高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!
みなさん、文化庁は、平成7年度から毎年「国語に関する世論調査」を実施し、国語施策の参考にしています。
7月26日発表された資料(平成17年度調査)は、敬語に関する意識を中心に調査しました。更に、例年取り上げている、慣用句等の言葉の言い方についても調査を実施しています。
◆調査目的
日本人の敬語に関する意識、慣用句等の意味の理解や使用に関する意識等を調査し、国語施策を進める上での参考とする。
◆調査対象:全国16歳以上の男女
◆調査時期:平成18年2月14日~3月14日
◆調査方法:個別面接調査
◆回収結果:アタック総数 3,652人
◆有効回収数(率): 2,107人(57.7% )
調査内容の項目と結果のみの概略を抜粋しておきますが、詳細は≪平成17年度「国語に関する世論調査」の結果について≫をクリックしてお読みください。
1.言葉をどの程度使い分けているか
言葉の使い分けの程度 ―9割近くが「使い分けている」―
2.敬語をどの程度使っているか
敬語を使う程度 ―おおよそ4人に3人が、敬語を「使っている」―
3.敬語を難しいと感じるか、また敬語の何が難しいか
(1)敬語について難しいと感じることの有無
―半数を超える人が、難しいと感じたことが「ある」―
(2)敬語を難しいと感じる内容
―半数を超える人が、難しいと感じたことが「ある」―
4.仕事が終わったときに,どのような言葉を掛けるか
仕事後に掛ける言葉
ー相手の職階が上だと、約7割が「お疲れ様(でした)」ー
ー相手の職階が下だと「御苦労様(でした)」が増加―
5.外部の人の前で,自分の職場の人を何と呼ぶか
(1)外部の人への言い方(会社の受付の人の場合)
ー「鈴木は…」が4割ー
ー「課長の鈴木は…」が2割強ー
ー「鈴木課長は…」がそれぞれ2割強―
(2)外部の人への言い方(学校の先生の場合)
ー「田中先生は…」が6割強ー
-「田中教諭は…」が2割ー
(3)外部の人への言い方(病院の医師の場合)
ー「木村先生は…」が4割台半ばー
ー「木村医師は…」が4割強ー
6.会社へのあて名の敬称は何と書くか
会社へのあて名の書き方
ー全体では8割が「御中」ー
-男性の約1割が「様」を使用ー
7.敬語を使いたいか、使いたくないか
(1)敬語を使うことに関しての考え
ー必要だから使いたい人は、「社会生活を営む上で」では約72%ー
ー「自分自身の個人的な考えで」では13ポイント減るー
(2)敬語を使うとき
ー「尊敬する人と話すとき」よりも、「目上の人・年上の人と話すとき」に使用ー
8.どんな語に「お」を付けるか
ふだんの言葉遣い(「お」を付けるか、付けないか)
ー「お菓子・お酒・お米・お皿・お弁当」は半数以上が選択ー
ー「おくつした・おビール・おソース・おかばん・お紅茶」は少数派ー
9.使う言い方、気になる言い方
(1)どちらの言い方を使うか
ー4人に3人は「怒り心頭に発する」よりも「怒り心頭に達する」-
(2)気になる言い方
ー「従来から」は4人に3人が「気にならない」ー
ー「あとで後悔した」「一番最後」も過半数が「気にならない」ー
みなさん、今から面接の練習と思い、この資料を参考に敬語の使い方を更に勉強しましょう・・・
朝日新聞には≪「お」の付けすぎ 使い分け、性差歴然≫を、産経新聞には、≪“日本語の乱” 国語世論調査 重複表現「気にしない」過半数≫を特集しています。最後に、読売新聞の社説・コラムから「7月28日付・編集手帳」を複写しておこう。
≪「おひや」を頼めば水がくる。「ひや」を頼めば酒がくる。「にぎり」と「おにぎり」は別物である◆「『おビール』と言ふのが気に入らない。外来語に『お』をつけるな」。作家の阿川弘之さんが「食味風々録」(新潮社)に書いていた。「お」の字ひとつで指す品が変わり、人を不愉快にもし、日本語はむずかしい◆文化庁の「国語に関する世論調査」によれば、4人に3人が「お菓子」と用い、2人に1人が「お酒」と使う。「お」の定着組だろう。少数派には先の「おビール」1・6%、「おくつした」0・9%…などがある◆「おビール」はもっと頻繁に耳にしている気もするが、紅灯の巷(ちまた)をさまようことの多い身の統計的な偏りかも知れない。足の指が光栄のあまり引きつりそうな「おくつした」が普及しないことをただ祈るばかりである◆調査では「怒り心頭に達する」(正しくは、発する)と使う人が7割を超えた。言葉は時代とともに変化していくものであればこそ、「お」のつけすぎに限らず、慣用句の誤用に限らず、「気に入らない」と言いつづけることが大事なのだろう◆調査結果を伝える朝刊を読みながら食卓をふと見ると、おみおつけ(御味御付)の椀(わん)がある。「お」が二つ…。一つでも時に多すぎ、二つあって邪魔にはならず、言葉というのは奥が深い。≫
