晴れ間の彗星

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銀河英雄伝説 @TAKARAZUKA

2012年11月01日 | 家族旅行
すごい!すごい!ひごい!まごい!

銀英伝の、た、たからづか版です。

あの、全10巻に渡る、銀河戦争史が…


で、東京宝塚劇場へ、観劇に行ってきました。

不思議な空間です。

まず、感心したのは、舞台セットの転換です、

大きな階段セットが四分割され、その組み合わせと

せり の利用で効果的にシーンを変えています。

あのくらいの舞台でイベントを演出してみたいと、まず感想…


 複雑な人間関係や勢力図など、ストーリーで大切な部分を

家系図や宇宙図にしてスクリーンに映し

効果的に説明を入れていました。

 しかし結果、銀河帝国の権力争いの話に集約されてしまいました。

 原作の「理想的な独裁者」と「衆愚政治の民主国家」という

大きな視点は描けませんでした。

 幕が開くと大まかな宇宙史が語られ

 唐突に「アスターテ会戦」がはじまります。

銀英伝を知らない宝塚ファンは戸惑ったことでしょう。

 しかし、宝塚の華麗な舞台では、帝国の権謀術策が限度でしょうか

自由惑星同盟の、どうしようもない(民主党のような)政治に

翻弄され、それでもなお戦い続けるヤン・ウェンリーは

あまりにも、地味なのかもしれません。

しかし、作者の意図は次のヤン・ウェンリーの言葉にあるように思えます。

専制君主の善政というものは、人間の政治意識にとってもっとも甘美な麻薬ではないだろうか。参加もせず、発言もせず、思考することすらなく、政治が正しく運営され、人々が平和と繁栄を楽しめるとすれば、誰がめんどうな政治に参加するだろう。
しかし、なぜ人々はそこで想像力をはたらかせないのか。人々が政治をめんどうくさがるとすれば、専制君主もそうなのだ。彼が政治にあき、無制限の権力を、エゴイズムを満足させるために濫用しはじめたらどうなるか。
権力は制限され、批判され、監視されるべきである。ゆえに専制政治より民主政治のほうが本質的に正しいのだ。
ヤン・ウェンリー(銀英伝6/114P)


しかし、だからといって今回の宝塚がつまらなかったわけではありません。

こういう銀英伝もありかな…という

とても素敵なショーでした。

また、何か興味を引く「演し物」があれば

是非見に行きたいと思います。

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