HageOyaji通信

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第1258話≪愛知県&三重県沖(東部南海トラフ海域)で世界初の「メタンハイドレートからのガス採取成功」≫

2013年03月13日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、経済産業省は昨日(3/12)「海底面下のメタンハイドレートから天然ガスの生産を確認しました~メタンハイドレートの世界初海洋産出試験を開始~」と News Release しました。

 愛知県&三重県沖(東部南海トラフ海域)海底にある「メタンハイドレート(methane hydrate)」からガスの取り出しに成功したと発表がありましたが、天然ガス成分を多く含む「燃える氷」とも呼ばれている「メタンハイドレート」を海底で分解してガスを産出したのは世界で初めてです。

 「メタンハイドレート(methane hydrate)」とは、「メタン(methane)」と「ハイドレート(hydrate)」の2語から構成されています。

 「メタン(methane)」は、燃えるガスであり、エネルギー資源である天然ガスの主成分です。  

 「ハイドレート(hydrate)」とは、「水和物」となり、水が存在することになります。水分子がある温度・圧力環境で、かご状の構造を作ります。そのかご構造の中にメタン分子が含まれているものを「メタンハイドレート」と呼びます。

 即ち、「メタンハイドレート」はメタンと水だけによって構成されています。「メタンハイドレート」に火を近づけますと、水に囲まれていたメタンが燃え、燃えない水が残るのです。

 従って、「ハイドレート」は氷ではありません。「燃える氷」は見た目の総称であり、物理化学的には「氷」ではありません。

          


 水深約1000メートルの海底から約300メートル掘り進めたところに分布する「メタンハイドレート」を減圧して水とガスに分解し回収したそうです。


 「メタンハイドレート(methane hydrate)」は、石油や石炭に比べ燃焼時の二酸化炭素排出量がおよそ半分であるため、地球温暖化対策としても有効な新エネルギー源であるとされていますが、「メタンハイドレート」については今まではでは商業化されていませんでした。

 尚、「メタンハイドレート(methane hydrate)」は、化石燃料の一種であるため、再生可能エネルギーには含まれません。

 今回の作業成功は、経済産業省から委託を受けた「独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)や「産業技術総合研究所が実施していました。

 下記の写真は、「JOGMEC」のHPから借用した海底にある「メタンハイドレート」から取り出したガスの炎です
               

 「JOGMEC」の News Release では、渥美半島~志摩半島沖(第二渥美海丘)おいて、第1回メタンハイドレート海洋産出試験の準備作業を進めておりましたが、3月12日に減圧法によるガス生産実験を開始し、メタンハイドレート層からの分解ガスとみられるメタンガスの産出を確認しました。

 今回の成功で、政府が3月に決める予定の「海洋基本計画」(2013年度~2017年度)にも「メタンハイドレート」の商業化を盛り込む方針です。ガスを安価に回収・貯蔵する技術を5年以内に開発し、2023年までに採算の合う産業に育てることを狙っています。

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