老老ブレックファーストの後、毎日母の部屋のゴミを回収する。その時汚物入れにオシメが入ってないと母を問い詰める。昨日のお昼から一回もオシメを替えてないのか?と。すると母は替えてるわよと言い返す。だったら何で汚物入れに何も入ってないんだ?と云うと、今入れようと思ったのよと言い返す。だったら何処においてあるんだ?と更に追及すると、そんなことあんたに関係ないでしょ?と突っぱねる。確かに関係ないよ。でもね、汚れたオシメを置きっぱなしにすると部屋の中が匂うんだ。そのままでいいからこの袋の中にいれてくれないか?そこまで来ると、母は決まって耳が聞こえないフリをする。わかったよ。勝手に探さして貰うからと俺は袋をもったまま洗面所からベッドの廻りなどを探し回る。最近は昔みたいにオムツを一回も替えてないと云うことはないので、何処かに置いてある筈とオシッコの匂いを手がかりに探す。するとなんてことか、いつもはそこで手紙を書いたり息子とお茶を飲んだりするテーブルの椅子の上に汚れたオムツが置きっぱなしになっていた。俺も辛いけど、手塩にかけて育てた息子にそんなことされるなんて母はもっと辛いだろうと思う。老老ブレックファースト(ちりめんじゃこときゅうりのバターソティ、ミニトマトとかぶの千切りと納豆のサラダ、ナスの漬け物、じゃがいもの九条ネギの味噌汁)の時もそうだ。こぼすからもっと顔を前に出してとか同じものばかり食べないでとか注意されてばかりいる。さぞかし嫌だろうな。俺がそんなことを言われたらきっとテーブルの上を目茶苦茶にしている。でも幸か不幸か同居する親族がいない。母はその意味で俺みたいなバカ息子が9070で同居同然にいて幸だったか不幸だったか?俺はどうする?まだきちんとした意識のある内に「自裁」することが出来るか?ぎりぎりまで命を全うして何処の誰だかわからない介護職員の兄ちゃんにクソ親父呼ばわりされて「生存」していくことだけは御免蒙りたい。今日の「午後のみジャージャン」には映画プロデューサーのKさんが来てくれる。俺なんかと話しても何の役にもたたないだろうに、これからのドラマや映画の制作のやり方などについて尚もソーシャルディスタンスを保ちながら一緒に飲む。老老ディナーは明太子と紫蘇の焼きうどんWITH焼いたしし唐、それに若布スープ。夕方6月20日にジャージャン10(テン)で公演する「かっこうワルツ」の稽古に桑原なおさんが来たので、ちょっとだけ顔を出して、ちょっとだけ話す。今は自主練だけど、来週からは本格的な稽古が始まる。予約は一人増えて後三人だけ。★午後飲みジャージャン(1時~5時)は年中無休(のつもり)です。夜飲みジャージャン(7時~11時まで)は6月8日(月)から月~金の営業です。★観客十人だけの劇場 ジャージャン10(テン)第一弾「桑原なお お復習い会・かっこうワルツ(作演出・桃井章)」は6月20日(土)午後3時開演(2時半開場) 料金1000円。ご予約はジャージャン(03ー5422ー7407)まで。
昨日作ったカレーを食べている内から、明日の朝はカレールーにトーストをつけながら食べたいと云う欲望を持ってしまったので、今朝は母が風呂から出て来た時にメニューを宣言してしまったりする。たっぷりではない。小さな器に取ったカレールー、他に母にはハチミツの小皿と牛乳、俺には唐がらし入りオリーブオイル(名前がずっと思い出せない)とトマトジュース、それにプレーンオムレツWITHサラダというメニューにすっかり満足する。今日も午後から散歩。通りを行く人が大勢空を見上げている。天現寺の歩道橋の上にはスマホやカメラを構えた人がズラッと並んで「あ、来た」「何処?何処?」と声をあげている。