五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2024・2・27

2024-02-28 11:19:29 | 日記
今日は先週かかった整形外科の再診だったので、強風の中、隣の広尾病院まで出かけた。でも、杖を忘れたのがいけなかった。病院構内まで辿り着き後一歩で玄関と云う所で転倒して起き上がれなくなってしまった。幸い近くにいたタクシーの運転手さんが抱き上げてくれたので、整形外科で医師の診察を受けている時も「転んでしまいましたよ」と冗談っぽく笑ってすませたが、その後会計をすませた時に再び転倒してしまった時は笑ってすませる訳にはいかなかった。周りにいた看護師や病院関係者がかけつけて、重病人のようにストレッチャーに乗せ、整形外科までUターンだ。そして頭を打ってないかを調べる為にレントゲンをとり、いくつかの検査をすることになってしまった。幸い異常はどこにも認められず無罪放免になったが、ここで帰宅問題が看護婦さんたちの間で話し合われる。この強風の中一人で帰す訳にいかないと云うのだ。でも、タイミングよく今日は午後のその時間にケアマネージャーが業者と一緒に車椅子を持ってきてくれることになっていたので、家ではなく病院まで持ってきて貰うことにして万事めでたく決着することになった。それにつけても、俺の足腰はどんどん弱体化?の傾向にある。杖は終生の友、車椅子は三日に一度会う恋人になるのか?病院から帰宅後、冷蔵庫にある豚肉、キャベツ、もやし、タマネギで焼きそばを作って食べる。美味この上なし。因みに朝食は鰺のひらき、海苔、納豆、佃煮にキャベツの味噌汁といった旅館風メニュー。

2024・2・26

2024-02-27 19:14:12 | 日記
ちょっと前までは誰か食事を一緒にしてくれる女性が大勢いたが(見栄)、今は一人か二人しかいない。特に朝御飯となると皆無に近い。そりゃそうだ。わざわざ朝御飯だけを食べに来てくれる女性はいない。昔だって「情事より情事の後の朝御飯」という俺が作った諺の様に「情事」が優先した。情事がなければ朝御飯もない。勿論この時も朝御飯は俺が作っていた。ベッドから抜け出て二人の為に朝御飯を作るのがだんだん楽しみになってきて、情事が目的なのか朝御飯が目的なのか自分でも分からなくなっていた。でもそれは昔。今は情事の相手も朝御飯の相手もいない。母が存命中は老老ブレックファーストと称してこの日記でも母と食べる朝御飯を公開していたけど、今はそれもできない。今出来るのは息子のAが週に一度俺の仕事を手伝いに来るもんだから彼の為に朝御飯を用意してやることだ。今日のメニューは豚こまとナスの天ぷら、塩鮭ときゅうりの浅漬け、蛤の味噌汁。昨日は買い物にいけなかったので、あるものだけで用意した。朝御飯はそれでいい。食後、息子の運転で広尾の銀行→白金の郵便局→白金のスーパーと回って貰う。かなりの食材を買い求めることが出来て満足。但し、その時買い求めた五つパックのコロッケ、三つ入りの餡ドーナツを帰宅直後に食べだしたもんだから、それは止まることなく、アッと云う間に全部食べてしまったもんだから、お酒も飲まないのに嘔吐感に襲われ、ひっくり返っていた一日となった。当然夕御飯はパス。別役実の「やってきたゴドー」を再読しつつベッドの中の温かみに身を包む。

2024・2・25

2024-02-26 14:11:59 | 日記
朝起きて新聞を取りに行き、時計代わりにテレビをつけてから珈琲を飲みつつ新聞を読むというルーティン。今までそれに何の疑問も持たなかったが、ふとテレビの音がうるさくて新聞を「読んで」いるんじゃなくて「見て」いるだけじゃないかと気付いて、昨日からテレビを消して新聞を集中して「読む」ことが出来る様になった。お蔭で掲載されている宮沢元首相の40年に渡る「日録」の一部も詳しく知ることも出来たし、祖国を出て「ロシア兵」として戦死したネパール人がいたことも知った。これらのことを知ってどうなるのかと聞かれたら俺は答える。俺が生きている間にこんな人生を送っていた人間がいたことを知っておきたかったのだと。宮沢喜一さんも戦死したネパール人も俺にとって同時代人なんだとしみじみ思ったりする。朝食は鯖の塩焼きwith大根おろし、海苔、納豆、梅干し、豚汁。ランチはパスして夕食はタラコスパゲティとコーンスープ。今週も一応「光る君へ」(脚本・大石静)を見る。でも、あくまで「一応」だ。そろそろ辛くなってきている。

