2014・8・30

途中まで大胆に書き直したラストシークエンスがやはりうまく言ってないような気がして、早朝ウタタネから覚めて、ごく当たり前の展開に戻して書き直す。本当は母との老老ランチをしてからリハーサルに入る予定だったが、時間的に無理。ギリギリまで粘り、とりあえず書き終えて12時半に店へ。もう立ち稽古に入っていると云うのに、ラストシークエンスに自信が持てず作家として右往左往していることを俳優の浜田晃さんに謝ったら、僕はいい方向に芝居が向かうなら直しは大歓迎ですと言われて安堵。調子に乗って、夕べまて大胆に書き直していた線を説明したら、絶対そっちの方がいいと言われ、印刷してきた直しは使えなくなってリハは第三シークエンスまで。これはボツはボツでも嬉しいボツだ。数日前の日記で「また(台本を直したの)かよ」と浜田さんに嫌な顔をされたなんて冗談にしても書いたことを反省。才能がないならないなりに最後まで粘ろうと思う。老老ディナーは麻婆豆腐とマクロの中華サラダ。昨日はラーメンで、朝は冷やごはんで即席に作った炒飯だったし、何故チャイニーズが続くのだ?といい加減な反省をしていたからか、12時過ぎに帰ってビールを飲みながら食べたのが深夜スーパーで安売りしていた寄せ豆腐。確かにチャイニーズじゃないけど、夕方食べた麻婆豆腐と完全に豆腐かぶり。食べ物に対していい加減になっているのは、やはりまだ完璧な台本が出来てないからか?それとも、この「デンティスト」に取りかかってから呪われたように奥歯と前歯が同時に具合悪くなったもんだから、ついつい柔らかい物や飲み込める物ばかり選んでしまっているのか?。そんなつまらないこと考えつつ録画しておいた「聖女」(作・大森美香)を見る。広末涼子が何とも魅力的。そしてシナリオが面白くて後をひく。こんなロミオとジュリエットもあるのか?、★追加公演のお知らせ。テアトロ・ジャージャン第一回公演「デンティスト」(出演・浜田晃、水沢有美)は予約者多数の為9/23(19時半)に追加公演を決定。尚、9/23(14時)の回と9/20(14時)の回は満席になりました。 従ってまだお席に余裕のある回は、9/19(19時半)9/20(19時半)9/21(14時)9/22(19時半)9/23(19時半)の5ステージです。料金3000円、会場barジャージャン(恵比寿)1公演定員30名様。 予約はメールアドレスjerjan.ebis.2313@docomo.ne.jpまで「希望日時/人数/申込者氏名/知り合いのスタッフキャスト名)を明記してお申し込み下さるか、ジャージャン宛てにお電話ください。★シアターアンドカンパニー提携イベント、津森久美子ファドライブ「リスボンに誘われて」10月4日(土)開演14時(会場13時半)会場・Barジャージャン 料金3500円 脚本家としての私と津森さんが、映画「リスボンに誘われて」について、リスボンやポルトガルに魅入られた作家のアントニオ・タブッキや壇一雄について語るトークイベントあり。申し込みはジャージャン宛てに。

