五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2024・3・30

2024-03-31 11:42:11 | 日記
中途半端に終わってしまうのが辛いので、一昨日(昨日?)を最初から書く。その前日足がしんどいのに介護療法士のTさんに付き添って貰って銀行まで行ったことは行ったのに:、いざ振込をしようとしたら銀行のカードと通帳を忘れてきたのに気付いて、その日の作業は中止にせざるをえなかった。そこで今日は振込先の口座番号と振込額をちゃんとメモして出かけたまではよかったが、ビルを出て数歩歩いた時に早くも腰から右足にかけて鈍痛が生じ、十メートル位歩くと道端にあるガードレールで休みをとることになってしまった。この調子じゃ銀行まで辿り着くのにどの位かかってしまうのか?一瞬中止した方がいいと云う悪魔の囁きが聞こえてきたけど、今日は三月末尾だし、悪魔の囁きに誘われる訳にはいかない。それにしても腹が減った…と孤独のグルメの主人公の独白を何度呻いたことか。それも寿司が食べたい。銀行の傍に回転寿司があるから振込が終わったらそこに飛び込もうと「胃を固くして」歩き続けること30分か40分か50分。いつもなら15分も掛からずに行ってしまうのに、あまりにしんどくて時間の感覚がなくなってしまっている。交差点までほうほうの態で辿り着いてここを渡れば銀行があってそこの用事が終わったら回転寿司が待っていると期待を膨らませていると、来年朝ドラを書くことになっている脚本家のNさんから夕御飯のお誘い電話。ねぇ何か食べたいものがある?と聞かれた俺は、彼女が連れていってくれる寿司屋が一人二万円はすると分かっていながら何の躊躇いもなく「スシ、すし、寿司が食べたいッ」と電話口に叫んでいた。

2024・3・29

2024-03-30 18:59:56 | 日記
またやってしまった。昨日のお粗末な一席のくだりと引き続き今日につながるエピソードを面白おかしく多分15行以上はこのブログに書いたのに、やたらと「システムエラー」の表示が出るので、その対策に追われている内に、何か不味いキーを押してしまったみたいで、15行以上はある日記がきれいさっぱりと消えてしまった。いやだ、いやだ。その時は面白おかしく銀行のある広尾交差点まで歩く悪行苦行を書いたつもりだったけど、後になって思い出して活字にしてみると馬鹿馬鹿しい極み。と云う訳で、今日の日記は生存確認のみでお茶を濁す。

2024・3・28

2024-03-29 11:41:28 | 日記
日にちと曜日の感覚がなくなりつつある。日にちはこの日記を書く度に迷う。例えば今日だって三月の月末だということは分かっているのに、28日か29日か30日か31日かでしばらく迷う。結果、我慢できなくなって新聞で確かめる。曜日は、訪問看護師と訪問医とリハビリ療養士が来る曜日で確かめる。訪問看護師は水曜日の午後、訪問医は隔週の水曜日の午前中、リハビリ療法士は月曜の夕方と木曜日の午後一番と覚えている。でも、訪問医の曜日と時間帯が四月から変わることをこの間教えられたのが今週から変わるもんだと誤解して昨日なんかずっと待っていたりする。その辺りから俺の頭の中の日付曜日の感覚と、カレンダーのメモと手帳の書き込みがごちゃごちゃになってしまう。今日は月末最後の日だから銀行で送金振込をしなくてはならないと信じていた俺はリハビリ療法士のTさんを銀行のある広尾駅まで歩行訓練に誘う。歩きだしてしばらくして振込先を書いたメモを忘れてきたことに気付く。日付曜日だって忘れてしまうのだから振込先のメモだって忘れても不思議はないさとヨロヨロ足で部屋に取りにいく。机の上に置いてあったメモを手にしてふとカレンダーを見たら、今日はTさんが来ているんだから木曜日、と云うことは3月28日で、銀行の営業日は明日の金曜日だったある訳で、今日焦って銀行に行くことはないじゃないかと思い当たったけど、Tさんを道端で待たせているのをなかったことにする訳にはいかず再びトボトボヨロヨロとTさんが待つ場所まで歩いていく。この後、銀行まで歩いていくのがどんなにしんどかったか。でも、よろける様に銀行のATMに向かい、さて振込をするかと持っていたバッグに手を突っ込んだら、手に触れるものは折り畳みの傘だったり、読みかけの「二人キリ」だったりで、通帳はなかなか手につかめない。仕方なくバッグの中を覗く、見る、探す……俺は肝心の通帳とキャッシュカードを忘れてきたと云う、お粗末な一席。

