母はどうしてそんなにソックスが好きなのか分からない。今朝もまたソックスを履いたまま眠ったみたいで、風呂に入る時にソックスを脱がすのに一苦労だ。と云うのは、足の爪が割れかけているので、雑に脱がそうとすると悲鳴をあげる程痛いらしい。だから靴下なんか履くんじゃないって言っているだろ?妹のKも靴下を履かないですむサンダルを買ってきてくれたじゃないか?そうキツく言い含めても、風呂から出て俺が老老ブレックファーストの支度が出来て呼びにいくと、母はまたしてもソックスを履いている。それが毎日毎日。俺は風呂から出た後、母の足の指に薬を塗って絆創膏で爪がはがれないように固定する作業をするのが日課になっていたけど、いくら注意してもソックスを履いてしまう母を見るたびに、もう爪がどうなっても知らないからなと毒づくが、母は自分のことなのに意味が分からないらしく、ヘラヘラ笑っている。その顔をみるともうそれ以上云えなくなって、ごはんだよと云うのみ。そんな母とのブレックファーストは、ホタルイカの塩辛のきゅうりカナッペ風、小松菜のお浸し、納豆ごはん、かぶの味噌汁だったけど、あまり食欲がないのはなぜか?と思ったら、昨日来てくれた元法律事務所勤務のNさんからお土産に貰った海苔巻きを彼がいる間に食べてしまって、胃がもたれているからだった。俺の胃袋はいつの間にか正直者になっている。食後、俺は茅場町のT歯科クリニックへ。今日は定期検診ではなく、殆ど抜け掛かっている右奥歯をどうするかの相談。インプラントにする選択肢もあったが、T医師はインプラントに反対な歯科医なので、入れ歯にすることになって、とりあえずその奥歯を今日は抜歯する。いよいよ入れ歯か?とちょっと複雑な気持ちになるが、歯の清潔さと美味しく物を食べる為には仕方無い。その後、渋谷に出てヒューマントラストシネマへ。芳根京子主演の「アーク」(澤本佳織脚本 石川慶脚本監督)を見る。SFなんか今まで見たことがなかったのにこの映画を見たのは、芳根京子を初め寺島しのぶに倍賞千恵子、風吹じゅん、中村ゆりと云う女優陣のキャスティングの面白さにある。このキャスティングを誰が思い付いたのか知らないけど、凄いと思うのは俺だけか?そしてこのキャスティングは冒頭の芳根京子の踊りと、ラストに出て来る倍賞千恵子の海を見つめる顔で生きる。更に俺が気になったのは、脚本が澤本佳織だったからだ。彼女の脚本は一昨年の映画「愛がなんだ」や最近NETFLIXで見た「影裏」と云う映画で気になっていた。そして俺のこだわりは見事に当たっていた。「アーク」はとんでもないSF映画だった。数日前に見た「ダンサーインザダーク」もとんでもないミュージカル映画だったし、このところ今まで見たことのなかったジャンルでのとんでもない映画を続けてみることになった。今日は火曜日で弟のHが来ている日なので、映画を終わってバスに乗ったのだけどこのまま帰る気になれず、すぐ並木橋で降りてしまって映画を反芻しつつ、芝居の台詞を覚えつつ、歩く。★テアトロジャージャン番外公演「かっこうワルツ～あるオカマの旅立ち～(作演出・出演桃井章、共同演出・出演桑原なお」のお知らせです。日程は7月23日(金)開演19時半、24日(土)開演14時＆18時、25日(日)開演14時、会場はテアトロジャージャン3階、定員は10名 入場料は1000円(ワンドリンク付)予約お問い合わせは出演者の携帯かメールまで。