2014・8・29

朝の段階で、20日と23日のマチネが満席になったとの知らせを制作のCさんから電話で知らされて、急遽23日の夜に追加公演をすることを決定する。こう書くと、いかにもチケットのとれない評判の芝居みたいだけど、その実態は、キャパ30席のスペースだと云うことと、出演者スタッフ共に五十代から七十代で、従ってきてくださる方もどちらかと云うと年齢が高くて、どうしても昼間の回に集中してしまったからにすぎない。こんなことなら昼間だけの公演にしておけばよかったと冗談みたいに話したけど、次はそう云う公演もありかも知れないと真面目に思ったりする。終日、土曜日のリハでやるラストシークエンスのことばかり考えていたこともあって食欲はなし。それでも第一食は冷蔵庫を漁ってチーズ入スクランブルエッグにカリカリベーコンとインゲンのバターソティ、じゃがいもとしめじと長ねぎの青い部分のコンソメスープを作って無理やり食べる。老老ディナーはモヤシが一杯入った札幌ラーメンと付き合わせにレバーの赤ワイン煮。母は壊れていた大事な時計を弟に直して貰ったとかで、今年の初め私とハワイに行った時におそろいで買ったスウォッチの時計と、どっちを嵌めようか迷ってしまうとラーメンを食べながら嬉しそうに云うのが面白い。お店は今日もノーゲスト。これで三日連続。どうすればいい?深刻に考えなくてはいけないのだけど、今頭の中は芝居のラストシークエンスのことのみ★追加公演のお知らせ。テアトロ・ジャージャン第一回公演「デンティスト」(出演・浜田晃、水沢有美)は予約者多数の為9/23(19時半)に追加公演を決定。尚、9/23(14時)の回と9/20(14時)の回は満席になりました。 従ってまだお席に余裕のある回は、9/19(19時半)9/20(19時半)9/21(14時)9/22(19時半)9/23(19時半)の5ステージです。料金3000円、会場barジャージャン(恵比寿)1公演定員30名様。 予約はメールアドレスjerjan.ebis.2313@docomo.ne.jpまで「希望日時/人数/申込者氏名/知り合いのスタッフキャスト名)を明記してお申し込み下さるか、ジャージャン宛てにお電話ください。★シアターアンドカンパニー提携イベント、津森久美子ファドライブ「リスボンに誘われて」10月4日(土)開演14時(会場13時半)会場・Barジャージャン 料金3500円 脚本家としての私と津森さんが、映画「リスボンに誘われて」について、リスボンやポルトガルに魅入られた作家のアントニオ・タブッキや壇一雄について語るトークイベントあり。申し込みはジャージャン宛てに。

2014・8・28

店のルーフバルコニーに開店当初から雨でも大丈夫な赤いシェードの電気スタンドがインテリア?みたいに置いてあったのだが、電気系統は支障がなかったのに、シェードが安物だったのか見る見る内に色あせて貧相なことこの上なかった。だからか、妹がそれを見て、だったら色褪せない、もっとゴージャスな電気スタンドを開店祝いとしてプレゼントすると言って店の内装をやってくれたFさんに発注したのは五月だったか六月だったか?その間デザインの問題や発注した妹が外国にいることもあって延び延びになっていた工事が漸く今日行われることになったので、1時に店にいく。さすが20数万もするだけのことはあってゴージャスだ。でも、それを見ている内に、今あの20数万を替わりに現金でくれたらどんなに助かるだろうと思ってしまう不肖の兄。でも今月も売上は30万に届かないし、経費が恐らく80数万かかるとすると50万の赤字、と云うことはまた事業主がその赤字額を負担することになる訳で、不肖の兄になったって仕方ない。これでついに店(会社)に対する貸付が100万を超える。もうそろそろ限界だと開店までの時間、雨に濡れながら出向いた先は渋谷の大型家電ショップ。芝居に使うCDカセットと大勢の観客が入ると絶対必要となるサーキュレーター、合計1万二千円を何の躊躇いもなく買い求める。確かに必要なものだ。でも、そろそろ限界だとため息をづいているんだからその経済観念はどうかしている。老老ディナーはワカメ(By J子さん）ご飯、あごのちくわ（同）梅の紫蘇漬け（By Ｋさん）とちりめんの玉子焼、しじみの味噌汁。店は12時まで待ったけと昨日に続いてノーゲスト。雨に濡れながら歩いて帰る。閉店直前のスーパーで買った稲荷寿司をお茶をいれて食べながら録画してあった「ゼロの真実」（脚本・大石静）を見る。縦軸横軸共に大きく動いて傑作。武井咲がこんなに素敵だったとは。その魅力を引き出したＵプロデューサーを初めとするスタッフに敬意……を払っている場合じゃない。23日に続いて20日の午後の回も定員になりつつあるのに、芝居のクライマックスに確信を持てないからだ。こう云う時は神よ降りてきてくれとに祈る無神論者。★追加公演のお知らせ。テアトロ・ジャージャン第一回公演「デンティスト」(出演・浜田晃、水沢有美)は予約者多数の為9/23(19時半)に追加公演を決定。尚、9/23(14時)の回と9/20(14時)の回は満席になりました。 従ってまだお席に余裕のある回は、9/19(19時半)9/20(19時半)9/21(14時)9/22(19時半)9/23(19時半)の5ステージです。料金3000円、会場barジャージャン(恵比寿)1公演定員30名様。 予約はメールアドレスjerjan.ebis.2313@docomo.ne.jpまで「希望日時/人数/申込者氏名/知り合いのスタッフキャスト名)を明記してお申し込み下さるか、ジャージャン宛てにお電話ください。★シアターアンドカンパニー提携イベント、津森久美子ファドライブ「リスボンに誘われて」10月4日(土)開演14時(会場13時半)会場・Barジャージャン 料金3500円 脚本家としての私と津森さんが、映画「リスボンに誘われて」について、リスボンやポルトガルに魅入られた作家のアントニオ・タブッキや壇一雄について語るトークイベントあり。申し込みはジャージャン宛てに。

