五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2014・5・20

2014-05-21 17:20:04 | 日記
今日はMちゃんが友達を連れて食事をしにいくと予約があったので、早い時間に店に出て、やりいかの煮つけ、玉子焼、自家製コロッケなどを作る。老老ディナーは昨日の深夜スーバーで安売りしていた鰻の蒲焼とやりイカの煮つけ、漬け物、シジミと若布のお吸い物。母は鰻よりどちらかと云うとヤリイカの煮つけの方を美味しがっていた。ちょうど食べ終わる頃に某美女のRさんが来店。お互いよく見ていると思うけど、「MOZU」「極楽ダンボ」「大川端探偵社」など四月新番組の合評会からそれぞれのドラマの演出家論へと話は続いて、最後は今度やろうとしている芝居のストーリーまで。結構有意義な二時間弱。Rさんと入れ違いにMちゃんたち来店。下拵えしておいた料理を次々に出しつつ、共通の友人で来月には母親になろうとしているYの噂話。Mちゃんは昨日Yにあったらしいが、お腹もそんなに出ていないし、来月出産の妊婦には見えなかったとか。だからと言って想像妊娠ではなく,列記とした妊娠なんだかけど、どうしてもYが母親になると云う事実が信じられないのは何故か?連れの友人は12時前に帰ったけど、Mちゃんとはお喋りが弾んで3時まで。さすがに酔っぱらう。さすがに少し危険。真夜中の雨の中、最近白金に引っ越してきた彼女を送ってタクシーで帰宅。、
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2014・5・19

2014-05-20 15:54:42 | 日記
朝出かけようとしている時に母から電話があって主治医の診察が午後一番に変更したと言われ、のんびりといつも通り朝風呂に肺ってから、11時に部屋を出る。お昼前にK病院で整形のリハビリを終えた母と待ち合わせ。診察までの間に食堂で母はサンドイッチ、私はかき揚げ蕎麦で腹ごしらえして、最悪のことを考えて少し緊張して母の主治医であるW先生の診察を受ける。幸いなことにCTの結果異常は認められず、疲れとストレスが原因の頭痛との診断。何となくそんな気がしていたけど、ストレスと疲れの原因(心当たりあり)を取り除くべく母を説得する。老老ディナーはあまり食欲がなかったので、特製玉子焼とレバーの赤ワイン煮とタラモサラタの盛り合わせに、冷や奴と漬け物。そして昨日と同じく卵かけごはんと大根の味噌汁。デザートは水ようかん1パックを半分づつ。今日は疲れたので早く寝ると云う母と別れて、開店。お客さんは法律事務所勤務のNさんだけ。店をオープンする前、六本木勤務で自宅が反対方向だと、さすがのNさんもここまで通い辛いだろうと思ったけど、酒飲みの意地なのか、この一カ月、週に一度は来てくれている。と云うことは前の店と同じペース。私だったらとても無理。それだけで尊敬、称賛。11時過ぎに彼も帰ったので、こっちも引き揚げる。五反田駅前のスーパーで食料を買って帰宅。「毎週録画」にしてしまったので堂々と録画されている最初は興味があったドラマ「×××××」を仕方なくみる。そのドラマが終わって後片付けをしようとした時にWOWOWで萩本欣一さんのドキュメンタリーをやっているのが自然と映し出される。最初は見る気がなかったのに自然に引き込まれる。弟子である脚本家の君塚良一さんとのやりとりにプロとプロ、可愛い自慢の弟子と尊敬する師匠との関係が浮き彫りになり、そして何よりも偉大なコメディアンである萩本欣一さんの舞台づくりにかける情熱に圧倒される。まだ坐ったままなら十分コメディが出来る萩本さんなのに、もう体力的に動けないからコメディアンであることをやめるという潔さ。番組が終わった後もしばらくはスイッチを切ることが出来ない。
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2014・5・18

