「なぜ君は絶望と闘えたのか」・・・この会社そしてこの上司

2012-02-21 21:02:07 | 日々思うこと
山口光市の殺人事件の判決があり、元少年に死刑の判決が出た。

13年の月日をこの裁判で戦ってきた被害者の夫の苦しみを思うとき本当に大変だっただろうとしみじみ思う。

門田隆将氏の「なぜ君は絶望と闘えたのか」が出たとき、すぐに読んだ。

妻子を喪った若い夫の深い哀しみや怒り。もちろんそのことに心を震わせて読んだけれども、彼の職場の新日鉄の

上司の言葉に思わず涙がこぼれた。今でもそれを思い出すと目が潤む。

「君はこの職場にいる限り私の部下だ。その間は私は君を守ることができる。・・・

君が辞めた瞬間から私は君を守れなくなる。新日鉄という会社には君を置いておくだけのキャパシティはある。

・・・・

君は社会人として発言していってくれ。労働も納税もしない人間が何を訴えてもそれはただの負け犬の遠吠えだ。

君は社会人たりなさい。」

ある意味お国に向き合って闘い続けた23歳の夫の理性、闘志、人柄などがすばらしいのではあろうけれど

この会社、この上司に恵まれたことも彼の大きな支えであったことは間違いないと思う。

今時こんな心強い上司がいてくれたらどんなに部下は幸せで働き甲斐があることだろう。
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