2024・3・27

2024-03-28 17:05:41 | 日記
昨日(水曜日)は一日中なにしていたんだろ?朝起きたのは6時過ぎ。洗面した後珈琲を飲みながら朝刊を読んで8時になったらテレビをつけて「ブキウギ」(脚本足立紳)を見る。このドラマも今週の金曜日で最終回だ。朝食は焼き鯖、納豆、きゅうりの糠漬け、海苔、それに味噌汁は豆腐……のつもりだったが、味噌がなかったので、そのまま澄まし汁としていただく。お昼は昨日通販で届いた菠薐草のポタージュスープを汁にして冷蔵庫にあった生ラーメンを食べたが、味が麺に染み込まず、お世辞にも美味とはいえず。食後仮眠。ごく親しい人の訃報を夢の中で聞いたが、起きてから確かめる勇気はなし。4時に訪問看護師のTさんが来るので、その前にシャワーを浴びて二週間近く剃らなかった無精髭を剃る。Tさんが聴診器をあてに体を寄せにきた時、「加齢臭する?」「いいえ、全く」直前に使った加齢臭防止シャンプーのお蔭か?夕食は餃子に牡蠣と菠薐草のバター炒め。食後以前途中までみてやめてしまった「あちらにいる鬼」をもう一度みる。脚本は荒井晴彦、監督は廣木龍一、出演は寺島しのぶと豊川悦司と知り合いばかりで作られた映画なのに、今度もまた途中でやめてしまった。どうもこの映画とは相性がよくない。相性がいいのは「二人キリ」(村山由佳)みたいなので、10時頃読みかけの「二人キリ」を抱いてベッドイン。そんな一日。やぱりなにをしていたんだか分からない一日だ

2024・3・26

2024-03-27 10:45:32 | 日記
昨日ミスしたので今日はしっかりと26日だと確かめてから隣にある広尾病院に行こうとする。でも、表は雨で路上は濡れている。数歩歩きだした時に滑る。片手に杖、片手に傘じゃ掴まる処がない。大したことないのにひどく危険な気がして部屋に引き返し、病院に電話して予約をキャンセルする。大きな病院ゆえか次の予約はとれず。だったら別の整形外科に行ってみようか。早めの昼御飯は月見きつねたぬきうどん。こうして書いてみると豪華に見えるが、うどん以外は卵、油揚げ、天カス、それに小口ねぎといった超安価品のみ。午後は「二人きり」(村山由佳)の続きを読む。全十一章の内もう十章だ。終わるのが淋しい。エンドマークまで行ったらもう一度読み直してみようか。夕飯は残りご飯で蟹缶雑炊。美味。10時からNHK創作ドラマコンクールの大賞受賞作「ケの日のケケケ」(作・森野マッシュ)を見る。こんな青春があるのか?こんなことが出来る青春があるのか?と見終わった後しばし考え込む。