2014-05-19 16:55:12 | 日記
日曜日か、とふと思う。朝部屋に戻って誘眠剤を飲んで寝て起きたら12時すぎ。いつものワイドニュース?がやっててない。この番組の司会を勤める芸人のMの頭のよさにいつも感心して見ているのだけど、それを見れない土日は寂しい。いや、それより店を始めてから日曜を休んでいないので、と云うかそれまで四カ月も休み続けたので休み癖がついたのか日曜日になるとダラダラしたくなる欲望に駆られる。こんな日の午後は映画か芝居に行って女友達と焼き肉か焼き鳥と行きたい処だったが、母のことが心配だったので3時過ぎには店へ。母は鍼灸院に出かけたみたいだったが、帰ってきてもあまり元気がないので明日は一緒に主治医のいる大学病院にいくことを約束させる。老老ディナーは、鰈とから揚げ、オニオンとレタスとサラダ、朝のミネストローネのあまりにジャガイモとソーセージを加えて煮込んだもの、それにお客さんのYさんから大阪土産にいただいた神宗の卵かけご飯。美味。感謝。食後母が引き揚げてからパソコンに向かうが、ダラダラしたい欲望と戦い続けている内に疲れてしまって、九時前には部屋を出てしまう。一人で焼鳥屋に行く度胸もなく、こんな時は眠ってしまう恐れはあったけど映画を見ることにする。バスで品川に出て、品川プリンスでウディアレンの「ブルージャスミン」を見る。12時過ぎまで眠っていたのがよかったのか、映画はウトウトとすることもなく最後まで。主役のケイト・ブランシェットと云う女優さんがアカデミーの主演女優賞に輝いたのが分かる。特にラストシーンが最高。こんな脚本が書きたい。こんな演出がしたいと身の程知らずのことを思いつつ歩いて自宅へ。そこでやめておけば今日一日が豊かに終わったのに、お腹が減ったのでカップラーメンを録画してあったドラマ「××」を見ながら食べる。続いて煎餅を齧りながら「▲▲」も見る。食べたことを後悔。明日母と病院に行くので早めに寝る。
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2014・5・17

2014-05-18 16:01:26 | 日記
帰りに歩いて帰るようになってから深夜スーパーに寄らなくなったことと、例え店に行く時に自分の食材を買い求めておいても生ゴミを持ち帰ることを優先しまうと、ついつい食材は持ち帰ることが億劫になってしまって、その結果我が家の冷蔵庫はがら空き状態が続いている。今朝も目ぼしい食材はなかった。仕方なく先日作って冷蔵しておいたカレーを解凍して、ガーリックライスの真ん中に半熟玉子を置いた特性エッグカレーにする。付き合わせは浅漬けなのでサラダっほいナスの漬け物とカマンベールチーズの盛り合わせ。食後、やっぱり今日も眠る。この数カ月かすっかり習慣になってしまった。4時すぎ買い物して店へ。プロデューサーで歯科医のSさんと電話で打ち合わせをしていたら、母が現れて頭が痛いので鍼灸に行ってくると出ていく。我慢強い母が自分から治療を受けにいく処をみるとかなり症状がよくないのではと推測したし、治療を受けて帰ってきてからも痛みはひかない上に食欲もなかったので心配になって、万が一の時にかかりつけの病院に搬送できる様に今夜は店に泊りこむことにする。とは言ってもソファがあるわけではないので、台本書きながら普通の椅子に座り込んでのウツラウツラで6時近くまで。母の部屋を覗いて症状が悪化していないことを確認して一度五反田まて帰る。何故かトーストが食べたくなって、途中コンビニで食パンを買ってベーコンエッグとサラダ、ミネストローネと食べて、8時過ぎちゃんと寝る。
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2014・5・16

2014-05-17 11:36:17 | 日記
朝、母に電話した時には昨日の頭痛は大分よくなったし、病院へ行く必要はないと安心していたのだけど、夕方顔を出してみたら又痛みが戻ってしまったみたいで、明日には朝一番で病院へ一緒にいこうと約束させる(翌日になってみて土曜はやはり外来は休みだと分かる)。7時半すぎ、大阪の運送会社の女社長のYさんが初めて来てくれる。11月にやった芝居「パラソル」を見にきて下さった以来だからちょうど半年ぶりだ。これまでは他にお客さんがいたりすると、じっくり話せなかったが、この店は通りがかりのお客も入ってこないし、今日は12時過ぎまで一対一でお喋りすることが出来た。後片付けして1時に店を出て、芝居の構想練りながら歩いて変える。とりあえず「ジャージャン」は保留にして「デンティスト」だ。夕方、妙な設定を考えて歯科医のSさんに相談したら、そんなことはありえないと否定されてしまったが、何とか似た設定でもいいから考えてくれと頼んだのは、その後に続く滑稽でありつつ複雑な話にどうしてもその種の設定が必要だからだ。帰宅後、お腹がすいていたので炒飯を作ってたべながら「大川端探偵社」(脚本監督・大根仁)を見る。今回は作品のタッチより以前の店のお客さんの龍坐さんがゲスト主役だったので、そっちが気になって見てしまった。いつか彼とも芝居をしてみたい。
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2014・5・15