どうやら今回の新型コロナ禍における医療従事者を労う自衛隊のブルーインパルスの編隊旅行があるんだよとカメラ小僧が教えてくれた。確かに今回の騒動での医療従事者の仕事ぶりはどんなに讃えても讃えきれるものではない。ブルーインパルスがその役割を果たしてくれるのだとしたら特別文句はないのだけど、俺は歩道橋にズラッとこんなに大勢の人が集まっていたら歩道橋が落ちてしまうんじゃないかとバカなことを思っていたら、有名女性脚本家でG大学院教授のTさんから電話があったので、歩道橋から離れる。電話の用件は今から二十年以上も前に亡くなった映画監督の藤田敏八さん、通称パキさんのこと。彼についての文章を書くので、晩年親しかった俺に聴きたいことがあるとのこと。差し障りのない程度で映画を取れなかった時代のパキさんの生活と意見を語る。しばらくしてその俺の頭上をブルーインパルスが通りすぎていく。店に戻ってから夕方まで待機したけど、午後飲みジャージャンは来客なし。因みに先日の日記でワンコイン五百円で営業すると伝えたけど、イベントの時と値段が一緒になってしまったので訂正。普通に普通の料金(チャージなし)をいただきます。今日の老老ディナーは麻婆茄子、もやしの中華スープ、きゅうりのラー油揉み。何故かあまり美味しくなかった。因みにジャージャン10は今日現在予約者6人。後四人でソールドアウト。八時には完全睡眠★午後飲みジャージャン(1時~5時)は年中無休(のつもり)です。夜飲みジャージャン(7時~11時まで)は6月8日(月)から月~金の営業です。★観客十人だけの劇場 ジャージャン10(テン)第一弾「桑原なお お復習い会・かっこうワルツ(作演出・桃井章)」は6月20日(土)午後3時開演(2時半開場) 料金1000円。ご予約はジャージャン(03ー5422ー7407)まで。
いつもは午後から掃除にきて貰うメイドのMさんが今日は朝九時から仕事に来たいと先日言われてOKOKと安請け合いしちゃったんだけど、結構面倒くさいことだった。まず第一に母は九時前から二時間程何処にいたらいいのか?雨模様だし車椅子で出かける訳にはいかないとなると四階に来て貰って俺が相手しているしかないのか?以前そうしたことがあった時、ひどく嫌がったので取りやめにしたのだけど、今日はそうして貰うしかないか?と提案してみた処、部屋で用事があるから今日掃除はパスしてと軽く却下。用事って?また新聞の切り抜きだろ?四階でやればいいじゃないか?それにいつだって出来るだろ?というと、私だって他にも色々やることがあって忙しいのよと再び提案は退けられてしまう。掃除をして貰うのが嫌だと云う理由がよく分からないけど、母がそういうのだから致し方なく、Mさんには今日特別三階を掃除して貰うことにする。公演する度にChさんたちが掃除してくれてはいるけど、プロの手が入るのは初めてだ。今日は母のわがままで仕方無くやってもらったけど、これから時々やって貰うことにしよう。午後、天現寺付近を散歩、と云うか今朝筆の勢いでその近くのマンションに住んでいた一人の女性が自殺事件が起きたことにしてしまったので、ロケハン。更には彼女と面倒な関係にある母娘の家が広尾にあるという設定なので実際に歩いてみてどのくらい時間がかかるのか?駅からどのコースでそこに寄ってから自分のマンションに帰るのか、自殺女性の心情を想像したりして歩き回る。それにしても筆の勢いって困ったもんだ。自殺事件なんか最初は思っていなかったのに、その女性が握っている鍵をこの段階で暴露したくなかったので、殺してしまった。さて、後どうなることか?それにつけても小説でも脚本でも歴史的事実や地理的事実を曲げたりすっとぼけてすることがある。