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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ニュージーランドからのクルーズ船

2025年05月20日 | ツアー
5月17日土曜日、ニュージーランドのクルーズ船が伊豆大島に寄港。
クルーズ船のゴムボート(ゾディアック)で、岡田港に上陸されたお客様をお迎えし、ツアーがスタートしました。

三原山1チームと、バスでの島内観光2チームに分かれ、私はバスチーム。
波浮港の展望所からの眺めを楽しみ、地層大切断面に写真撮影の時間だけ立ち寄り、この間の写真は忙しくて撮れていませんが、お客様の中には「鯨の研究者をやっていた」と話しかけてくださる方もいました。

その後は、元町エリアにある椿油の製油所へ向かいました。

人数が多いので、半分ずつに分かれて工場見学と周辺の散策をすることにして、私は古い町並みが残る細い道を通って、町中に静かに佇む潮音寺へ。

大きな水瓶やスダジイの巨木を紹介し、ひとしきりお話ししましたが、大きな木と同じぐらい、お地蔵さんに興味を示す方が多かったです。

雨でしっとりとして、素敵な雰囲気を作っていました。

30分で別チームと交代だったので、入れ替わりで高田製油所へ。

雨で入り口ドアを閉める必要があったので、「この人数で本当に入れるの?」と不安がよぎりましたが、予想以上にスムーズに見学が進行。

ご主人が英語の資料まで準備してくださり、椿油について熱く語る姿に、皆さんが真剣に聞き入っている様子が印象的でした。

椿のタネを砕いたものや、椿の炭なども、準備されていました!

触ったり、匂いをかいだりできるって良いですよね〜!

歩いて元町港に移動する時に海を見たら…

すごい白波!
これ…、早く沖のクルーズ船に帰った方が良いのでは??と心配になりました。

岡田港は、予想よりずっと静かでしたが、雨は強まって来ました。
予定より10分ほど早めに、みなさんがボートへ乗り込み

最後のスタッフが乗り込む時まで、水面は静かでした。(古い火山の残骸の崖と、波消しブロックのおかげですね)

クルーズ船へ順調に戻っていかれました。

あとで通訳スタッフの方から、「本船に戻る時、波と雨で結構怖かった」と伺いましたが、ご無事で本当に良かったです。

クルーズ船は、大島から石巻に向かわれたそうです。
どうぞ良い旅を!

(かな)
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小花に取り巻かれて

2025年05月19日 | 植物
地味で小さなスズメノヤリが、ヌカススキ(たぶん)の小花に取り巻かれていました。

スターだ〜!(笑)

(かな)
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生きもの好きのご夫婦と。

2025年05月18日 | ツアー
一昨日、埼玉県からお越しのご夫婦と、裏砂漠の半日ツアーに行ってきました。

奥様は植物が大好きで、旦那様は釣りと野鳥が好きという、素敵なお二人。
ツアーは、ツルグミのシルバーの葉とサルトリイバラの丸い緑の葉が絡み合う、アートな景観からスタートしました。

上から下まで、1m以上ありそうな見事な作品です!

樹海の中では、すぐ近でウグイスの声が響いてたので

「あそこにいる!」と、しばしウグイス探し!

この後、奥様が感動されていたのは、この風景です。

マユミの蕾がふくらみ、1cmぐらいの花が1〜2輪咲いていて、「かわいい」とおっしゃっていました。

「こんなに小さい花に、よく気がつくなぁ〜」と感心しました。

森の中の道を進んでいくと、暗い森の木漏れ日の下に、なんとコケリンドウが1輪咲いていました!

日の当たる草地を好むので、このコースではあまり見られない花。まるで自然からのスペシャルサービスのようで、嬉しかったです。

さらに奥様は、近くでイズホソバテンナンショウの、極小サイズの花を発見して、教えてくれました。(写真左にいる小さな、全身緑色の植物)

靴と並べて写真を撮ったのですが、今まで見た中で一番小さかったと思います。

その後も、蛇腹のように折り重なったオオバヤシャブシの、美しい若葉の形に見惚れたり

オオシマザクラの実の、艶やかな赤色に感動したり、

奥様が昔、ハチジョウイタドリの若葉を食べた記憶を語ってくださったり。

❤️

コケにも興味を持たれていたので、足元の黄色いコケを覗き込んでみました。
すると…

若葉を開く直前の状態のものが、「モンブラン(ケーキの)みたい」との感想が!