みなさん、文化庁は、平成7年度から毎年「国語に関する世論調査」を実施し、国語施策の参考にしています。
7月26日発表された資料(平成17年度調査)は、敬語に関する意識を中心に調査しました。更に、例年取り上げている、慣用句等の言葉の言い方についても調査を実施しています。
◆調査目的
日本人の敬語に関する意識、慣用句等の意味の理解や使用に関する意識等を調査し、国語施策を進める上での参考とする。
◆調査対象:全国16歳以上の男女
◆調査時期:平成18年2月14日~3月14日
◆調査方法:個別面接調査
◆回収結果:アタック総数 3,652人
◆有効回収数(率): 2,107人(57.7% )
調査内容の項目と結果のみの概略を抜粋しておきますが、詳細は≪平成17年度「国語に関する世論調査」の結果について≫をクリックしてお読みください。
1.言葉をどの程度使い分けているか
言葉の使い分けの程度 ―9割近くが「使い分けている」―
2.敬語をどの程度使っているか
敬語を使う程度 ―おおよそ4人に3人が、敬語を「使っている」―
3.敬語を難しいと感じるか、また敬語の何が難しいか
(1)敬語について難しいと感じることの有無
―半数を超える人が、難しいと感じたことが「ある」―
(2)敬語を難しいと感じる内容
―半数を超える人が、難しいと感じたことが「ある」―
4.仕事が終わったときに,どのような言葉を掛けるか
仕事後に掛ける言葉
ー相手の職階が上だと、約7割が「お疲れ様(でした)」ー
ー相手の職階が下だと「御苦労様(でした)」が増加―
5.外部の人の前で,自分の職場の人を何と呼ぶか
(1)外部の人への言い方(会社の受付の人の場合)
ー「鈴木は…」が4割ー
ー「課長の鈴木は…」が2割強ー
ー「鈴木課長は…」がそれぞれ2割強―
(2)外部の人への言い方(学校の先生の場合)
ー「田中先生は…」が6割強ー
-「田中教諭は…」が2割ー
(3)外部の人への言い方(病院の医師の場合)
ー「木村先生は…」が4割台半ばー
ー「木村医師は…」が4割強ー
6.会社へのあて名の敬称は何と書くか
会社へのあて名の書き方
ー全体では8割が「御中」ー
-男性の約1割が「様」を使用ー
7.敬語を使いたいか、使いたくないか
(1)敬語を使うことに関しての考え
ー必要だから使いたい人は、「社会生活を営む上で」では約72%ー
ー「自分自身の個人的な考えで」では13ポイント減るー
(2)敬語を使うとき
ー「尊敬する人と話すとき」よりも、「目上の人・年上の人と話すとき」に使用ー
8.どんな語に「お」を付けるか
ふだんの言葉遣い(「お」を付けるか、付けないか)
ー「お菓子・お酒・お米・お皿・お弁当」は半数以上が選択ー
ー「おくつした・おビール・おソース・おかばん・お紅茶」は少数派ー
9.使う言い方、気になる言い方
(1)どちらの言い方を使うか
ー4人に3人は「怒り心頭に発する」よりも「怒り心頭に達する」-
(2)気になる言い方
ー「従来から」は4人に3人が「気にならない」ー
ー「あとで後悔した」「一番最後」も過半数が「気にならない」ー
みなさん、今から面接の練習と思い、この資料を参考に敬語の使い方を更に勉強しましょう・・・
朝日新聞には≪「お」の付けすぎ 使い分け、性差歴然≫を、産経新聞には、≪“日本語の乱” 国語世論調査 重複表現「気にしない」過半数≫を特集しています。最後に、読売新聞の社説・コラムから「7月28日付・編集手帳」を複写しておこう。
≪「おひや」を頼めば水がくる。「ひや」を頼めば酒がくる。「にぎり」と「おにぎり」は別物である◆「『おビール』と言ふのが気に入らない。外来語に『お』をつけるな」。作家の阿川弘之さんが「食味風々録」(新潮社)に書いていた。「お」の字ひとつで指す品が変わり、人を不愉快にもし、日本語はむずかしい◆文化庁の「国語に関する世論調査」によれば、4人に3人が「お菓子」と用い、2人に1人が「お酒」と使う。「お」の定着組だろう。少数派には先の「おビール」1・6%、「おくつした」0・9%…などがある◆「おビール」はもっと頻繁に耳にしている気もするが、紅灯の巷(ちまた)をさまようことの多い身の統計的な偏りかも知れない。足の指が光栄のあまり引きつりそうな「おくつした」が普及しないことをただ祈るばかりである◆調査では「怒り心頭に達する」(正しくは、発する)と使う人が7割を超えた。言葉は時代とともに変化していくものであればこそ、「お」のつけすぎに限らず、慣用句の誤用に限らず、「気に入らない」と言いつづけることが大事なのだろう◆調査結果を伝える朝刊を読みながら食卓をふと見ると、おみおつけ(御味御付)の椀(わん)がある。「お」が二つ…。一つでも時に多すぎ、二つあって邪魔にはならず、言葉というのは奥が深い。≫