2014・8・27

12時に店へ。1時からのリハを前に制作のCさんと打ち合わせ。公演最終日(9/23)が満席になったとのこと。補助席を出すスペースもないし、その前に出す椅子もないので、本当の満席。今までみたいに当日フラッといらっしゃる方がいたらどうするか?嬉しいような困った様な問題を話す。リハは今日から立ち稽古に入る。二人の俳優と制作のKさんもアイデアを出してくれてとりあえず半分までを動いてみる。ベランダも使う芝居なのに、今日の天気予報では九月の公演時期は雨模様、下手すると台風に見舞われる恐れもあるとのこと。その時はどうするか?こっちは嬉しくないひどく困った問題。でも、それ以上に困った問題は、一週間前に後は小直しでイケルと完成させた筈の決定稿のエンディングに作家である私が疑問を持ってしまったこと。テレビの脚本家時代、質のよくない二時間ドラマを多く書いた弊害か、主人公を探偵役にして芝居を解決させたがっている。俳優お二人には「又かよ」と云う顔をされたが、こっちはまだ直す時間はある。今日の老老ディナーは中止。一人でカレーライスを食べた後、台本と睨めっこしてエンディングの検討に入る。読むだけじゃなく頭の中で展開を思い浮かべながら主人公たちの「過去と行く末」を考える。お客さんはノーゲスト。12時過ぎ雨の中帰る。ぼんやり考えながら一時間以上歩いて足が疲れていたのか、電気代を払おうとコンビニに入った途端、雨で滑って転倒。腰と肩を打ちつける。大したことはなかったけど、靴の底がどんどんすり減っている★テアトロ・ジャージャン第一回公演「デンティスト」(出演・浜田晃、水沢有美)9/23(14時)の回は満席になりました。 9/19(19時半)9/20(14時＆19時半)9/21(14時)9/22(19時半)の回はまだお席に余裕がございます。料金3000円、会場barジャージャン(恵比寿)一公演定員30名様。 予約はメールアドレスjerjan.ebis.2313@docomo.ne.jpまで「希望日時/人数/申込者氏名/知り合いのスタッフキャスト名)を明記してお申し込み下さるか、ジャージャン宛てにお電話ください。★シアターアンドカンパニー提携イベント、津森久美子ファドライブ「リスボンに誘われて」10月4日(土)開演14時(会場13時半)会場・Barジャージャン 料金3500円 脚本家としての私と津森さんが、映画「リスボンに誘われて」について、リスボンやポルトガルに魅入られた作家のアントニオ・タブッキや壇一雄について語るトークイベントあり。申し込みはジャージャン宛てに。

