浅間の煙

じいさんの気ままな独り言

河西回廊(シルクロード)とバダイジャラン砂漠・嘉峪関等の旅を終わる

2009-04-02 05:09:53 | Weblog
3月23日(月)~4月1日(水)。
 中国の奥地から内モンゴルのバダイジャラン砂漠の不思議な旅をして、無事に戻ってこられたので、その足取りを簡単に書き記しておくことにする。

・3月23日(月)。午前中に佐久の整形外科に診察とリハビリに行く。患者が多く、予約時間をやや遅れての診察だったので急いで帰宅した。旅の支度をし昼食を済ませてMNさんを待ち、予定より若干遅れて出発した。上田市内のH店に車を預けてタクシーで上田駅に駆けつけたが、指定されていた電車の出た後だった。次の電車ではとても間に合わないので、またタクシーで篠ノ井の駅まで走る。下の道では時間がかかるからと運転手が言うので、高速道を走ってもらう。篠ノ井駅前14時にと言うのには間に合わなかったが、5分遅れほどで漸く到着し待っていた空港連絡の中央タクシーに乗り換え、名古屋国際空港まで走る。ワゴン車のタクシーに2人だけの乗客で、ゆっくりと眠りながらの出発であった。空港ホテルコンフォートに19時に到着。食堂で夕食を済ませ、空港内ターミナルを散歩して、明朝の集合場所を確認して、ホテルに帰り早くに床に入って休む。(今日の歩数・4024歩)

・3月24日(火)。名古屋中部国際空港3Fの案内所前で、朝6時30分に合流して10人が顔を合わせる。HさんとYさん以外の6人は初対面である。自己紹介を交わしいよいよ旅の出発だ。
 今日は一日空の旅である。出国手続きを済ませ中国東方航空の524便に搭乗して9時出発、上海に11時20分着。入国手続きを済ませやや小型の飛行機に乗り換えて12時25分発で西安に向かう。西安に着いたのは14時50分。現地ガイドの女性が待っていて空港構内の食堂に案内され、昼食を頂く。機内食を食べたばかりなので、食欲は無かった。西安を18時55分に出発して蘭州に向かう。蘭州空港に20時に到着。ここで旅の案内をしてくれる蘭州のベテランガイド李香珠さんが待っていて、バスで宿泊するホテル『中川機場酒店』に案内してくれた。ホテルに着いたのは20時30分である。部屋は一階だったので助かった。風呂が無くシャワーの調子もあまりよくないので、Mさんと直ぐに休むことにして寝た。(今日の歩数6973歩)

・3月25日(水)。暖房を入れておかなかったので、明け方は寒かった。蘭州は標高が1500メートルあると言う。年間降雨量は約300ミリ、黄河が町の真ん中を流れている都市で、甘粛省の省都である。6時半に朝食と言うので食堂に行ったらまだ準備中であった。日本時間は7時半であるが、外はまだ真っ暗で明るくなるのは現地時間の7時半ごろであった。(時差は1時間)8時にホテルを出発。バスで高速に乗り武威まで280キロメートル走る。途中山道を走る時は怖いような所もあった。
 河西回廊は黄河の西、祁連山脈とゴビ砂漠との間の狭隘な地形で、幅は40km~100km、長さは1000kmに及び、敦煌までの道筋である。その間オアシス都市が続いていて、シルクロードのメーンルートとして、仏教や文化の東西産物が行きかった重要路線である。周囲の山は禿山であるが、山頂まで階段風に植林がしてあり、今尚植林をする準備段階と思われるところも多かった。高速道路の両側にも多くの人々が人海戦術で植林をしていた。街路樹はポプラ・エンジュ・柳などが多い。山には柏の木が植えられていた。平坦なところは水田かと思われたが、水の無いところなのでとうもろこしや豆などを栽培していると言う。中国石油スタンドでトイレ休憩をしながら、進んでいった。山道に入るとスタンドも無いので、青空トイレとなる。川岸に塩分が溜まっていて雪か氷かと思われる様なところもあった。山を下ると新しい高層建物がどんどん作られている大きな都市に着いた.ここが武威(標高2000メートル)である。13時に成るところであった。
 武威市は人口20万人。涼しいところなので冷涼市とも言われている。昼食を済ませて羅什寺を見学した。この寺で高僧クマラジューが17年間説法していたと言われている。孔子廟や石碑・西夏博物館(西夏文字碑)の見学をした。14時30分に武威を出発。アラシャン右旗を目指して240キロメートル走る。途中民勤市を過ぎると周囲は砂漠であった。18時40分にアラシャン右旗につく。ここは内モンゴルである。陽光酒店ホテル泊。(今日の歩数8796歩)。

・3月26日(木)。アラシャン右旗のホテルを8時に出発。3台の4輪駆動車に4人ずつ分乗して、いよいよ砂漠探検である。現地ガイド(日本語は分からない)が加わり李さんと我々10人で丁度いい数である。バダイジャラン砂漠を目指してゴビ砂漠の中を2時間半、新しく作られた舗装道路を走る。一部未だ舗装されていない道もあった。道の両側に街路樹を植えているところも有った。ところどころでらくだや羊が放牧されていた。やがて内蒙古阿拉善砂漠国家地質公社博物館に到着。館内に入って砂漠の学習をし、バダイジャラン砂漠は世界で4番目中国で3番目に大きい砂漠であることが分かった。砂漠のことについて映像や模型、砂漠に住んでいろ動物の剥製などまで展示されていて、至れり尽くせりの内容であった。見学している間に砂漠に入る手続きをして許可してもらい、いよいよ砂漠探検である。また3台の4輪駆動車に分乗して出発。我々4人は男性だけで3号車に乗り、新しい道を走り出し忽ち砂漠に突入した。砂原が砂山に変わり、砂山を越えると忽ち砂の谷間に下る。そしてまた砂山を登り、何時果てるとも無く砂山の連続である。じそくは40キロから60キロ、ほとんど平坦なところはない。