Aさんからメールがあって、自分の処には芝居のチラシが届いていないと苦情が入る。でも、それは当然のこと。Aさんに限らず誰にも今度の芝居はこの日記で告示を読んで貰う以外、一切の宣伝はしていない。企画の段階で、俺の芝居を見てくれと宣伝する度胸はなかった。それに桑原なおさんはプロの俳優だから料金はいただくことになったけど、俺一人だったら一円の料金も取るつもりはなかった。何しろ素人芝居だ。こんな芝居はお金を取って見せてはいけない。よく卒業公演とかお復習い会とかで料金を取って、それも何千円も取って見せる公演があるけど、何を考えているんだと吐き捨てたくなる。料金を取っていいのはプロのみ。アマちゃんは寧ろお金を払うから見に来て下さいといってもいうべきだ。でも、原稿を書くのは俺にとってプロの仕事だから、ずっと書き悩んでいたけど、映画雑誌の原稿を今日でキリをつけて、編集部に送る。後はただただ台詞を覚える一日。老老ディナーの為にカレーを作りながら、長風呂に入りながら、散歩をしながら台詞を覚え続ける。台詞が完全に体の中に染み込まなければ演技以前の問題だ。食後、元法律事務所勤務のNさんが来店。かなり酔っていたのでおしゃべりがいつも以上に目茶苦茶。あまりのことについ大声をあげてしまう。★テアトロジャージャン番外公演「かっこうワルツ～あるオカマの旅立ち～(作演出・出演桃井章、共同演出・出演桑原なお」のお知らせです。日程は7月23日(金)開演19時半、24日(土)開演14時＆18時、25日(日)開演14時、会場はテアトロジャージャン3階、定員は10名 入場料は1000円(ワンドリンク付)予約お問い合わせは出演者の携帯かメールまで。
今日一番の驚きは、NETFLIX でビヨーク主演「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(脚本監督 ラース・フォン・トリアー)を見たことだろう。以前からタイトルだけは知っていた。でも、ネタバレのない映画評をチラッと見ただけだと、カンヌ映画祭で何故グランプリを獲得したのか分からず、おまけにミュージカル映画だし、主演したビヨークと云う俳優がどんな人かも知らなかったので、今まで見ようと思わなかったのだけど、一番最初に歌と踊りが始まるシーンがひどくハンパクトがあったもんだから、そのまま衝撃的なラストまで見続けてしまった2時間強。こんな凄いミュージカル映画があるなんて想像もしていなかった。でも、一歩引いてみると、こんな衝撃的ラストのある映画を歌と踊りで描いてしまっていいのか?と思ったりもするのは、古い倫理観、道徳観に影響されているからか?この映画を見たことに比べたら、俺の今日一日なんて何もなかったも同然で、老老ディナーに帆立貝のクリームシチューを作ったのに、左端に置いたのがいけなかったのか、母は目の前に置いたライスとサラダばかり口にいれて、シチューにスプーンが延びたのは、目の前のライスをの最後の一粒を摘み終わってから。シチューは口に入れやすいようにちゃんと冷ましてあったけど、その頃にはそれを通り越してすっかり冷えきっていた。そんなことを昨日の出来事として書いてしまう今日。★テアトロジャージャン番外公演「かっこうワルツ～あるオカマの旅立ち～(作演出・出演桃井章、共同演出・出演桑原なお」のお知らせです。日程は7月23日(金)開演19時半、24日(土)開演14時＆18時、25日(日)開演14時、会場はテアトロジャージャン3階、定員は10名 入場料は1000円(ワンドリンク付)予約お問い合わせは出演者の携帯かメールまで。
今日はなにをやってもうまくいかない。気分もグルーミーな日だ。まずは朝、風呂から上がって部屋で休んでいる間に今日もまた靴下を履いてしまっている母に気付いて、足の爪が剥がれかけているんだから靴下を履くなと前から俺が注意していただけじゃなく、昨日は妹からも注意され、靴下を履かなくても大丈夫な靴を買ってきて貰っていたのに、一晩開けたらもうこれだ。いらついてまた大声をあげてしまう。でも、母は何を怒鳴られているのか分からない。ハハハと声を出して笑う。何がおかしいんだ?あなたの足の指がどうかなってしまうか心配で注意しているんだぞ！と机を叩いた拍子に机の上にあったコップが落ちて床が水浸しになってしまったので雑巾で拭く羽目になる。母は大丈夫?