ものすご〜く共感しました(笑)

ツアー中、お客様がしきりに感動されていたのは、丸くて立派なサルトリイバラの実でした。

「こんなにたくさんのサルトリイバラは、今まで見たことがない」とおっしゃっていました。

お客様は世界中を旅されている方々だったので、「そうか〜。他にあまりない風景なのか!」と、見慣れた景色の貴重さに気づき、嬉しい気持ちになりました😌

ほかにも、葉っぱの中にすっぽり収まったカタツムリや、

卵を抱えて歩いていたコモリグモなど(いつも見るウズキコモリグとは少し違って見えました)

ひとつひとつ丁寧に観察しては感動されていました。

裏砂漠では、ハチジョウイタドリの根から再生した若葉(左)と、タネから再生した若葉(右の小さいの)を見比べ

大地に寝転がって「地球をおんぶしてる」という素敵な表現で、感想を語ってくれました。

「素敵な感性だなぁ」と感動しました。

最後の大発見は、道をヨタヨタ横断中だったミノムシです。

「ミノムシが歩いてるのを見たのは初めて!」と盛り上がりました。

踏まれてしまいそうだったので、救出するかどうかを話し合い、近くの葉に移動させようと持ち上げると、小石が一緒についてきました!! 「足で支えているの?」、「いや、体につけた葉の一部では?」と、さらに盛り上がり…

その様子を写真に撮って、お客様が送ってくださいました。(足のように見えるけれど、この位置から足が出るのかまだ疑問…😅)

生きもの好きのお客様たちと、丁寧に自然を味わう時間が持てて、とても楽しいひとときでした。
ツアーご参加、ありがとうございました!!

(かな)
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オオヨシキリとか

2025年05月17日 | 
今週出会った鳥たちの一部をご紹介します。

まずはオオヨシキリ。
遠くで声が聴こえて「近くに来ないかなー・・・」と思っていたら、来ました(嬉!)

枝被りだけど・・・

でも大きな声で鳴いてくれました。

大島でこんなにはっきりとオオヨシキリを見たのは初めてかも。
とっても嬉しかったです。

次はキアシシギ。



海岸に1羽でいて、とても元気に歩き回って食べ物を探していました。

林道では巣立ったばかりのシジュウカラを。



見るからにあどけないですね。
兄妹は何羽いるかわかりませんでしたけど、とても賑やかでした。

11日にはホトトギスの声も確認しました。

がんま
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市立千葉高校フィールドワークin2025

2025年05月16日 | ツアー
昨日は、千葉市立千葉高校地学・生物分野の皆さんのフィールドワーク(今年で9回目)に行ってきました。

道の両側にはツツジの花が咲き誇り、春らしい彩りの中でのスタートです。

参加したのは、元気いっぱいの生徒さん40名。
イヤホンガイドをつけて、手には課題が書かれたノートを持っています。

縄模様が交差した溶岩の上では、「どうしてこうなったのか?」を考えました。

スケッチの課題もあって、あちらこちらで真剣に描いている姿が印象的でした。

スケッチって、観察力がぐんと高まるんですよね。

(私も一緒に描いてみました!😅)

ゴツゴツした溶岩の上では、白い粒のような斜長石(しゃちょうせき)という鉱物を観察したり、

植物の生え方観察や、タネ探しも!

せっかくの機会なので、「風によく飛ぶ仕組みを持った2種類のタネ」を比べてみたりもしました。

(上がオオバヤシャブシ、下がハチジョウイタドリ)

登山道では、ガクアジサイの葉の大きさを計測し、

順調に火口に到着して観察。

昨年は濃霧で何も見えなかったので、先生が一番感動されていたかも…。

溶岩餅では、メジャーで大きさを測る課題にチャレンジ。

メジャーが何本も出てくるので感心していたら、なんと生徒さん全員が持参しているとのこと!(さすが)

小さなタネのようなものが岩の上に落ちていて、「これ何だろう?」と、ちょっとした謎も登場。

「ゴマでは?」という意見も出ていましたが、よく分かりませんでした。(何なのでしょ〜?)

裏砂漠では、石の構造色や植物の分布の様子を観察しましたが、私は色々と忙しく(?)、写真を撮り忘れました😅

38年前に流れた溶岩の構造も、じっくり観察しました。

みんな岩に張り付いてしっかり観察していたのには、感心しました。

最後の森でも集中力は途切れず、質問も、たくさんしてくれました!

たとえば――
・ガクアジサイの葉が大きくなったのは、環境のせい?
・ヒサカキの葉っぱが赤くなっているのは、なぜ?

・裏砂漠で、イタドリとススキが一緒に生えているのは、なぜ? 水の奪い合いにならないの? 共存しているのはどうして?
・テンナンショウの花は、葉っぱとそっくりな緑色だけど、なぜ目立たない緑色? どうやって虫を呼ぶの?

・岩が部分的に茶色いのは、なぜ?
・筋の入った茶色い石は、何?

8時間のフィールドワーク、きっとみんなクタクタだったと思いますが、最後まで熱心に観察&質問してくれて嬉しかったです。
(お別れの時、名残惜しかった〜)

成長した生徒さんたちに、いつかまた会いたいです!
みなさま、ありがとうございました!!

(かな)
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