孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

やり投げの残像。

2015年09月12日 | 日記
北京で開かれていた世界陸上も終わってしばらく経つが、私の脳裏にはいまでもある場面の残像がちらつく。

それは、投擲(とうてき)種目のひとつ、「やり投げ」のシーンだ。助走をつけて3m弱のやりを遠くに投げるスポーツで、砲丸・ハンマー・円盤とともに4種の投擲競技の中の一つとなっている。



30年ほど前、当時東ドイツの選手が104.8mという人類初の100mを超える世界記録を樹立したが、飛びすぎるのも危険だということでルール改正があり、やりの重心を変えたそうだ。確かに練習中の悲惨な事故も多発してきたようだ。

それ以降の世界記録は、98.48mで90m以上を投げないと勝負にはならないようだ。これまでもよく見ていた種目だが、イメージとしては、北欧の選手が活躍するスポーツだと感じていた通り、歴代の優勝者はフィンランド、ロシア、ノルウェー、ドイツなどが並ぶ。



日本の選手も小さな体ながら、男女とも結構活躍している競技で、一時期地元の村上選手などは期待される存在だった。

見ていると、馬鹿ぢからだけではダメなようで、助走スピード、体重移動、投げる際やりをスピンさせるなど、遠くへ飛ばすコツはかなり多いようだ。

今年の北京世界陸上で優勝したのはケニア代表の選手で、歴代3位の92.72mだった。ケニアの選手だけにこの方は黒人だったことが、脳裏に残った理由だと思う。



  

古代ギリシャの戦争の武器だった槍が発祥で、アフリカの原住民が狩猟に使った槍とは発祥が異なるのだろうが、褐色の体を捻ってやりを投げた映像は、何となく様になっていて、「これぞ、やり投げ!」といった強いワクワク感を感じさせてくれた。

投げた先には、立ち並ぶギリシャの重歩兵たちではなく、サバンナに群がる野牛の群れでもいるのではないかと、瞬時に連想させてくれるような映像だった。

今後は、ただ単に遠くに投げるのではなく、目標に命中させるという要素も加えたらどうだろうかと思ったが、検討の余地はあるだろうか。

もっとも、近頃は槍などより、ピョンピョン飛び跳ねて獲物を捕まえるダンシング・ピストン族の技が人気なようで、そのリズミカルなダンスは女子高校生の間でも流行しているそうだ。いやもう流行は過ぎ去ったのか?





少なくとも、ちょっと前に流行りかけた、「ラッスン何とか」という訳の分からない芸よりはマシかも・・・。