五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2014・5・14

2014-05-15 13:12:16 | 日記
芝居の構成展開を考えている内、ふと何年か前に女性歯科医が書いた新書本を買って途中まで読んだことを思い出し、もう一度ちゃんと読んでみようと探し始めるが、基本的に蔵書趣味がない私は、買って読んだ本を無造作に週刊誌と一緒にしておいたり、本棚の隅っこに放り込んでおいたりするものだから、いくら探しても見つけることが出来ずに一時間ほど悪戦苦闘して諦める。途中で本の内容に興味を失って捨ててしまったのだろうか?でも、そもそも何故そんな女性歯科医の書いた本に興味を持ったのだろうか?その頃はまだ「デンティスト」という芝居を作ろうとも思っていなかった筈なのに不思議だ。そしてこの「捜索」の一件には付録がつく。本棚の隅に見覚えのない本があったのだ。2009年発行の「悪党の金言」(足立倫行著)という新書本だ。目次を見てみる。ノンフィクション作家の著者が当時興味を抱いていた、保阪正康、内田樹、佐藤優、森達也、島田裕巳、田中森一、溝口敦、重松清などにインタビューしたものだ。ここに取り上げられた人々については私自身もひどく興味のある人たちだし、それで買い求めたのかと一瞬思ったが、まるで記憶がない。インタビューの内容についても、難しいことが書かれてある訳ではなく、家族やペットや生い立ちについても書いてあって、ミーハー趣味のある私が記憶に留めでおいてもおかしくないのに初めて知ることばかりだ。つまり私はこの本を読んでいないと断定したかった。でも、と自分に反論する。これだけの興味のある人たちのインタビュー集だったら読んでいない訳がない。特に佐藤優や森達也については彼らの著作も読んでいるし、この二人だけでも読んでいておかしくない。それなのに記憶がないと云うことは、買って読んだのにその内容を忘れてしまったのか?買って読んだ筈なのにどこにもない本、買った記憶がないのに手にしている本……この認知症的事実に震えた今日と云う日。昔世話になったジャズバーのマスターOさんが来店してくれる。いつも二時三時まで飲む人なので「怯えて」いたが、今日は12時過ぎになって近所にある彼の知り合いのバーに誘われて、どうしようか迷ったけど、誘いを選んでそのバーで二時三時まで。
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