2024・2・24

2024-02-25 12:46:40 | 日記
午後、スーパーに買い出しに出かける。暖かいと言われていたのに風が冷たい。おまけに杖をついているのに足の調子が今一つ。そんな時バス停の隣にあるポストに郵便物を投函した俺の真ん前に目黒行きのバスが走ってきて止まったもんだから介護認定1の特権で貰った都バス無料券で飛び乗ってしまった。この無料券があれば怖いものなし。以前なら往復400円以上の料金がかかったから目黒駅前地下のスーパーには余程のことがないと行かなかったが、無料券があれば近所のスーパーに行くのと変わりなし、というか歩かなくて済むだけ楽。アトレ地下の食品売り場に行く前に六階の有隣堂へ。ズラッと並んだ文庫の小説類はパス。物語を作る能力のない俺は物語を嫉妬絡みで忌避する。新書売り場で安倍元首相襲撃事件を扱った「山上徹也とは何者だったのか」(鈴木エイト)、北方領土とウクライナの類似性を論じた「オホーツク核要塞」(小泉悠)、寓話に秘められた怖い話を集めた「人生に効く寓話」(池上彰+佐藤優)を買い求める。どんな基準で選んだのか分からない。きっと辛うじてある知的興味にひっかかったのだろう。その後地下の食品売り場に移動。突然刺身が食べたくなって、やりイカとしめサバのお作りに手が出る。他にたらこと塩鯖。サバに鯖、ほんにお前はさば好きだねぇと独り言を呟いていたら離れた処から俺の名前を呼ぶ声がある。会社の出資者の一人、Tさんだった。スーパーでの立ち話もなんなので、四階のカフェへ。会社の実情、俺の病状など久しぶりにお会いしたので、殆ど愚痴めいた独演会を展開してしまった。本も買えて好きな食べ物も買えて古い友人にも会えて、俺はアトレから逃げられない。

2024・2・23

2024-02-24 13:58:20 | 日記
50才から女優修行をしているYさんから「Aさんの芝居とBさんの芝居とCさんの芝居をハシゴして見に行きました」とのメールがある。Cさんは突然の代役だったみたいだから知らせてくれなくても仕方ないけど、AさんやBさんは以前なら自分の出演作品は必ず郵便で知らせてきたのに、今回は何故俺には知らせてこないのだろうと、ふと疑問に思う。うん?待てよ。そういえばAさんもBさんも今回だけでなく最近は知らせてくれないケースが増えてきた。彼女たちだけでない。俺の芝居に主演したプライベートでも親しい女優のDも出演作を教えてくれない。それでも何本か見に行ったのは、二人の間にいる女優のNから誘われたからだ。こんなことを書くと、いかにも俺が仲間外れにされて僻んでいるみたいだけど、どうやらみんな最近はスマホのラインとかで伝えてしまうので、一人一人にメールしたり郵便で知らせたりはしてないようなのだ。つまりまだスマホを持ってない俺は、仲間外れになってしまったと云うことか。便利な世の中になった。二年前に俺の芝居を上演した時は、たしか二百枚の案内状をだした。葉書だったけど、一枚一枚短いコメントを添え、住所シールを貼って出す大変さを思うと、ラインとかで一斉に送れてしまうことがどんなに便利なことか分かる。でも、その裏で俺みたいな人間はその網から外される。それはそれで知らされなかったのだから見に行かなくても非難されることはないから助かるのだけど、この「仲間ずれ感」はなんとなく納得できない。今日も寒い一日だった。ちょっと前なら熱燗で一杯いく処だが、最近一人でしみじみ飲む力が失われていて、ぶり大根と湯豆腐と塩辛というメニューだったのに熱燗をつけるのを忘れて白いご飯を頬張る。俺はどうかしてしまった。昨日いただいた早坂暁脚本集「必殺シリーズ」の中から「必殺仕掛け人/仕掛けに来て死んだ男」を読みながら早々にベッドに潜り込む。