2024・3・25

2024-03-26 17:34:17 | 日記
漢字の読み書きも忘れるけど、予定も忘れる。本当は整形外科の予約が火曜日なのになにを勘違いしたのか月曜日だと思い込み、病院まで出かけてみて予約担当の看護師に「ふふふ26日は明日ですよ」と笑われてしまった。そんな状態だから人の名前はかるーく忘れる。女好きの俺が贔屓の女優さんの名前が出てこないのだから深刻だ。古川琴音、「偶然と想像」や「街の上で」の名演は思い出すのに丸一日かけても彼女の名前が思い出せず、この日記を書くに当たって我慢できずに調べてしまった。もう一人の贔屓の女優 、見上愛が出演するドラマ「春になったら」(脚本・福田靖)を見る。どういう最終回になるのか人ごとながら心配していたけど、福田靖の脚本はよかった。朝食は大谷翔平の記者会見があると云うのでチーズトーストと目玉焼きと野菜ジュースですませてしまった。いと悲し。夜はイカ刺しと鯖の昆布締めで芋焼酎のお湯割り。こっちは嬉し。夜伽の「二人きり」ほど一字一句を愛おしく思いながら読んだ小説は今までになかったんじゃないか?特に今夜読んだ阿部定の独白は何ともいえぬ情愛とエロスに満ちあふれていて、下半身ではなく頭の中が勃起して何度も読み返してしまった。

2024・3・24

2024-03-25 10:13:01 | 日記
以前にも書いたけど、カレーを作った日の翌朝は、いくら一晩置いたカレーは美味いと言われたって、かレー、カレー、カレーと続くと俺の食生活的にはNGだ。そこで何とか頑張って、カブのバターソティに海苔、スクラブルエッグ、きゅうりの糠漬け、アオサと若布の味噌汁なんてメニューで朝御飯をいただく。外は雨模様。今日も買い物にはいけない。傘を差して杖をついて歩くのはしんどい。でもこれからどんどん老後のひとり生活が増してくるのだろうし、こんなことも受け入れなくてはならない。午後から大相撲中継。トップを走っていた尊富士が昨日負けた時に足を負傷(靱帯損傷)したので千秋楽に出て来るかどうか気がかりだったが、出場し、見事勝利して優勝したのは見事なり。夕食は朝昼と二食ぶりだったのでカレーライス。昨日のカレーと見た目を変える為に真ん中に半熟のゆで卵をおいたけど、カレーはカレーだった。食後「光る君へ」(脚本・大石静)に続いてテレ朝開局65周年ドラマ「万博の太陽」(脚本・中園ミホ)を見てからベッドイン。今夜の夜伽も阿部定。この小説がどうしてこんなに読みやすいのかというと、証言集を除くと殆どが会話体だったからだ。これってひょっとして阿部定の生涯を描こうとする男の職業が脚本家だからか?だとしたらちょっぴり淋しい。

2024・3・23

2024-03-24 12:14:55 | 日記
漢字の読み方書き方を忘れない様にと、随分前から朝日新聞の教育蘭に週一で連載されている「天声人語教育ドリル」に挑戦している。勿論先日みたいに分からない単語や読めない漢字があればトコトン調べる性格をしているから謂わば復習なんだけど、食事中でうっかり読み飛ばしたりする単語もあるので受験生の気持ちで向かい合う。今日の問題は、昨年の10月22日に掲載された天声人語から➀たんてい ❷随筆 ③びせいぶつ ❹データを駆使 ➄はいぐうしゃ ⑥没後 以上六問。白丸は書き取り黒丸は読み方。俺はただ頭の中で分かっていると採点しないで、ボールペンで下にある回答欄に書き込んでいく。勿論全問正解だ。こんなやさしい問題でも全問正解は嬉しい。声には出さないけど、心の中で雄叫びをあげてしまう。雄叫びをあげた連続技でカレーライスが食べたくなって…いや、正直にいうと解凍して賞味期限が切れてしまった豚こまをどう処理しようかと考えあぐねた末に、そうだ。今夜はカレーにしようと突然思いついて、野菜室に残っていたタマネギ、じゃがいも、ナス、大根に出演して貰い、ニンニクと生姜の力も借りて、作り上げたカレールー。らっきょうや福神漬は持ち合わせてなかったので、糠漬けの居住地からきゅうりの古漬けを取り出して代用した。満腹になった俺は「二人キリ」(村山由佳)の続きを読む。487頁の小説。いくら読みやすいと言っても主人公の心理に没入するとスラスラと読み進めることは出来ない。50頁ぐらい読んだ所で一休み。映画でもみようかとテレビをつける。NETFRIXで「パレード」(脚本監督・藤井道人)が配信されていることを知って見てみる。リリーフランキー、寺島しのぶ、森七菜、坂口健太郎、館ひろし、長澤まさみ、横浜流星、黒島結菜、でんでん、田中哲司などなど、主役級、準主役級の俳優をずらっと並べたこの映画、面白いか?つまらないか?

