HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第1174話≪第15回俳句甲子園(団体優勝校:愛媛県松山東高等学校A)≫

2012年08月22日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、8月19日は「8(は)19(いく)」の語呂合わせから「俳句の日」と正岡子規研究家の坪内稔典氏らの発案で1991年(平成3年)に制定されています。

 この日に合わせて毎年愛媛県松山市で「全国高等学校俳句選手権大会」即ち「俳句甲子園」が開催されていることをHageOyaji通信でも紹介してきましたが、2012年度「第15回俳句甲子園」も8/17~8/19まで行われていました。

 昨年の様子は、

   HageOyaji通信:第1028話≪今年の「第14回俳句甲子園」の結果が出ましたよ≫

 をクリックしてお読みください。


 「第15回俳句甲子園」は、31都道府県から76校109チームがエントリーし、地方大会は全国23会場で開催され、23チームが決定しました。投句審査では13チームが選ばれました。

 又、2年連続全国優勝している開成(東京都)はA、B2チームが出場を決めていました。
 今年も被災地の宮城県や岩手県など東北からも5チームが出場していました。

 例年通り、試合形式は5人編成の2チームが赤白に分かれ、1対1の対戦形式で試合を行います。(予選は3句、決勝トーナメントは5句勝負)
 それぞれの俳句の作品ポイントと、互いの俳句に対する鑑賞ポイントの合計を対戦ごとに競い、勝敗を決します。予選は2勝したチームの勝ちですが、リーグ戦のため3句全て対戦し、決勝トーナメントは先に3勝した時点で勝敗が決します。


 17文字に懸ける夏「第15回俳句甲子園」の結果は
   
    団体優勝校:愛媛県松山東高等学校(愛媛県)

 優勝した内容分析を非常に上手く講評している「愛媛新聞社ON LINE」を見つけましたので下記に抜粋しておきますが、オリジナルはクリックしてお読みください。

 ⇒
 ≪俳句甲子園 松山東A優勝 信じた 愛情の一句 チーム一丸 「思い」伝える

  第15回俳句甲子園は19日、松山東Aが優勝を決めた。決勝の相手は松山東が2年連続で敗れている因縁の開成A。3連覇を狙う強豪の壁を乗り越えられたのは、句の技巧やディベートでの鑑賞力を超越した、自分たちの作品への熱い思いだった。

 「背景のなき向日葵(ひまわり)や爆心地」

 2勝1敗で迎えた4戦目。優勝に王手をかけた松山東Aの作品に、開成Aが疑問をぶつけた。「どんな向日葵を描いているのか分からない。爆心地への思いも含め考え直してほしい」
 作者の東影喜子さん(3年)は高ぶる気持ちを抑え、落ち着いて応戦する。「向日葵に触れた瞬間、ヒロシマの今の繁栄が消え、(原爆投下)当時の更地が現れた。作者は、戦争はだめだという強い思いを抱いている」
 開成Aの指摘は予想していた。俳句で一般的と言える具体的な風景描写をあえてせず、「背景のなき」と表現した。対戦後、東影さんは打ち明けた。「欠点のない句を出すべきか迷った。でも、どうしてもこの思いを伝えたかった」
 開成Aはさらに詰め寄る。「『背景のなき』という表現で逃げてほしくなかった」。この言葉に、伊藤聡美主将は「街が廃虚と化しただけでなく、人の息遣いや日常までも失われた。そう読んでもらえないのが本当に悔しい」と声を震わせた。
 迎えた判定は…。松山東Aメンバーに笑顔がはじけた。



    最優秀句: 「月眩(まぶ)しプールの底に触れてきて
            開成高等学校A 佐藤雄志さん

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