「分からない人から電話」と... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
記念日 (やっほ)
2018-05-16 20:41:37
記念日ねぇ。
誕生日。自分と相方、子供達、これはいくら何でも・・忘れないよう心掛けている。

そうですか「退院記念日」ねぇ、茉那さんにとって大きな出来事ですものね。
単身で乗り込んだ手術室でしたからね。
ほんと、勇気ある人です。普通の人間なら心折れてしまいます。
「記念日」設定の価値があります。(^^

茉那さんは県内でも優秀な高校出身なんですね。
同じ東大生でも出身校が重要だと言われていますが、その部類の学校なんですね。
OBにそれ相応の優秀な人材がいらっしゃるのは羨ましい。\(-o-)/
返信する
やっほさん (茉那)
2018-05-16 22:22:56
午前中、資生堂のお顔エステに行ってリラックスして帰ってきたとき、明日朝のモーニングのお誘いがあって「この程度の幸せが身の程にあっている」とふと思いました。

出世した友人たちは、それなりのストレスを抱えて人生の大切な時期を過ごしていたのだなぁと想像しました。

「1浪して文Ⅱだ」と言った時の彼は少し悔しそうだったことも思いだしたのです。
優秀なのも苦労ですね。

のんびり屋のわたくしはそこそこが1番って思っています。(負け惜しみでなく)
返信する

コメントを投稿