2024・3・22

2024-03-23 09:32:16 | 日記
昨日午前中に来た訪問医が作ってくれた処方箋を、その日の内に薬局へ持っていけなかったので、今日の午前中に持っていくことにした。たった数百米の距離だけど、歩きだした途端、帰りがしんどくなるのではないかと云う不安を抱く。でも何故か不思議。薬局で薬を待つ間にソファに座っていたのがよかったのか薬局を出た後スイスイ歩けたが、調子にのって天現寺ちかくの薬局広尾商店街まで足を伸ばそうと思ったのが大間違い。途中で腰から桃尻にかけてが痛みだし、足が「途切れ途切れ」になる。でも、途中から引き返すことを思ったら何とかスターバックスまで辿り着いて腰と後を休める道を取ろうとしたのだけと、それは難儀の二乗だった。店の中に入って珈琲を注文し、自分の席までは運ぶのがどれほどしんどかったことか?だからもう一度立ち上がるのが怖くて、スターバックスに二時間もいてしまった。だからと言って治ったわけじゃない。店を出た途端痛みが再発し、交差点まで辿り着くのにたった百米たらず距離なのに一時間もかかった気がしてしまった。交差点からタクシーに乗ろうとしたのだけど空車は見当たらず、仕方なく傍のB書店に入ってベンチで一休み。ついでに日曜日の朝刊で紹介されていた阿部定の物語「二人キリ」(村山由佳)を買い求める。阿部定については今まで男性が書いたものは沢山読んだけど、女性が書いたものを読むのは初めてだ。それよりこの村山由佳という作家の小説を読むのも初めてだったけど、ひどく読みやすくてタクシーをやめてバスを待つ間にずいぶんと読み進めてしまった。そしてそれは家にたどりついてからも続いて夕ご飯を食べるのを忘れてしまった程だった。というわけで、今日の夕飯は九時すぎに焼きそば。そんな日があってもいい。

2024・3・21

2024-03-22 16:38:31 | 日記
やっぱり昨日食べたものが思い出さない。パソコンに向かってからもう一時間も経つのに思い出さない。昔よく認知症の症状としてそんなことが言われたけど、俺もついにその領域に達してしまったみたいだ。だからって落ち込むことはない。昨日のことは覚えていないけど、この日記を書いている今日のことは覚えている。朝食は塩鮭……じゃがいもの味噌汁だ。……の部分が今朝のことなのに思い出せない。いよいよ認知症が重症になりつつある。味噌汁を作る時だって、出汁をとってじゃがいもが煮えたので味噌を溶こうとした時に、おたまがどこを探してもないもんだから仕方なく大きめのスプーンで代用しようとしたらおたまは既に鍋の中に入っていたなんて、よくある光景をやってしまったのだ。怖い。このままどんどん認知症が進んでしまう気がする。こんなことなら、もう芝居はやめたなんて云わずに、誰に裏方の手伝いはしたくないと言われようと芝居を作り続けるべきだった。その裏方がいないなら自分は芝居に出演しないと主演女優に出演拒否されようと芝居を作り続けるべきだった。あの時は俺の書く脚本と演出はその裏方の仕事より劣ると言われたようでトコトン落ち込んだ。それにあの時は自分が指示したことが相手から指示は受けてないと言われ、そんなことがその人だけじゃなく他の人にも言われ、そんなことが重なったもんだから自分の言動に自信を持てなくなって、芝居を作ることをやめてしまったのだ。でも、二枚目俳優が突然ピエロに変身してもいい。おしとやかな美女が突然床に落ちている納豆を食べ始めてもいい。自分が少し前に指示したことをすっかり忘れて正反対のとんでもない指示をしてもいい。芝居を作り続ければよかった。こんなことじゃ代々幡葬祭場行きのバスが明日にもウチのビルの前に止まりそうだ。