晴れ間の彗星

楽しく生きよう!

【106】戦争物

2009年08月16日 | 映画って本当に…
 終戦記念日を挟んで、戦争について考えさせられました。

読んでいる本は、ハインライン「宇宙の戦士」です。
大人の男、市民権をもった市民になるためには軍役を受けなければなっらない世界。厳しい訓練の中で、責任感とそれを実行する実行力を身につけなければ一人前とは見られない。それが、この新兵から弛緩候補生へと訓練を続けている話。

 一方見た映画といえば
中央大学の学生さんが作った作品。「多摩の戦跡」
戦争遺族会が作った「明日への伝言」19年度・20年度作品。鹿児島と、地方都市に爆弾を落とされた「空襲の記憶」。当時まだ小さかった人たちの魂の叫びです。「戦争は、人間を人間で無くしてしまう。ここで寝ているような、何の咎もない幼子の頭上に爆弾が振るようなことがあってはならない」

 BSの映画で「ビルマの竪琴」を途中からみました。ビルマの地に散った戦友達を弔うことなく日本には帰れない、という水島の決断。
なぜか、「ビルマの竪琴」というと「石森章太郎」が描く「水島上等兵」がイメージにあります。そういう作品があったのでしょうか?

 映画会では、早坂暁「きけ、わだつみの声」を半分くらい見ました。群像劇になっているのであまり感情移入ができない。最後まで見れば良い索引なのでしょうが。

 戦争で泣くのは庶民であり、兵士というコマにされる権力を持たない人々。
先日のNHKの「特攻隊の特集」でも、軍令部では、特攻を指示した事はない、地方の兵隊が責任感から、自ら特攻したと証言していた。何年も前から「特攻兵器」の研究をしていたというのに。

 ハインラインの言葉に納得していながらも、戦争の悲惨さに嘆いている自分が新鮮でもあり、なにか1週間がすぎさっています。