2024・2・22

2024-02-23 12:40:31 | 日記
朝6時に目が覚めて、トイレにいく。本当ならそのままシャワーを浴びて活動を開始するところなんだけど、寒くてシャワーなんか浴びる気にならず、そのままベッドへ戻ったら二度寝してしまって、気がついたら7時半を過ぎていた。さすがにお腹が空いたけど、まだシンクは汚れた食器が山積みになったままなので、調理をする気持ちになれず、今日も朝食はチーズトースト二枚に野菜ジュースというメニューになってしまった。さすがに反省。勇気を鼓舞して汚れた食器を洗う。でも30分近くも低いシンクの前に立ちっぱなしになっていると、腰が重たく痛くなったもんだから終わったら倒れ込むようにソファに横になる。そしてまたも睡魔に襲われて20分ほど仮眠していたら、数年前に亡くなったシナリオライター早坂暁さんの「必殺シリーズ脚本集」(高鳥都 編解説)が宅急便で届く。どちらかと云うと「花へんろ」や「夢千代日記」などNHKでの名作シリーズの印象が強い早坂さんだったが、「必殺仕掛け人」や「必殺からくり人」など必殺シリーズの脚本も手がけておられたばかりか、歴代シリーズ14作のオープニングナレーションも執筆されてきたことをこの本で知る。この本では16本の早坂暁脚本を掲載。早速「必殺からくり人」の内名作と言われる「鳩に豆鉄砲をどうぞ」を読む。面白くて、それでいて早坂暁ワールドが全開している。残りの15本を読むのが楽しみだ。夕飯はシンクも片づいたので久しぶりに料理を作る。と言っても作り慣れた麻婆豆腐と炒飯と云ったメニュー。ところが麻婆豆腐の作り方を忘れてしまっているみたいで、調理の途中でどんな調味料を入れていいんだか分からなくなってしまった。麻婆豆腐ばかりか炒飯も最初に卵を炒めるのを忘れてしまったもんだから、出来上がりがいつもと違う。やばい。料理を最近遠ざかっていたことが影響しているのか?それとも認知症の症状が進んでいるのか?

2024・2・21

2024-02-22 09:58:43 | 日記
今日は10時から整形外科。一昨日は甲状腺検査で内科、その二週間前には同じく内科で大腸の内視鏡検査、更にその二週間前には心臓血管外科の定期検診。以上が広尾病院。それに加えて二週間に一度訪問医師の検診があって、一週間に一度は訪問看護師が来て俺の体をチェックしていく。訪問医も訪問看護師も広尾病院からの派遣だし、俺の健康は殆ど隣にある広尾病院によって差配されていると言っても言い過ぎではない。こうなると広尾病院が身近に思えてきて、きっと俺はこの病院の霊安室にいつか横になっているに違いない。今日の整形外科の診察はこの処重症になりつつある歩行困難症状について。レントゲン検査の結果、腰の血管?が狭くなっていることが判明。血管を広げる薬を服用して一週間後に再び結果をみることになった。また広尾病院にいく機会が増えた。近くの処方箋薬局で薬を出して貰うのに一時間以上かかると言われて、昨日はおにぎりとゆで卵、今朝は何も食べてないことを思い出し、ここは食欲不振の荒療治を試みるつもりで商店街の外れにあるアラビア料理のレストランに行くことにする。そしてランチメニューの中から選んだのがラムのアラビアンソティ?1900円と云う一品。ランチでその値段は高いと思っていたが、出てきた料理を見て納得。アラビアンスープとサラサラの米を使ったバターライス、それにラムの足一本のソティはかなりの分量だ。でも、昨日からの栄養分不足をフォローすべく完食する。帰宅後一時間ほど仮眠。4時に三月一杯でやめる訪問看護師のMさんが新人の看護師Tさんを同行して来訪。Tさんはまだ24才。孫のNと同い年だ。そんな若い彼女に一対一で俺の体の面倒を見てもらうことが出来るなんて、血圧が上がりすぎなければいいけど。夕食は牡蠣と長ねぎのオリーブオイルソティ。ランチのラムが胃に堪えているので炭水化物はパス。録画してあったNHKスペシャル「続・冤罪の深層」、「孤独のグルメ・南長崎篇」を見る。前者で警視庁公安部の恐ろしさを知り、後者で知った店に今度近くの劇場に出向いた時に覗いてみようと呑気なことを思ったりする。