2014・8・26

夕方、母と一緒に食べる為に作ったビーフシチューだけど、折角美味しく出来たのだからと今朝も食べてしまう。美味。でも、もう少し野菜をちゃんと漉せばもっととろっとした感じに出来たのにと反省。引き合いにだすのはどうかと思うけど、台本も同じで、ラストに向かうあの部分に一味加えるか、ソースを醤油にしてしまう位の何か劇的な転換をすると、更に芝居が美味しくなることは分かっているのだけど、一味加えるものが何か?醤油の替わりをするのは本当にソースでいいのか、まだ確信を持てないでいる。でも、ラストシーンは決まった。これ以上のラストシーンはない。そう信じつつ、明日やる前半部分の立ち稽古の段取りを考える。狭いけど、狭いなりの動き方はある筈だ映画のカット割りに近いことを考える。4時に茅場町のT歯科クリニックに。現在かなりの難工事(何治療)中なのに、途中で眠ってしまってT先生からお叱り。そういうけど、歯医者の診察台はホント眠りを誘う。きっと麻酔なしで抜歯されても起きない……そんな筈はない。5時過ぎ店へ。老老ディナーは勿論ビーフシチュー。それに卵サラダ。食後にはハーゲンダッツのバニラアイスクリーム。この処、毎日の用に出しているのに、母はこのバニラアイスを口に何度も出して「美味しい、美味しい」と云う。そこまで言われると明日も用意しておかなくてはと云う気にさせられるが、一個300円近い。どうなんだ?この贅沢?食後はお客さんが来るまで「須賀敦子の方」(松山巌 著)の続き。読めば読むほど、著者の須賀敦子さんに対する愛情が伝わってくるし、読んでいる私にも須賀敦子さんへの思慕が募る。お客さんは法律事務所勤務のNさん。今日もまた稲荷寿司持参。この稲荷寿司が今度の芝居のあるモチーフになっていることをNさんは知らないで、イスラエル情勢やテレビの対談番組で小津安次郎の「東京物語」での原節子の「私、ずるいんです」と云う台詞は小津安次郎の戦争への贖罪意識を現しているんだと有名脚本家のAが言っていたけと、どう思います?とと酔っぱらって何度も聞いてきてけど、どうせだったら有名脚本家Aの意見ではなく、Nさん自身の意見だったらもう少し興味深く聞くことが出来たのに思う。他人の意見を伝達してなにになる?1時半帰宅。日曜日にいらしてくれたRさんの母上のEさんから達筆のお手紙をいただいたので、乱筆乱文の返事を二百字詰め原稿用紙に書く。何だか作家っぼくてかなりいやらしい、★テアトロ・ジャージャン第一回公演「デンティスト」(出演・浜田晃、水沢有美) 9/19(19時半)9/20(14時＆19時半)9/21(14時)9/22(19時半)9/23(14時)の六回公演、料金3000円、会場barジャージャン(恵比寿)一公演定員30名様 予約はメールアドレスjerjan.ebis.2313@docomo.ne.jpまで「希望日時/人数/申込者氏名/知り合いのスタッフキャスト名)を明記してお申し込み下さるか、ジャージャン宛てにお電話ください。★シアターアンドカンパニー提携イベント、津森久美子ファドライブ「リスボンに誘われて」10月4日(土)開演14時(会場13時半)会場・Barジャージャン 料金3500円 脚本家としての私と津森さんが、映画「リスボンに誘われて」について、リスボンやポルトガルに魅入られた作家のアントニオ・タブッキや壇一雄について語るトークイベントあり。申し込みはジャージャン宛てに。

