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HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第660話≪「定時制昼間部」高校は何故必要か?≫

2009年02月09日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、定時制の中に昼間部が増えてきているのを知っていますか?

 定時制課程を履修している生徒は10万8千人(2006年現在)です。その中で、夜間の定時制で学んでいる生徒は約6割。約4割の生徒は、昼間部、昼夜併置など夜間以外の定時制で学んでいます。

 定時制高校は、主に昼間仕事に就き、終業後に夜間に学校に来て学習する生徒のために作られた課程でしたが、基本的には夜間に授業を受ける生徒が多かったですが、過去から交代勤務の工場労働者等を対象に、昼間に授業を受ける生徒も存在していました。
 ところが、最近になり、全日制の課程に通いきれない、いわゆる不登校に近い生徒などが増えてきてため、それらの生徒への対応の一環として定時制の課程が利用されてきています。

  例えば、
   ◆不登校だった生徒
   ◆真面目にやってきたが、学習面で十分芽が出なかった生徒
   ◆外国籍の生徒
   ◆経済的に弱い立場の生徒
   ◆学び直しをしたい過年度卒の生徒
            
 そのため、より多くの教育の機会を提供するために、三部制や昼夜間定時制などの新しい形態のものも設立されるようになってきています。

 定時制課程は、
  ・学習する時間帯以外はほぼ全日制課程と同じ
  ・1日4時限で、1週間に20時限を学ぶのが基本
  ・基本は4年間で卒業する時間設定

 但し、他の部「他部履修」の授業を受けたり、通信制の授業と併修したりすることで3年間で卒業することもできます。
 就業年限3年で学んでいる生徒は18%、就業年限4年で学んでいる生徒は82%(2006年)です。


 このような社会環境の中で、全国の定時制高校には定時制昼間部ニーズが高まり多く設置されてきています。

 この度、神戸市教育委員会でも、神戸市立摩耶兵庫高校(普通科定時制)に、神戸市内初となる定時制昼間部を設置する方針を決めたようです。理由としては、やはり、「不登校や高校中退を経験した生徒らが再び学ぶ機会をつくるため」で、定時制昼間部のニーズが高まったのです。

 神戸市内には定時制昼間部がなかったため、今までは隣の西宮市にある兵庫県立西宮香風高に進学していました。

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