例えば天現寺と広尾と云う地名を使う以上、一時間も離れていることにすることは出来ない。したかったら別の地名を使ったらいいのだ。何故そんなことを云ったりするかというと、ちょうど自分が書いている小説の時代背景が今の朝ドラ「エール」(脚本多数)と同じなもんだから、やたらとその時代のことに詳しくなってしまって、あの時代(大正初め)に東京音楽学校は生徒の結婚を禁止していた筈なのに主人公は友人たちに公然と旦那のことを喋っているのはどうしてなんだ?と余計なことを思ったりする。そうなると、もともと違和感を持っていたこのドラマを見る気力が薄れ、八時から羽鳥真介モーニングショーを見てしまい、更には朝の楽しみとしてもう俺は来年の春に始める清原果那主演の朝ドラ(安達奈穂子脚本)にスタンスを移したりする。まぁ、そんなことはどうでもよいことだけど、もう一つどうでもいいこととして老老ブレックファーストのメニューは鰯の生姜煮、なすの漬け物、明太子のシソ巻き、そして今日の味噌汁の具はいつも納豆サラダにいれるミニトマトとかぶの葉で、老老ディナーは特製ハンバーグカレーと云うと聞こえはいいが、ハンバーグは一昨々日作ったときの残りでカレーも常備してあるもの。でも、この残り物の合わせ技はなかなかのものだったと記しておく。★午後飲みジャージャン(1時~5時)は年中無休(のつもり)です。夜飲みジャージャン(7時~11時まで)は6月8日(月)から月~金の営業です。★観客十人だけの劇場 ジャージャン10(テン)第一弾「桑原なお お復習い会・かっこうワルツ(作演出・桃井章)」は6月20日(土)午後3時開演(2時半開場) 料金1000円。ご予約はジャージャン(03ー5422ー7407)まで。
この一カ月でお腹が随分と膨らんで妊娠中期ぐらいにはなったんじゃないかと疑う。散歩の途中、広尾病院から出て来る妊婦さんとついお腹の膨らみ方を比較したりして俺の方が勝ったとバカな悲鳴をあげている。御飯は毎食大きめ茶碗一杯と決めていてそんなにバカ食いしているつもりはない。散歩もする。いつも5000歩近くは歩いている。時には一万歩も歩いたりする。それなのに何故?そう自分に問いかけながら答えは分かっている。アルコールを入れてしまうと、そのツマミと称してポテトチップスや煎餅を封を切ったら最後の最後まで食べ尽くすことだ。時には甘いケーキオカシやチョコレートの類も食べ尽くす。どうして自分には我慢性がないのだろうと嘆く結果がこのお腹だ。そのお腹をさすりつつ、俺は祖母と若い画学生の恋模様を書く。精神的な愛の高まりはそれなりに書いていける。でも書けないのがセックス模様だ。何が問題なのかと云うと、場所。当時はラブホはなかったし、自分の部屋を持ってない人、或いは家庭持ちはどこでその種のことをしていたんだろう?調べればわかるのか?この日記を書き終わったら早速ウィキちゃんにお世話になろう。今日の老老ブレックファーストはコロッケのカツ丼風、焼き鮭WITHレタス、かぶの漬け物、油揚げの味噌汁。老老ディナーは生姜焼き、ミニトマトとオニオンスライスと納豆のサラダ、かぶの葉とネギの味噌汁。予算がなくて誰にも頼めないけど、パソコンで「かっこうワルツ」の形ばかりのチラシを作ってエレベーターの乗り口に張る。八時に電気を消して眠る。★午後飲みジャージャン(1時~5時)は年中無休(のつもり)です。夜飲みジャージャン(7時~11時まで)は6月8日(月)から月~金の営業です。★観客十人だけの劇場ジャージャン10(テン)第一弾「桑原なお お復習い会・かっこうワルツ(作演出・桃井章)」は6月20日(土)午後3時開演(2時半開場) 料金1000円。ご予約はジャージャン(03ー5422ー7407)まで。