2014・8・25

深夜スーパーで国産牛すね肉シチュー用184グラム529円が半額(265円)で売っているのを見つけたら誰だって牛シチューを作りたくなるだろうと勝手に決め込んで、人参、セロリ、じゃがいも、インゲン、トマトピューレなどを買い込んで、結局899円の出費になって自分の経済観念のなさ、馬鹿さを呪いつつ、紅鮭、カイワレ大根のサラダ、納豆、ナスの漬け物、インゲンの味噌汁で純和風の食事を取ってからビーフシチュー作りに取り組む。でも、「取り組んだ」のには理由がある。昨日から読み始めた「須賀敦子の方へ」(松山巌著)がとまらなくなってしまい、午前中に読んでいる合法的理由をつけたくて、こうしてひどく手間と時間がかかる料理に「取り組んで」しまうのだ。著者は須賀敦子の『となり町の山車のように』から「この列車は、ひとつひとつの駅でひろわれるのを待っている『時間』を、いわば集金人のようにひとつひとつ集めながら走っているのだ。列車が『時間』にしたがって走っているのではなくて/ひろわれた『時間』は列車のおかげではじめてひとつのつながった流れになる……」と云う文章を引用していて、こうした引用の一つ一つが私の渇ききった肉体に吸い込まれていく。と云うか、今度の芝居「デンティスト」で描きたかったのは、文字にするとこういうことたったのだと教えて貰ったりする。本当は出来上がったビーフシチューを老老ディナーで食べようと思ったけど、少し味付けが気に入らなかったのと、すね肉と一緒に買った一尾70円の鰯をしばらくぶりに塩焼きにしてレモンとニンニクオリーブオイルをかけてポルトガル風で食べてみたくなって、一旦部屋で焼いたものを店まて持っていってレンジで温め直すと云う手間ををとらなくてはならないけど、やってみる。でも、やった甲斐はあった。腸まで美味。一緒に食べたレバーの赤ワイン煮も最高。すっかり痛風患者であることを忘れている。食後は誰もいない店の一番後ろに座って、舞台となるカウンター付近を眺めて、俳優二人の動き方を考える。そうしている内にラストシーンがとんでもない方向に変わっていって……だから芝居は面白い。、★テアトロ・ジャージャン第一回公演「デンティスト」(出演・浜田晃、水沢有美) 9/19(19時半)9/20(14時＆19時半)9/21(14時)9/22(19時半)9/23(14時)の六回公演、料金3000円、会場barジャージャン(恵比寿)一公演定員30名様 予約はメールアドレスjerjan.ebis.2313@docomo.ne.jpまで「希望日時/人数/申込者氏名/知り合いのスタッフキャスト名)を明記してお申し込み下さるか、ジャージャン宛てにお電話ください。★シアターアンドカンパニー提携イベント、津森久美子ファドライブ「リスボンに誘われて」10月4日(土)開演14時(会場13時半)会場・Barジャージャン 料金3500円 脚本家としての私と津森さんが、映画「リスボンに誘われて」について、リスボンやポルトガルに魅入られた作家のアントニオ・タブッキや壇一雄について語るトークイベントあり。申し込みはジャージャン宛てに。

2014・8・24

台本をとりあえず書き終わり、リハーサルが本格化する前のこの時期を逃しては、髪の毛を切る機会を逃してしまう気がして、一昨日予約した広尾の美容院Pに午後出向いたら、そこで偶然、店のお客さんで、まだ25歳なのに70年代の雰囲気を漂わすRさんに会う。いや偶然度が100％と云う訳でもない。その美容院Pは彼女に頼まれて私が紹介した店だし、平日の午後は会社で働いている彼女が土曜日の昼に来る可能性は大きい。ということは偶然度30％くらいか?なんて平静さを装うものの、そりゃ美女に店以外で会うのはどきどきするもので、一緒に母上のE子さんがいらっしゃらなかったら後で店にいらっしゃいませんかという台詞も出てこなかったような気がする。と云う訳で私より一回り年下なのにヘヤスタイルで更に一回りは若返ってしまった母上のEさんと相変わらずミステリアスな笑みを浮かべるRさんとの酒宴は、昨日の二日酔いを忘れて自分一人盛り上がる。そこにしばらくして旧知のS子さんと友人の作家松山巌さんが来店。お互いに知らんふりをされたらどうしようと思っていたけど、案ずるより産むが易しで、もともとSさんとRさんはある酒場の知り合いだったし、SさんとEさんは同じ年頃で、話題に困ることはなく、それよりもなによりも初めてあった作家の松山巌さんは私の敬愛するイタリア文学者で翻訳家の須賀敦子さんの研究家で、この夏の末に「須賀敦子の方へ」(新潮社刊)を上梓されるとかで、一冊をプレゼントされたもんだから、私と松山さんはそのまま須賀敦子と彼女の翻訳で日本に広まったイタリアの作家で去年なくなったアントニオ・タブッキについて、更にはタブッキが生涯テーマにしたポルトガルの詩人ペソアについて、しまいには今度映画が公開される「リスポンに誘われて」の原作「リスボン行き夜行列車」(パスカル・メルシェ)がいかに優れているかについて美女三人を除け者にして語り合うこと二時間あまり。彼とのお喋りの興奮状態が続いたからか，みんなが帰ってふといただいた「須賀敦子の方へ」を読み出したらとまらなくなって、帰宅してからもかなり酔っぱらっている筈なのに読み続けること50ページ。久しぶりに知的興奮。★テアトロ・ジャージャン第一回公演「デンティスト」(出演・浜田晃、水沢有美) 9/19(19時半)9/20(14時＆19時半)9/21(14時)9/22(19時半)9/23(14時)の六回公演、料金3000円、会場barジャージャン(恵比寿)一公演定員30名様 予約はメールアドレスjerjan.ebis.2313@docomo.ne.jpまで「希望日時/人数/申込者氏名/知り合いのスタッフキャスト名)を明記してお申し込み下さるか、ジャージャン宛てにお電話ください。★シアターアンドカンパニー提携イベント、津森久美子ファドライブ「リスボンに誘われて」10月4日(土)開演14時(会場13時半)会場・Barジャージャン 料金3500円 脚本家としての私と津森さんが、映画「リスボンに誘われて」について、リスボンやポルトガルに魅入られた作家のアントニオ・タブッキや壇一雄について語るトークイベントあり。申し込みはジャージャン宛てに。