とまだ笑っている。もうやるせなくてたまらない。更に老老ブレックファーストの時に俺のやるせなさ、グルーミーさは加速する、母に輪ゴムが入った味噌汁を出してしまったのだ。具はなめこだ。輪ゴムが入る理由がない。でも、何らかの理由で入ってしまって、母にこんなものが入っていたわよと味噌汁のお碗を見せられるまで分からなかったのだけど、味噌汁をよそう時や配膳する時に何故気付かなかったのか?多分台詞を覚えながら調理していてぼんやりしていたのか?と言っても他の料理は、昨日のスペアリブのジンジャエール煮の残りに、納豆卵かけ御飯、かぶの一夜漬けと云うことで、ぼんやりしていても用意することが出来たのがいけなかったか?とにかく折角作った味噌汁は俺の分まで廃棄処分。更に更に、締め切りをすぎた映画雑誌の映画評は一応書き上げたのに、何度も書き直している内に自分でも何を言っているのだか分からなくなってしまって、もう完全にドツボに嵌まっている。昔から映画評が苦手だ。感想を書けばいいのについ偉そうに言ってしまう。特に今回は高校の後輩が高校を舞台にしたドキュメンタリー映画ということになると、先輩風を吹かしてばかりで、読んでいて嫌になる。もう一度書き直すことになる。そしてこんな日は覚えたばかりの台詞はすぐ忘れてしまうし、ストレスから体中が痒くなるもんだから、やたらと引っ掻いて、気付くと腕や足が血だらけになっている。だったらすぐ血を止めればいいのに、俺の血はいつまでどこまで流れていくのか?と流れて行く血をじっとみている。因みに今日の老老ディナーは賞味期限を三日オーバーした生姜焼き用の豚肉と野菜室に残った野菜を総動員した長崎皿うどん。味噌汁はなし。食後昨日からNETFLIXで配信された「全裸監督 シーズン2」(総監督・武正晴)の全8話の内2話までみる。シーズン1の時は見だしたら止まらなくなって全話いっぺんに見てしまったけど、今回はここまでか?それより昨日から公開された芳根京子主演の「アーク」(石川慶監督)や知り合いの山崎裕さんが撮影を担当した「海辺の金魚」(小川紗良監督)を劇場に見に行きたいけど、時間的精神的に劇場まで足を運べるか?★テアトロジャージャン番外公演「かっこうワルツ～あるオカマの旅立ち～(作演出・出演桃井章、共同演出・出演桑原なお」のお知らせです。日程は7月23日(金)開演19時半、24日(土)開演14時＆18時、25日(日)開演14時、会場はテアトロジャージャン3階、定員は10名 入場料は1000円(ワンドリンク付)予約お問い合わせは出演者の携帯かメールまで。
夕べはダラダラと3時近くまで起きていたのでさすがに5時半起床を厳しい。でも、何があってもこの時間にシャワーを浴びた後、母の為にバスタブにお湯をいれると云う日課を崩すことはない。誤解を恐れず言ってしまえば俺は母の裸身を見たい。痩せてしまったけど軟らかい母の裸身を洗いたい。いつからか母をお風呂にいれてあげることが生き甲斐になってしまっている。老老ブレックファーストは赤魚の白味噌漬け、小松菜のお浸し、納豆御飯、じゃがいもの味噌汁というメニューだったけど、夕べの不摂生の影響で食欲がなく、味噌汁にお浸ししか喉に通らない。こういう時は食後すぐに眠ってしまう筈なのに、どんな理由でかいつも睡魔が襲ってこない。薬を飲まなかったからか?それはそれで好都合で、台本を持って表に出て散歩しながら台詞を覚えていく。帰ってから妹夫妻と一緒に食事をすることになっているのでその支度。と言っても、一昨日作ったままになっているスペアリブのジンジャエール煮に新じゃがとゆで卵を加えて煮直した一品、鶏レバニラ炒め、納豆と山芋とオクラの千切りともずくのサラダ、茶豆と云ったメニュー。母は相変わらず何の感動もなく口に入れ続けるだけだけど、妹夫妻は一々美味しさをアピールしながら食べてくれる。それが嬉しい。7時から「かっこうワルツ～あるオカマの旅立ち～」のリハ。