岩手県の達増知事が コロナウイルス感染の警戒から
県外の人を遠ざける動きがあることについて聞かれ、
「他県の人である義経を虐げた途端に平泉(藤原氏)が
滅びてしまった」と県民に配慮を求めたという記事を
読んだ。
なぁるほど、いいこと言うねぇ。
義経は兄頼朝に追われて平泉にやってきた。
「窮鳥入懐」という言葉もある。懐に入れば猟師も殺さ
ない窮鳥を藤原氏は殺したのだ。
2012年の暮れから翌正月2日までを九州小倉辺りと下関
で過ごした。
初詣は太宰府天満宮、その後関門トンネルを車で通り抜
けて下関に向かった。1人旅であった。
トンネル内で運転手が突然「このトンネルは先日起きた
笹子と同じ作りなんですよ」という。
2012年12月2日笹子トンネル天井板落下事故が起きた
ばかりだったのだ。
思わず前に書かれている彼の名前のところを覗き見た。
もし、ここで天井板が落ちてきたらこの人と運命を共に
するのかと咄嗟に思ったらしい。
一刻も早く通り抜けてほしかった。
無事下関についてトンネルを出たすぐにある壇ノ浦
古戦場あとにつけてくれた。
平知盛と源義経の勇壮な像が建てられていた。
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
で始まる「平家物語」は
奢れる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし
猛きものも遂には滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ・・
と続く。
でも最近は隣の国習氏もプーチン氏もそしてわが
総理も任期を延長して長く政権の座についている。
なかなかどうして、夢や塵なんかではない。
そのあと、近くの赤間神社に参った。
ここは壇ノ浦で入水して亡くなった幼い安徳天皇ら
平家一門を祀ったお社である。
その中で興味をひかれたのは「芳一堂」という小さな
祠であった。
芳一という琵琶法師が平家一門の怨霊たちに毎夜
語って聞かせたという小泉八雲の「怪談」で有名な話。
その耳なし芳一が祀られていた。
母の日ギフトが1週間遅れで息子から届いた。
出荷が遅れますと知らせが届いていた。
真冬でも無しではいられないアイス好きなので
寂しくなりかけていた冷凍庫に収まった。