2014・8・23

昨日の日記は何時頃書いたのだろう?今確かめたら15時06分……そうだよな。その位の時間じゃなくちゃパソコンに向かう気分になれなかっただろうな、と翌日になっても思ってしまう程の二日酔い。と言っても吐き気や頭痛はない。何となく体が弛緩しきっている感じで、とにかくやる気なし、あるのは眠気だけと云うことで、午前中に起きたにもかかわらず、風呂に入ってもいつの間にか眠ってしまって溺れる寸前になるし、なんか食べなくてはと無理やり激辛カレーライスを胃袋に押し込んだら、またまた睡魔に襲われる。でも、そんなダラダラを繰り返したお蔭で、3時過ぎには回復したのだろう。ああして日記を書いて、五時前には店へ。今日の老老ディナーは、昨日J子さんからお土産にいただいたアゴの竹輪と豆腐とネギの竹輪、同じく刻みワカメご飯、ひじきの煮つけと水菜のサラダ、コンビニコロッケとレタスとオニオンのサラダ、焼きタラコ、きゅうりの漬け物、あげとネギの味噌汁、なんて、殆どがお客さんからいただいたものと売っていた食材を、ただただズラッと並べただけのもの。勿体ないとは思うけど、時々こうしたことをやって食欲を刺激する。お蔭でしばらくぶりにご飯二膳。食後後片付けをしてから久しぶりに本を読む。と言っても以前読んだ「リスボンへの夜行列車」(パスカル・メルシェ)の何度目かの再読。今度この小説を原作にした映画『リスボンに誘われて』(ビレ・アウグスト監督)に関係したトークをウチの店でやるので、以前読んだ時とは違って一行一句を拾い上げるように読んでいく。特に小説の中に引用される主人公が興味を持った哲学的瞑想については、ただ読むだけじゃなく意味を考えつつ読んでいくので、なかなか前に進まない。でも、それも贅沢な時間の過ごし方だ。12時過ぎに帰宅。見たい番組を録画しておかなかったので、今日もまた一カ月前に終わってしまった「大川端探偵社社」のDVDをを見る。今日はfile7の「夏の雪女」とファイル4の「アイドル桃の木マリン」の二本立て。誰がなんと言おうと、この二本が「大川端探偵社」の中でダントツに優れていると思う。特に「夏の雪女」の最後のオダギリジョーの台詞「ついて、きなさい」と「桃の木マリン」で妄想の中でマキノスポーツが歌って踊るシーンは最高だ。
★テアトロ・ジャージャン第一回公演「デンティスト」(出演・浜田晃、水沢有美) 9/19(19時半)9/20(14時＆19時半)9/21(14時)9/22(19時半)9/23(14時)の六回公演、料金3000円、会場barジャージャン(恵比寿)一公演定員30名様 予約はメールアドレスjerjan.ebis.2313@docomo.ne.jpまで「希望日時/人数/申込者氏名/知り合いのスタッフキャスト名)を明記してお申し込み下さるか、ジャージャン宛てにお電話ください。★シアターアンドカンパニー提携イベント、津森久美子ファドライブ「リスボンに誘われて」10月4日(土)開演14時(会場13時半)会場・Barジャージャン 料金3500円 脚本家としての私と津森さんが、映画「リスボンに誘われて」について、リスボンやポルトガルに魅入られた作家のアントニオ・タブッキや壇一雄について語るトークイベントあり。申し込みはジャージャン宛てに。