2014-05-16 12:47:40 | 日記
そんなに飲んでいない筈なのに二日酔いだ。自分の店の中ではとんなに飲んでもお酒を殺しているけど、表で飲むときは少量のお酒でもすぐに酔っぱらってしまうのは気持ちが解放されているからだと思っていたけど、昨日一緒に飲んだOさんは議論好きで少し喧嘩早い処があるので気が抜けなかったのか、お酒も体に残ってしまったのかも知れない。食欲は全くない。こんな時は眠るに限ると、昨日見つけた「悪党の金言」(足立倫行インタヴュー)を読みながらソファにひっくり変える。どれもこれも面白い。インタヴュアはかくあるべしと感心しつつも読み出して一時間後には眠ってしまう。でも、起きたら体調は回復。その替わり出かけるまでの時間が足りなくなっていて、本当はたまってしまった帳簿の整理をしなくてはならないのに、この日記を書くだけで精一杯で部屋を飛び出す。母が頭痛がすると云うので、とりあえず「ノーシン」を買っていって届ける。要病院での検査。それでも食欲だけはあるみたいで、サバの塩焼き大根おろし添え、コロッケともやしのカレーバター風味、冷凍カキと油揚げとネギの味噌汁風小鉢、ゆかりのおにぎりなどきれいに食べたのを見て、一安心。プロデューサーのSさんと電話で話しあって、最初思いついた「デンティスト」と云う芝居と後から強烈なイメージで迫ってきた祖母の芝居を一緒にせずに「デンティスト」は「デンティスト」、「ジャージャン」は「ジャージャン」と二本の芝居にすることに決定。いそがしくなる。でも、もう時間がそんなに残ってないんだから忙しい方がいい。お客さんは予約、予約なし両方ともなし。11時過ぎ、昨日はよの店に行くので持ち帰れなかった生ゴミを二日分下げて歩いて帰宅。さすがにお腹が減っけ炒飯を作ろうと玉子を割ったまではよかったたけど、肝心のご飯はが釜に残ってなく、諦める。替わりに冷や奴とひじきの煮つけでビール一缶飲みつつ録画しておいた「MOZU」を見る。さすがにここまでストーリーと登場人物の関係を複雑にすると、説明が必要と思ったのか、主人公と犯人側とで説明のモノローグ大会。ここまで来ると、さすがの私もかばいきれない。
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2014・5・14

2014-05-15 13:12:16 | 日記
芝居の構成展開を考えている内、ふと何年か前に女性歯科医が書いた新書本を買って途中まで読んだことを思い出し、もう一度ちゃんと読んでみようと探し始めるが、基本的に蔵書趣味がない私は、買って読んだ本を無造作に週刊誌と一緒にしておいたり、本棚の隅っこに放り込んでおいたりするものだから、いくら探しても見つけることが出来ずに一時間ほど悪戦苦闘して諦める。途中で本の内容に興味を失って捨ててしまったのだろうか?でも、そもそも何故そんな女性歯科医の書いた本に興味を持ったのだろうか?その頃はまだ「デンティスト」という芝居を作ろうとも思っていなかった筈なのに不思議だ。そしてこの「捜索」の一件には付録がつく。本棚の隅に見覚えのない本があったのだ。2009年発行の「悪党の金言」(足立倫行著)という新書本だ。目次を見てみる。ノンフィクション作家の著者が当時興味を抱いていた、保阪正康、内田樹、佐藤優、森達也、島田裕巳、田中森一、溝口敦、重松清などにインタビューしたものだ。ここに取り上げられた人々については私自身もひどく興味のある人たちだし、それで買い求めたのかと一瞬思ったが、まるで記憶がない。インタビューの内容についても、難しいことが書かれてある訳ではなく、家族やペットや生い立ちについても書いてあって、ミーハー趣味のある私が記憶に留めでおいてもおかしくないのに初めて知ることばかりだ。つまり私はこの本を読んでいないと断定したかった。でも、と自分に反論する。これだけの興味のある人たちのインタビュー集だったら読んでいない訳がない。特に佐藤優や森達也については彼らの著作も読んでいるし、この二人だけでも読んでいておかしくない。それなのに記憶がないと云うことは、買って読んだのにその内容を忘れてしまったのか?買って読んだ筈なのにどこにもない本、買った記憶がないのに手にしている本……この認知症的事実に震えた今日と云う日。昔世話になったジャズバーのマスターOさんが来店してくれる。いつも二時三時まで飲む人なので「怯えて」いたが、今日は12時過ぎになって近所にある彼の知り合いのバーに誘われて、どうしようか迷ったけど、誘いを選んでそのバーで二時三時まで。
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2014・5・13