昨日ダラダラとただただ長く書いたのに事後処理を誤って宇宙空間に消えてしまった私の新型コロナウィルスに対する考え方を今日書こうと思ったけど、もうダラダラは書けないし、そんなに長く勿体ぶって書くものではないことに気付いた。でも、昨日決めたことだけは書いて置きたい。まずこの二カ月近く自粛要請に基づいて休業していた店は、28日の木曜日に再開します。但し、もう俺は夜の7時に眠る癖がついてしまったので午後の時間(1時から5時まで)は「午後飲み」と称してワンドリンク500円のキャッシュオンデリバリーで俺がマスターになって営業します。軽いおつまみ(ポップコーンやカマンベールチーズなど)や軽食(自家製カレーライス、麻婆豆腐ライス)も全て500円。これから夏のシーズン、広いベランダで涼しい風に吹かれながら飲むのも一興です。但し、夜の営業はSN君に任せて俺は顔を出さないことにしました。と云うか7時に寝たら俺はせう2時過ぎまで起きません。料金は今まで通りです。そして、これまた自粛要請で延期してしまった「雀色時に炎立ち」の公演ですが、この期間一人で稽古されていた服部妙子さんはいつでもやれると仰っていましたが、まだコロナが完全に終息するまではお客さんに声を掛けにくいので、世間が芝居の公演を認めて求める雰囲気になるまではしばらくペンディングが続きます。その代わりにこの演劇老人の俺は新しい企画を立てることにしました。観客は30人から40人のキャパでも絶対10人以下にしてソーシャルディスタンスを保った「ジャージャン10」。これまでテアトロジャージャンに出演してくれた俳優さんたちに呼びかけて一人芝居か二人芝居を不定期にエンドレスに続けていこうと云う試みです。その第一弾は「桑原なお お復習い会」と称して以前乃木坂のコレドで岡まゆみさん主演でやった「かっこうワルツ」(作演出・桃井章)を6月20日(土)の午後3時からたった一回だけ上演いたします。桑原なおさんには去年の春に台本を渡していつかやるから一人リハをやっておくように頼んでおいた作品です。 料金は千円。チラシもなしスタッフも俺だけの公演。但し予約者が10人に達した段階で完全にソールドアウト。希望者は次回までお待ちいただきます。こうやって考えるとどんどん企画が浮かんできて、小説を書いている時間がなくなってしまうけど、夕べでやっと200枚を超えた。今はめざせ300枚超えだ。枚数じゃなくて内容が問題なんだけど★午後のみジャージャン(1時~5時)は年中無休(のつもり)です。夜のみジャージャン(7時~11時まで)は月~金の営業です。★ジャージャン10第一弾「桑原なお お復習い会・かっこうワルツ(作演出・桃井章)」6月20日(土)午後3時開演(2時半開場) 料金1000円。ご予約はジャージャン(03ー5422ー7407)まで。
今日から政府の緊急事態宣言が解除されたと云うことで、さっきまで長い時間をかけてかなりの長文で俺なりのこんどの騒動に対する考え方を書いたのだが、最後の最後になって、ついウトウトとした瞬間に「取消」か何かのキーを押してしまったらしく、一瞬にして俺の長文は宇宙空間に消えてしまった。長ければ長いほど再び書く気力は失う。いつかまた「新型コロナ騒動について」の文章は書くだろうから、今日は老老ブレックファースト(生鮭の照焼き、オニオンスライスとミニトマトと納豆のサラダ、かぶときゅうりの漬け物、まいたけの味噌汁)と老老ディナー(川越屋の冷や奴、コンビーフWITHレタス、なすの漬け物、かぶの味噌汁)のメニューを書き記しておくだけにしよう。