2014・8・22

制作のCさんにリハ一時間前に来て貰ってこれからのスケジュール、集客宣伝のことなど打ち合わせ。彼女と最初に出会ってから30数年、こんな形で共同作業が出来るなんて想像もしてなかった。ホント人生やっててよかったとつくづく思う。その後、1時から浜田晃さん、水沢有美さんが合流して、台本の最初から最後までチェック訂正を入れながら本読み。限りなく馬鹿馬鹿しく、限りなくシリアスな芝居に仕上がりそうな予感がする。リハが終わってみんなが引き揚げて開店準備をしていたら一昨日も来てくれた美人ＯＬのJ子さんが広尾まで用があってきたついでに故郷鳥取の土産を届けに寄ってくれる。途中、食事に来た母とのお喋りも含めて二時間。来月もまた「デンティスト」を見に鳥取から上京してくれるとのこと。感謝。J子さんが帰った後、今日のリハで変更したことを纏める。特に最後は陰から陽へテーマにかかわる変更を加えることにする。こんなことが出来るのが「自家製芝居」のよさだ。続いて冒頭部分の人物の動きを考える。バーカウンターを歯科クリニックの受付に見立てて、本当に狭い場所で俳優さんには動いて貰わなくてはいけないので、映画のコンテにも似た綿密さが要求される。11時にHさんから一杯だけしか飲めないけど寄ってもいいかと電話。そりゃまだ営業しているけど、ウチは一杯でも十杯でも料金は男性が六千円、女性が五千円だというと、だったら結構ですと切られてしまう。そうなんだよ。みんな一杯だけ飲みに来たがるんだよ。だからといってそれに六千円も五千円も払いたがらない。当然だよね。でも、一杯だけで、せいぜいぼっても二千円の料金で、下手するとタクシー帰りになってしまうことを考えると、店はやってられない。ましてやスタッフを雇ってなんかいられない。やっぱり定額料金制は維持しなくてはと改めて思う。そんなことをクヨクヨ思っていたからか、急にお酒が飲みたくなって、後片付けを終えた店で一人飲みだす。Jダニエルのダブル二杯で勢いのついてしまって、珍しく店が終わった後に他の店に飲みにいきたくなり、予てから色々案内をいただいていた渋谷のLと云う店に初めて出向く。一時過ぎから三時過ぎまででJダニエルのダブルを二杯で料金は三千円。やってられないよねと自分が加害者の癖して被害者のママに同情する。★テアトロ・ジャージャン第一回公演「デンティスト」(出演・浜田晃、水沢有美) 9/19(19時半)9/20(14時＆19時半)9/21(14時)9/22(19時半)9/23(14時)の六回公演、料金3000円、会場barジャージャン(恵比寿)一公演定員30名様 予約はメールアドレスjerjan.ebis.2313@docomo.ne.jpまで「希望日時/人数/申込者氏名/知り合いのスタッフキャスト名)を明記してお申し込み下さるか、ジャージャン宛てにお電話ください。★シアターアンドカンパニー提携イベント、津森久美子ファドライブ「リスボンに誘われて」10月4日(土)開演14時(会場13時半)会場・Barジャージャン 料金3500円 脚本家としての私と津森さんが、映画「リスボンに誘われて」について、リスボンやポルトガルに魅入られた作家のアントニオ・タブッキや壇一雄について語るトークイベントあり。申し込みはジャージャン宛てに。