2014-05-14 13:44:18 | 日記
朝昼兼用の食事(鮭、納豆、漬け物、ポテトサラダ、若布とネギの味噌汁)を済ませた後、録画しておいた「ニュースルーム2」を見たり、この日記を書きつつ、カレールーを作る。開店以来まだ一食しかオーダーされてなくて、作っては廃棄し、廃棄しては作るの繰り返しだけど、16年前広尾で店を始めて以来、ずっと作り続けているし、多分これからもオーダーはないだろうと思うけど、惰性で作る。二時間かけて完成。店に持っていく為にタッパーウェアにいれて冷ます。また今日もバスで寝ていこうとタイムテーブルを調べたら、十分後だと分かって慌てて出かける準備をして部屋を飛び出す。カレールーを入れたタッパーウェアは忘れなかった。少し煮込みが足りないかも知れない。店でもう一度火を入れようと思った途端、ふとガスを止めただろうかと不安になる。もう少し煮込みたかったので、店に持っていく分はタッパーに入れた後、残りはまだ弱火にしたままだったんじゃないか?いや、ふたが見つからなくて鍋に布巾をかけたことは覚えている。だとしたら火は消した筈。それに万が一火がついたままでも最近のガスコンロは焦げついたりすると自動的にスイッチが切れる装置がついているから大丈夫と思ったもののの、万が一火がついたままで布巾が何かの拍子に落ちて燃えたりしたら……と想像していたらバスの中でのんびり居眠りなんかしていられない。もう品川駅から泉岳寺まで来ていたけど、バスを飛び下り、タクシーでマンションまでUターン。こう云うことって今までにも何回かあったけど、全てセーフ。今日もガスのスイッチは切ってあってホッとしたけど、もしもこれがバスじゃなくてリスボン行きの急行列車だったら、いや飛行機だったら私はどうするのだろうか?もう一度引き返すのではないかと想像する脅迫神経症。そのこともあって買い物する時間がなくなってしまって店についたのは5時過ぎ。床をモップ拭きし、トイレを掃除しただけで老老ディナーの準備。今日のメニューは紫蘇とちりめんと鰹節入りの玉子焼、天ぷらの揚げ玉にわさびを溶かした鰻のたれをかけた冷や奴、自家製ポテトサラダに明太子入りおにぎり。早い時間に某美人のRさんが仕事の途中で来てくれて、今度の芝居の話。デンティストの話に乗ってくれて演出をやってみたいと言ってくれる。スケジュールとか色々問題は想像されるけど、この話がうまく行ったら面白い。しばらくしてライターのIさんが彼の雑誌で対談した新人女優のLさんと事務所社長のMさんを連れて来店。時間的に料理をオーダーされるが、作り置きしてあったのは蛸と大根の柔らか煮やレバーの赤ワイン煮、タラモサラダと悉くIさんが苦手なもの。反対に好物のバカリャウのコロッケやソーセージは品切れになっていたのでオーダーに応じるのに悪戦苦闘する。Lさんに今度準主役で出演したSM映画のチラシを渡され、この縛られているのが私です、と言われて、女優さんの裸には慣れている筈なのに、一瞬ドギマギする。それは彼女の育ちのよさがそうさせたのか?12時過ぎ店を出る。ずっと立ちっぱなしだったので足がしんどかったけど、芝居のことを考えて歩いていたら別に苦じゃなくなる。部屋で紅茶にJダニエル垂らして飲みながら録画してあった「トクソウ」((脚本・鈴木智)見る。三浦友和がずっと敵役なのかということがサスペンスか?
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2014・5・12