桑原なおさんとの二人芝居。台本は俺だけど、演出は二人の共同、というと聞こえはいいけど、桑原さんはプロの俳優だ。素人俳優に痛烈なダメだしが飛んでくる。一方共同演出としては桑原さんの演技にダメだしを出さなくてはいけないのに、ノックアウト寸前の俺にそんな余裕はない。★テアトロジャージャン番外公演「かっこうワルツ～あるオカマの旅立ち～(作演出・出演桃井章、共同演出・出演桑原なお」のお知らせです。日程は7月23日(金)開演19時半、24日(土)開演14時＆18時、25日(日)開演14時、会場はテアトロジャージャン3階、定員は10名 入場料は1000円(ワンドリンク付)予約お問い合わせは出演者の携帯かメールまで。
母とは後どのくらい一緒に過ごすことが出来るのだろうと思いつつ、オムツを取り替え、お風呂で体を洗い、食事を作って一緒に食べる時間を今日も過ごす。きっとそうした時間はそんなに残ってない。だから大切にしたい。それなのに、ついイライラして叱ってしまう。今日もK研究所病院からリハビリをして帰った後、石鹸で手を洗ってと云ったら、手につけた石鹸の泡を歯を磨くみたいに口の中に入れているもんだから、何やってるんだ！と大声をあげて慌ててうがいをさせる。入れ歯を洗えと食後にいつも言われるものだから勘違いしたのだろうか?でも、これは大声をあげても生命に関わるのだから仕方無いだろ。最近は老老ブレックファーストに出した蜂蜜トーストをコンソメスープに浸して食べようと目玉焼きの黄身をつけて食べようと何もいわない。老老ディナーに出したアラビアータペンネを一緒に出したもずくの酢の物につけて食べても何も云わない。母はもう何を食べても同じなのだ。ベッドに縦じゃなく横に寝てしまう為、小水を漏らした時にベッドが汚れてしまうことがあっても何も云わずにベッドシーツを替えるだけだ。靴下を履くと痛んだ爪が却って悪化するから履くなと何度言っても靴下を履いてしまうけど、もう注意しない。爪の痛みが悪化しても生命に関わることではないので(本当は関わることがあるかも知れないけど)放っておく。こんな気分になるということは、精神状態がよくないのだ。こんな時にNETFLIXで見てしまった映画は世間的にどんなに名作と言われていても駄作にしか思えない。いつもは遅くても11時にはベッドに入るのにイライラして眠る気になれずに今日もまた依頼原稿に手を入れたりして時を過ごす。映画のプロ中のプロが読む雑誌に自分の出身校(北園高校)のことを書くとなると色々な意味で神経質にならざるえない。★テアトロジャージャン番外公演「かっこうワルツ～あるオカマの旅立ち～(作演出・出演桃井章、共同演出・出演桑原なお」のお知らせです。日程は7月23日(金)開演19時半、24日(土)開演14時＆18時、25日(日)開演14時、会場はテアトロジャージャン3階、定員は10名 入場料は1000円(ワンドリンク付)予約お問い合わせは出演者の携帯かメールまで。
老老ブレックファースト(帆立て雑炊、鯵の干物、きゅうりとかぶの一夜漬け)の後、今日もまた急激な睡魔に襲われ仮眠1時間。夕べはよく眠った筈なのに、この睡魔の襲来は薬としか考えられない。11時に部屋を出て台詞を覚えながら歩いて麻布十番まで。Nさん主催のHさんの誕生日を祝う会へ。今から45年前、俺が書いたテレビドラマにゲスト出演していただいた以来の縁。人の印象と云うのは不思議だ。俺の中でHさんの印象は当時と全く変わらない。これからも生きている限りずっと変わらないことを願う。帰りは雨模様だったのでバスで帰宅。少し酔ったこともあって再び仮眠。ランチに自分だけご馳走を食べた後ろめたさからか老老ディナーは丑の日用に買っておいた鰻のパックを温めて母に食べて貰うことにする。国産鰻二千円弱の贅沢だったのに、母は何の感想もなく食べただけ。今食べたの何だか分かる?