2014・8・21

ベーコンエッグオクラバターソティ添えを作る、と云っても偉そうに云う程の料理ではない。目玉焼きの廻りにベーコンとオクラを放射線状に並べて面白がっているお子さま料理だ。と言ってもベーコンとオクラは炒める時間が違うし、オクラはバターなので、こんな料理なのに手間がかかる。久しぶりに納豆雑炊も作ってみる。これも料理とはいえない。昆布だしをたっぷり取って冷やごはんを煮込む。そこに表面だけ溶いた味噌を浮かべ、細かくして粘り気のある納豆とネギを浮かべる。二品とも、ただそれだけなんだけど、手間だけじゃなく時間もかかる。何故そんな料理をやりたくなったのか理由は簡単。昨日まで頭の中は台本を直すことだけで一杯で、更に手間と時間をかけた料理を起きてから食べると気分がのんびりして眠たくなってしまうので、それを避けたかったので、簡単にエサ的に出来る食事、ひどい時には立ったまま卵かけごはんで済ますなんて毎日が続いたもんだから、わざと時間と手間をかけてみたくなったのだ。他に鰹節をまぶした刻んだ古漬け、ワカメと冥加のすまし汁。12時に店へ。本読みに備えて店内の掃除などなど。自分ではとてもうまく行った直しだと思っていたけど、本読みで直した台本を浜田晃さんと水沢有美さんに読んで貰うと、色々欠点に気づく。これから一カ月弱。そこを補正しつづ言葉ではなく画として芝居を作っていかなくてはならない。老老ディナーはカレーライス。制作のCさんから貰った梅の紫蘇漬けを母はとても美味しがって食べる。7時過ぎ、今度の企画に最初から携わって貰っている歯科医のSさんに来て貰って歯科治療のサイドから見た台本のチェック。彼女が8時過ぎに帰ると、12時から続いた仕事が一段落した気分。でも、飲食店としての仕事はこれからが本番。今日は予約がないのでノーゲストかと恐れていたけど、9時近く殆ど同時に芸能ルポルタージュで健筆をふるうライターのIさん、35年近くのつきあいになる女性編集者のYさんが来店してくれる。二人と一緒に共通の話題をお喋りして12時過ぎまで。後片付けをして今日もたったままだったので疲れたけど歩いて帰ることにする。そして歩きだして20分。いつもは深夜までオープンカフェにしている店が今夜はガラス戸を閉めて営業しているので、さすがに暑いのでエアコンをいれたのかと思った途端、自分の店のエアコンを消して来るのを忘れたことに気づく。どうしよう?もなにもない。引き返すしかない。でも，引き返したらきっと疲れているのできっとタクシー帰りになってしまう。となると1500円の無駄な出費。エアコンをこのままつけッ放しにしておくのとどっちがお金がかかるんだい?と悪魔の囁き。きっと電気代の方が安いんだろうとは思いつつ、エネルギーの無駄遣いは避けなくてはと思いなおして、今来た道をまた20分歩いて店に戻る。急ぎ足で汗だくになったこともあって、それに明日も11時過ぎに店に来ることになっていると思うと、そのままエアコンの涼しさの中で眠ってしまいたくなる誘惑。★テアトロ・ジャージャン第一回公演「デンティスト」(出演・浜田晃、水沢有美) 9/19(19時半)9/20(14時＆19時半)9/21(14時)9/22(19時半)9/23(14時)の六回公演、料金3000円、会場barジャージャン(恵比寿)一公演定員30名様 予約はメールアドレスjerjan.ebis.2313@docomo.ne.jpまで「希望日時/人数/申込者氏名/知り合いのスタッフキャスト名)を明記してお申し込み下さるか、ジャージャン宛てにお電話ください。★シアターアンドカンパニー提携イベント、津森久美子ファドライブ「リスボンに誘われて」10月4日(土)開演14時(会場13時半)会場・Barジャージャン 料金3500円 脚本家としての私と津森さんが、映画「リスボンに誘われて」について、リスボンやポルトガルに魅入られた作家のアントニオ・タブッキや壇一雄について語るトークイベントあり。申し込みはジャージャン宛てに。