2014-05-13 12:28:13 | 日記
法律事務所勤務のNさんが、去年公演した「パラソル」の劇評をプリントアウトして持ってきてくれる。作家である私が書こうとしていたテーマを深読みしすぎている部分もあるが、全体的には好意的な劇評にこそばいやら勇気づけられるやら。でも、その劇評を読んだことで、あの芝居の原点を思い出す。夏の午後に突然降り出したスコールみたいな雨にカフェの表にあったパラソルに初めて個人的に会ったTさんと閉じ込められたことが、あの芝居を書こうとしたきっかけだった。でも、出来上がってみれば、素敵な女性と閉じ込められた時の嬉しさ?はどこかに消えてしまって、閉じ込められたが故に、そして芝居は原則的にパラソルの中でしかやらないと決めたことで、却って時代と空間を自由に飛び越えて、抽象的なテーマ性を持った芝居が出来ていることに気づく。だったら今回書こうとしている芝居の、パラソルに代わるものは何かと云うと、デンティストだ。一方的にあの診察椅子に拘束し、拘束される女性歯科医師と患者の不思議な関係、そこがスタートだったのだけど、その女性歯科医師に祖母のイメージを重ね合わせたことで、時代設定は戦争中になり、物語は最初予期していたこととは全く違う方角に向かいつつある。そしてその物語にはまだ十代だった頃の母も登場するので、その当時の生活模様を、老老ディナー(自家製ポテトコロッケ、ソーセージとレバーの揚げ物、オニオンスライス、小松菜の芥子和え)をしながら聞こうとするのだけど、もうかなりの部分で記憶が遠くなっていて、歳は取りたくないわねぇと嘆く。でも、焼酎のお湯割りをお代わりしながら、毎日お酒を飲んでいると長生きしないんですってと心配そうな顔になる。お母さん、お酒が美味しいならいいじゃありませんか?そのことで一歳や二歳寿命が縮まったって、91歳はもう普通に長生きです。雨が強く降っていたので電車で帰宅。録画してあったドラマ「×××××」を見た後「YOUは何しに日本へ?」を見る。先日見た二人のデンマーク男子高校生の続編。下手なドラマより断然面白かったし、彼らみたいな旅(即ち人生)がしてみたいと憧れる。
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2014・5・11

2014-05-12 12:12:06 | 日記
母の日に映画に連れていってあげると云うのもおこがましいけど、食事は毎日作っているし、だからって何処か美味しい店で奢るお金もなかったので、いつもは出かける機会のない場所に母を連れていくと云うのもアリじゃないかと、一緒に六本木ヒルズにいく。映画まで時間があったので、52階?の展望台に登ってみる。殆ど真下に以前住んでいた西麻布がある。つい去年までやっていた乃木坂もある。母が5歳の時に東京に出てきた時初めて住んだ表参道も見える。今、店をやっている天現寺のビルも見える。遠くに海が広がっている。山並みも連なっている。改めて東京を眺め続ける……といつまでも書いていたいのは、この後映画「××」を見たのだけど、この景色にはとても適わないと思ったからだ。母と二人、一時間もお喋りを続ける。母の日のプレゼントとしてはカーネーションよりよかったと思う。6時までに店に戻る。アラビアータペンネ、アボガドとミニトマトのサラダで老老ディナーを終えて、お客さんを待つ。でも、誰からも連絡はない。もう四日続けてノーゲストだ。焦らない。でも、お金はなくなる。このままだと夏まで持たない。まだ開店して二カ月なのに凄い話だ。そんな状況を抱えつつ、店に飾った祖母の写真に見つめられながら1時頃まで台本を書く。女盛りだった頃の祖母の最後の恋の物語だ。台詞を書く度に写真の祖母の顔色を窺う。私はそんなふしだらな女じゃなかったわよと文句を言われている気がする。
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