と聞いてみたら鰯かしら?との返答あり。母には何を食べて貰っても同じなのかと思うとやるせなくなる。食後、ご贔屓の松坂桃李主演の映画「××」をNETFLIXで見る。贔屓としてはせいぜいのほめ言葉で怪演というしかない云う映画。半分まで見るのが限界。そのあとパソコンに向って映画雑誌から依頼された原稿をもう一度直す作業にかかって10時過ぎにベッド。★テアトロジャージャン番外公演「かっこうワルツ～あるオカマの旅立ち～(作演出・出演桃井章、共同演出・出演桑原なお」のお知らせです。日程は7月23日(金)開演19時半、24日(土)開演14時＆18時、25日(日)開演14時、会場はテアトロジャージャン3階、定員は10名 入場料は1000円(ワンドリンク付)予約お問い合わせは出演者の携帯かメールまで。
ワクチンを打った後がちょっと腫れてて痛いのに、一緒に打った母は何ともないと云う。年齢?だとすると、俺はまだ若いと云うこと?老老ブレックファースト(焼鮭WITHカイワレ、きゅうりの浅漬け、蟹味噌の海苔カナッペ風、かぶの味噌汁)の後、月に一度、定期的にやるビル全体の害虫駆除点検につきあう。何となく似非管理人風。でも、その間にもACT①②の台詞を覚える。でも、その中に「年をとると昨日覚えたことを今日はもう忘れていて嫌になる」という台詞があって、本当に忘れているので哀しくて笑ってしまう。一時から桑原なおさんと通してみる。台詞を忘れていることも困ったことだけど、相手が台詞を喋っている間、どうしているか?動きはあった方がいいのか?ない方がいいのか?これまで似非演出家として、俳優さんたちの演技を見てきたのだけど、自分が演技しているとチェックする余裕がないので、いつか誰かに見て貰ってアドバイスを貰いたい。今日は火曜日で弟が来ていて老老ディナーはないので、緊急事態宣言が開けた近所の焼鳥屋へ。久し振りに喉を通っていく生ビールが美味い。芝居の予約はこのブログを通じてしかやってないのに俺のゲテモノぶりを見てみたいと思ったのか、女性脚本家のTさんたちで既に十数人。嬉しいけどプロの人に見て貰うのは正直言ってかなり怖い。★テアトロジャージャン番外公演「かっこうワルツ～あるオカマの旅立ち～(作演出・出演桃井章、共同演出・出演桑原なお」のお知らせです。日程は7月23日(金)開演19時半、24日(土)開演14時＆18時、25日(日)開演14時、会場はテアトロジャージャン3階、定員は10名 入場料は1000円(ワンドリンク付)予約お問い合わせは出演者の携帯かメールまで。
今日は新型コロナワクチン接種大規模会場に行く予定になっているので、朝起きて晴れていたのでガックリする。何故なら雨だったら母を説得してタクシーで出掛けることが出来るのに、晴れていたら母はタクシーを嫌がるのに決まっているからだ。案の定、老老ブレックファースト(今日は軽く月見海老うどん)の後、聞いてみるとバスで行きたいと云うのでちょっとした旅を覚悟する。恵比寿三丁目からバスで田町へ。そこから山手線で東京駅へ。ここで案内係としてはちょっとしたミスをする。東京駅で降り立ったのは北口で、会場行きのバスは南口から更にしばらく歩いた場所にあったのだ。仕方無く歩くことになったのだけど、途中で母がよろけて転倒してしまったので派出所の警官までが駆けつける騒ぎになる。こうなったらタクシーで会場まで。だったら最初からタクシーに乗ればよかったと思ったけど、母は新装なった東京駅をみたりしてすっかり旅気分を味わったみたいなのでいいとするか?会場は防衛庁と自衛隊のPRを兼ねていることもあって明らかに必要以上のスタッフが「駐屯」して至れり尽くせりの世話をやいてくれたのでスムースにワクチンを打つことが出来て一安心。帰りはもう当然タクシー。