孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

原住民博物館も一見の価値あり。

2015年05月28日 | 日記
故宮博物院の展示物が紛失しないことが、中国人観光客の大きな疑問だと何かで読んだ。

台湾に移って60年以上、紛失したものは文書1ページと塩の包み1個らしい。文書1ページは、外部に持ち出された際になくなっていて、塩の方は長い年月に揮発してしまったそうだ。

中国に残したままだったら、今頃はどうなっていたか想像すると面白い。多分無くならずとも、偽物だらけになることは間違いないだろう。

今回の台湾旅行で、一番の心残りになったのが、この故宮博物院だった。混んでいるとは予想したが、あんなにウジが湧いたように中国人団体客が溢れかえっているとは思いもよらなかった。




この次に行けたとしたら、朝一番で入場しようと思う。我慢して列に並んで、順番を待って美術品を見ることはできたのだが、気が付くと自分は美術品を見に来ているのか、マナーの悪い、カラスの群れのような中国人団体客を見に来たのか分からなくなってきた。失意の中、私は外に出て、すぐ近くにあるはずの、台湾原住民博物館へ向った。




故宮博物院を出て左に向って少し歩くと、公園があり台湾に昔から住んでいる原住民諸族のレリーフが立っていた。この公園の真向かいが原住民博物館である。

なかなか見ごたえのある博物館であった。映画「KANO」の中でも、近藤監督が「日本人は守備が上手い。漢人は打力がある。蕃人は足が速く、肩が強い」と言うシーンがあった。まとめて高砂族と呼んだ時期があったようだが、展示を見た印象では、どの部族も勇壮な感じがして、当時の日本の軍国主義に、上手く適合して、そういうことも日本びいきになる土台になったのかもしれない。

このあたり、朝鮮半島に住む人達との大きな相違点ではないだろうか。