2024・2・20

2024-02-21 15:39:18 | 日記
後片付け忌避症が昨日から続いていて俺のウチの狭いシンクは汚れた食器で一杯。それを見ると食欲も失せてしまって、今朝はおにぎりを四つにゆで卵を作って日本茶で胃袋に流し込もうとしたけど、おにぎりは三つ食べるのが精一杯で残ったゆで卵と冷蔵庫行きだ。腰が痛いのを理由にしよう。低いシンクに屈み込んで食器を洗っていると腰がいたくなって来るのでやめてしまうのだ。杖を使えば歩くのがら楽になった錯覚に先日陥ったが、今日はスーパーまで出かけた時に「行きはヨイヨイ帰りは怖い」で部屋まで戻って来るのにいつもの倍はかかってしまった。そしてスーパーで買ったロールケーキを食べたのがいけなかったのか食欲は全く起こらない。食欲の代りにWOWOW制作の館ひろし主演「60誤判対策室」(脚本・高田亮)全五話を見てしまう。テーマは冤罪。最初不釣り合いだと思ったけど、駄目男の元刑事の館ひろしがドラマのタッチとマッチしていてあきることがなかった。見終わった後、さすがにお腹が空いて冷蔵庫にしまっておいたおにぎりとゆで卵を食べる。それが今日の俺の全食欲。

2024・2・19

2024-02-20 12:55:56 | 日記
別に食事制限がかかっている訳ではないのだけど、今日は9時から広尾病院内科で甲状腺減退の検査を受けることになっているので、おにぎりに柳葉魚を食べただけで出かける。検査は30分かかったかかからなかったかで、薬(チラーゲンS)の効果もあって甲状腺は復活?しつつあるみたいだ。帰宅後疲れたので仮眠。午後、ソーシャルワーカーのK氏が来訪。訪問医交代の件など話していく。4時に作業療法士のTさんがリハビリで来訪。今日は体中を揉んでもらう。夕飯は餃子を8ヶ焼く。そしてまたおにぎり。どうもお茶碗でご飯を食べると後片付けが面倒だと思う病気にかかっているみたいだ。食後は小川洋子原作「博士の愛した数式」(脚本監督・小泉尭史)を見る。可もなし不可もなしの映画だったけど、俺は好きな映画だった。8時半過ぎベッドイン。そのまま眠りに入って12時半過ぎに一度トイレにおきるが、ベッドに戻ると再び熟睡して5時まで。全くよく寝る老人だ。

2024・2・18

2024-02-19 14:28:15 | 日記
昨日お腹が空きすぎて串揚げをたらふく食べたのが尾を引いているのか胃袋が重たいので、昨日に引き続いて今日もトースト二枚とトマト缶のみ。そして昼はカニ缶を使っての焼きうどん。ちょっと体重が気になって久しぶりに体重を計ってみたら一時は元の体重(80キロ弱)に近づいていたのに、この間計った時の体重(75キロ)からそんなに増減がない。いいことだ。そんな時、故早坂暁さんの必殺シリーズの脚本集が出版されるとの知らせが飛び込んで来る。他の先生方の脚本もそれなりに面白かったけど、早坂暁さんの必殺シリーズの脚本家はダントツに面白かったと覚えがある。出版されたらご遺族が俺にも届けてくれるとか。楽しみだ。八時から「光る君へ」(脚本・大石静)を見る。視聴率が早くも10パーセントを切りそう情勢とか。それとは関係なく、今週も誰が誰だかわからないで45分を過ごしてしまった。昨日一緒の芝居を見た女優のNが踊りの稽古をした後、ビールを飲みながら他愛ないお喋りをしていく。