行き先を「外苑西通り天現寺」と云ったのに聞き間違えて「護国寺」に行ってしまったので、メーターをキャンセルさせて四谷まで行かせてそこから再びメーターを入れさせたので、四谷からは二千円少しだったけど、大手町からだといくらかかったか分からない。二度目の接種の時はどうするか?二人とも帰ってからは疲れたのでダウン。仮眠した後老老ディナー。俺はスペアリブのジンジャエール煮、母は豚ロースの煮、それに蟹と野菜のサラダ。食後、分裂した某グループのKが主演するホテルを舞台にした映画をNETFLIXで見る。途中バカバカしさに我慢できなくなって、録画しておいた「おちょゃん」の総集編を見ることにする。冒頭から涙が目に浮かぶ。だんだんと涙がとまらなくなる。二時間も三時間も見るつもりはなかったのに遂に最後まで涙を流しつつ全部見てしまった。Kより圧倒的に俳優としての力量が杉咲花の方が上だ。★テアトロジャージャン番外公演「かっこうワルツ～あるオカマの旅立ち～(作演出・出演桃井章、共同演出・出演桑原なお」のお知らせです。日程は7月23日(金)開演19時半、24日(土)開演14時＆18時、25日(日)開演14時、会場はテアトロジャージャン3階、定員は10名 入場料は1000円(ワンドリンク付)予約お問い合わせは出演者の携帯かメールまで。
今日も母は眠っている間にウンコをしている。薬の力を借りてだけど、便秘で苦しんでいられるよりホッとする。ただウチの浴室は洗い場がなく、且つお湯を溜めた後にウンコに気がつくので、軟便でお尻全体が汚れている時はバスタブに入る前にトイレと排水口の間に母を立たせてシャワーと手を使ってウンコを除去する作業に入らなくてはならない。それはちょっとしんどい作業だ。その後、老老ブレックファースト。今日のメニューは鯖の煮つけWITHカイワレ、納豆御飯、ナスの生姜焼、もやしの味噌汁。食後、朝刊を読んでいる間に落とし穴に落ちるような睡魔に襲われる。かかりつけ医や薬剤師は薬のせいではないと云うけど、この睡魔は尋常じゃない。慌てて母を部屋に送ると、キッチンの片づけはそのままにして自分の部屋のベッドに倒れ込む。推定一時間の熟睡。その間、宅急便がブザーを鳴らしていたみたいだけど、気がつかず。買物ついでに散歩に出て、その間に芝居のACT①②の台詞を覚える。一旦入ったのに、もう一度やってみると忘れている箇所がある。後一カ月これの繰り返しか?集客も身内を含めて10人もの方々から予約がある。感謝。夕方、正確にいうと4時半。いつもの老老ディナーのき時間。母が車椅子にちょこんと座って待っている。何故車椅子なんかに座っているんだ?と問いただすと、これからリハビリにK研究所病院に行くんでしょ?と躊躇うことなく答える。今日は日曜日だろ?それに平日でもリハビリには午後イチで行くけど、今は夕方だよね?それに俺も行くときは行くって言っておくよね?と言ってはみるが、虚しいことは自覚している。ウンコの汚れをとるよりこっちの方が辛い。そんな時の老老ディナー(俺はカツ丼、母はメンチ丼、それにキムチとらっきょうの小皿、若布と茗荷の味噌汁)は哀しくて、まともに母と会話できない。ぴちゃぴちゃ音を立てて食事をされても、ボロボロこぼしても知らんぷりして
テレビに眼と耳を向けたまま時が経つのを待っている。食後は封切り以前に関係者が持ってきたDVDを最初の十分間みただけで、あることが嫌で後は見ないままになっていた映画「フラガール」を今日は最後までNETFLIXで見る。映画としてはいい作品だと思ったが、以前に嫌だと思った理由は以前として嫌だった。★テアトロジャージャン番外公演「かっこうワルツ～あるオカマの旅立ち～(作演出・出演桃井章、共同演出・出演桑原なお」のお知らせです。日程は7月23日(金)開演19時半、24日(土)開演14時＆18時、25日(日)開演14時、会場はテアトロジャージャン3階、定員は10名 入場料は1000円(ワンドリンク付)予約お問い合わせは出演者の携帯かメールまで。