HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第89話≪土用丑の日≫

2005年07月20日 | 雑学話題
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、土用の丑、今年(2005年)の夏は7月28日(木曜日)です。

             

 みなさん、万葉集を知っていますね。
 その≪十六巻-三八五三、三八五四≫に、万葉集の成立に深くかかわっていた大伴家持(おおとものやかもち)の歌に、

 石麻呂(いしまろ)に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻(むなぎ)とり食(め)せ【クリックしてみてください】

 痩(や)す痩すも 生けらばあらむを 将(はた)やはた 鰻(むなぎ)を漁(と)ると 河に流れな【クリックしてみてください】


 約千年も前から、夏ばてにはうなぎと言われていたようで、暑いときに食べると言うのはたぶん自然に生活の知恵として定着していたのでしょう。

 ◆土用とは
  元々土旺用事と言ったものが省略されたもの。昔々、世の中の全てが木火土金水の五つの組み合わせで成り立つという五行説を季節にも割り振ることを考えた人が居たみたいですが、昔も今も季節は「四季」で「五季」とはいいませんから、
    木-春
    火-夏
    金-秋
    水-冬
    土-?

 と割り振ったら「土」が余ってしまった。そこで、「土の性質は全ての季節に均等に存在するだ!」とこじつけて、各季節の最後の18~19日を「土用」としました。
(これで1年の日数が均等に五行に割り振られたことになります)。
今は土用というと夏だけですが本来は全ての季節に土用があります。
 
 
 ◆丑の日
  丑の日の「丑」は十二支の「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」の丑です。各土用の中で丑の日にあたる日が「土用丑の日」、一般的には「夏土用の最初の丑の日」に鰻屋の祭り「土用丑」と称して鰻を食べる日ということになっています。


 ◆どうして夏バテ防止にうなぎが効くの?
  ビタミンB1は水に溶けやすく、熱によって失われやすい性質をもっているため、夏になると汗と共に流れ出しやすくなります。ビタミンB1は 神経や筋肉の働きを助ける役目をしているので、不足すると疲れやすく、夏バテと呼ばれる症状が出ます。うなぎにはこのビタミンB1をはじめとして、豊富なタンパク質やビタミン・ミネラルを含んでいるため、夏バテ防止になるのです。


 ◆「うなぎ丼」と「まむし」の違い?
  「まむし食べに行こう」と言われたら、みなさんは、一瞬とまどいますね。呼び方も独特なら食べ方も独特。「まむし」とは、大阪でうなぎ丼のことである。江戸時代末期、堺の金持ちが芝居見物に持っていくうなぎが冷めないよう考えだしたのが、「まむし」のはじまりとの説があるがうなぎをごはんの上にのせる江戸風に対して、大阪ではごはんの間にうなぎをはさみ、上からたれをかける。うなぎをごはんにまぶすから「まむし」という呼び名がついたという。そしてなにより東京風うなぎ丼と「まむし」とのちがいは、うなぎのさき方と調理法。


 ◆うなぎの蒲焼きの関東風と関西風の違いって何?
  関西風のうなぎは、腹開きにして、蒸さずに焼きます。パリッとしていて香ばしいのが特徴です。関東風は背開きにして、一度白焼きしたものを、蒸してから再び焼きます。淡白で柔らかいのが特徴です。

 
 さ~~~~~ぁ、土用の丑の日は鰻を食べて、最後の夏休みを、弱点を克服するため集中力を発揮し、乗り切ろう!!!

                
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