夜中の3時に、祖母が若い男と知り合って恋に陥るまでを小説として書いている内に、どんどんその世界に引き込まれて行って、こんな風に言われたら或いはこんなことをされたら、祖母は口説かれてしまうんじゃないかと想像して6時近くまで書き続けていた孫がいる。おまけにその祖母の写真が大きくパネルになって孫を見つめている。それに負けじと孫は祖母のラブシーンを書いていく。かなりシュールな世界だが、孫は曲がりなりにも物書きになってよかったと喜ぶ。あんまり嬉しくて老老ブレックファースト(鰈の煮つけ、アボカドとミニトマトと納豆のサラダ、こぶの佃煮、きゃべつの味噌汁)の時、母にも宣伝してしまう。多分公にはならないだろうから、俺より長生きしたら読んでみてくれ。わかったわと云う母。何がわかったのか分からないけど、そんなこんなで200枚だ。でもまだ半分を過ぎたばかり。いや下手すると五分の二か?でも、気分がよかったので街を歩く。広尾商店街の奥に、いつも通りすぎてしまうばかりだった祥雲寺と云うお寺が気になって門をくぐってみる。と、そこは1600年代から続いている臨済宗の由緒あるお寺だということを知って厳かな気持ちになる。そしてその頃生きていた俺の先祖はどんな生活をしていたのだろうと思いを巡らせてみたりする。老老ディナーは自家製ジャンボ(多分俺のは200グラム)ハンバーグとこれまた自家製皮つきポテトサラダ。じゃがいもを調理する時は滅多に皮を向かない癖がついた。他にきゅうりのもずく和えに大根の味噌汁。いつもだと夕飯後はすぐ眠ってしまうのに、今日は日曜日なので、大晦日に行く年来る年で除夜の鐘が鳴るのを待っている子どものように、必死に眠気を堪えて「麒麟が来る」(今回の脚本は前川洋一)を見る。先週から今週にかけては織田信長(染谷奨太)が主役。眼の鋭さ。低く冷たい声。染谷の織田信長が実にいい。でも、斎藤道三(本木)の時もそうだったが、彼らの名演を裏で支えているのは地味な役回りの長谷川広巳だ。何もしない芝居と云うのが一番難しい。8時45分まで頑張った価値ありだ。
六枚入りの厚いパンをトーストにして母と俺の真ん中におく。他にもオカズ(目玉焼きとソーセージとサラダのワンプレートにじゃがいもとまいたけと豆類の自家製スープ)があるんだから、当然母が二枚で、俺が四枚食べるもんだと踏んでおく。でも一応、俺が三枚食べた段階で、お皿に残っているパンが二枚あったもんだから「あと二枚食べられる?」と聞いてみる。答えは当然「無理。あと一枚がせいぜい」だとばかり思っていたら「いただくわ」驚いたのはそれだけじゃない。食後、母の部屋にゴミを収集に入ったら、キッチンで何か口にいれてモグモグしているのにデッ食わす。あれだけ食べておいて、まだ30分も経たないのにもう何か食べているなんて。そう云う話ってよく聞くけど、ちょっとやばくないか?小説はもう少しで200枚。この辺りは既に舞台用の台本で書いたところなので楽に進んでいけると思いきや、そう簡単に問屋はおろさない。舞台用の台本では省略してきた処や矛盾を一々洗い直していると、訳が分からなくなってなかなか山を越すことができない。午後は散歩のついでに電気屋に寄って蛍光灯を買い求める。でも、部屋に帰って点灯管も一緒に取り替えてみたのだけど、灯がつかない。これって?不良品?電気屋に文句を言いにいこうとして、ひょっとすると自分の取り替え方が悪いのじゃないかと思い止まる。でも、もう一度やってみるけど、ダメ。どうしたらいいんだ?こんなことで電気屋に行って不良品じゃなかったら恥ずかしい。それより暗くても我慢するか?老老ディナーは豚肉とキャベツの味噌炒め、厚揚げ、しじみとアオサの澄まし汁。7時すぎ就寝。
