孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

ジャパン・ディスカウント

2015年05月12日 | 日記
夕方のローカル番組で、対戦中に撃沈した戦艦武蔵が海底1000mで発見されたニュースの関連で、その戦艦の乗組員だった人が県内にも生存している、というレポートを放送していた。

武蔵の乗組員は東日本出身者が中心だったそうで、沈没したあと流木などにつかまって漂流していたところを、救助に来た船に助けられたそうだ。89歳と94歳の方だったが、お二人とも今尚元気でしっかりした口調で当時の様子を話されていた。

ただ、89歳の方の言及されたことが、私が抱いている、かつての帝国海軍の軍人らしくなくて、非常に失望させられた。まず、「おや?」と思ったのが、戦死した武蔵の乗組員の合同慰霊祭があったのだが、「私は体調があまりよくなくて出席しなかった。」とサラッと言ったことだった。

テレビで見る限りお元気そうであったし、話し方も実にハキハキと話していて、とても死んだ親父と同い年には見えなかった。続けて話した内容は、さらに私を呆れさせた。それは、この間の安倍首相の訪米のことに言及されたときだった。「この間、安倍さんがアメリカに行って、日本は戦争ができる国になったでしょ。あの悲惨な戦争を経験した者として、戦争というものは絶対にあってはならないものだと言いたい・・・云々」どこかで聞いたようなセリフだった。

多くの軍人の中には、いろんな考えの人がいていいが、この元軍人の方は、こういう考えでは、なるほど戦友達の合同慰霊祭には出席できないだろうな、と納得した。両陛下が慰霊に出向かれたパラオには、当時の激戦の勇士のお一人が車椅子でパラオまで行き、陛下を現地でお迎えした様子が報道されていた。

どちらも同じ日本の元軍人だが、その違いは計り知れないと感じた。県内に住む戦艦武蔵の元乗組員のインタビューを特集したのは、朝日系列のローカル局だったが、まさか事前のやらせはなかっただろうな、と勘ぐってしまった。何せ、朝日は日本ディスカウントを至上命題とす反日マスメディアである。

そのつもりで、観ないと簡単に洗脳されてしまいそうな、狡猾な報道をするから、油断できない。