老老ブレックファーストはは8時、老老ディナーは5時か5時半、それぞれ一時間前に直接か若しくは電話で母に時間の確認をする。それは温かいものは温かい内に、出来るだけ温め直しがないようにして美味しく食べて貰いたかったからだが、ちょっと前まではたまに五分か十分遅れてはいたが、ほとんど時間通りに四階に降りてきてくれていたのがこの一月ほどはこの日記で愚痴っていたようにまるで時間を無視されてしまっていた。例えば7時に風呂から上がり、8時に食べに来ることはそんなに難しいこととは思えないのだが、やって来るのが8時30分になった時、その一時間半に何をしていたのか問い詰めたら、何と新聞の切り抜きをしていて忙しかったと言われたことがあった。その途端、母には時間の観念がなくなっているのだと諦めることにした。だからといって母がやってくるまで待っていられるほど堪え性がある人間じゃない。何しろ前日の夕方5時に食事をしたきり、深夜の2時に起きてからもお茶しか飲まずに空白?の15時間だ。空腹なんてもんじゃないから、それ以後は母のことは気にせずに8時になったら食べてしまうことにした。夕方も同じだ。すると俺が食べ終わる頃に母が食べだすことになる。そして温め直すなんてこともしない。ちょっと意地悪かなとも思うけど、焼き魚だって味噌汁だって餡掛け豆腐だって御飯だって温め直さなくちゃいけないなんて、どうして温かくて美味しい内に料理を食べて貰おうと急いで作ったのか分からなくなってしまう。今日も老老ブレックファースト(焼いたタラコ、菠薐草とハムの炒めもの、油揚げの味噌汁、かぶの漬け物)に30分遅れてきた母の食事はすっかり冷めている。冷たくとも変わりないのはかぶの漬け物だけだ。老老ディナー(餃子と春巻きのワンプレートにもやしのカレー風味としじみの味噌汁)には十分遅れたけど、このメニューならちょっと位冷たくなっても大丈夫か?午後の時間、元法律事務所勤務のNさんと芝居の相談にきていた桑原なおさんと三人が店の三方に別れて(多分ソーシャルディスタンスは3mから5m)飲む。昨日もそうだったが、こうして夕方に一杯か二杯のアルコールが入ると7時から2時までは完全熟睡タイムなり。
母の部屋をメイドのMさんが掃除に来るのは月曜日と木曜日と決まっている。でも、この間の月曜日は雨で母を表に連れ出すことが出来ずに掃除はパス。代わりにお店と事務所を掃除して貰ったのだけど、今日も空模様が怪しい。雨が降ったら表に出かけることは出来ない。老老ブレックファースト(ハムポテトサラダ、ミニトマトと大根おろしと納豆のサラダ、なすの漬け物、大根をおろした後の切れっ端とミョウガの味噌汁)の時から母はそのことを気にしている。と云うか、雨が振らない可能性もあるので、母は今日は寒いから部屋にいたいわと先制攻撃して来る。それほど他人が部屋に入るのが嫌いみたいだ。その内、傘をさした人が通り掛かる。するとそれ見たことかとばかり、今日は部屋にいるからMさんによろしくねと部屋から出て行ってしまう。仕方無いからMさんにはお店と俺の部屋を掃除して貰うことにする。Mさんはプロフェッショナルだ。彼女に掃除してもらうと、ベッド周りや洗面所トイレがまるでホテルの様になる。甘えちゃいけないのだけど、掃除が苦手の俺は助かる。3時に編集者のYさんにきて貰って、今まで書いた第一章から第二章まで150枚の校正チェック。自分が書いたものを校正した原稿を初めてみた訳じゃないけど、彼女がこんなことまで掘り下げてチェックしてくれたのかと思うと脱帽じゃ足りずカツラも取ってしまいたい気持ちだ。母には春巻き炒飯弁当を届けてから近くの焼鳥屋で半分まで出来た?お疲れ会。7時過ぎ部屋に戻って、昨日Chさんから貰ったおおたか静流の「恋文」を聴きながら眠る。おおたか静流ってこんなによかったんだと思いつつ。