五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2019・11・30

2019-11-24 09:56:38 | 日記
今朝の老老ブレックファーストは母が風呂に入っている間に作っておいたベーコンの塊と丸ごとじゃがいもとゆで卵とカリフラワーのポトフ風、納豆とチーズとトマトのみじん切りと柿のサラダ(オリーブオイルとワインビネガーと塩少々のドレッシング)。母が一目見て「贅沢ねぇ」と呟いたが、殆どが残り物で実質お金はそんなにかかってない。食後、1時に高円寺へ。北口から赤羽行きのバスに乗ろうとしたら、偶然服部妙子さんと出会って、一緒に彼女が教えている練馬の三味線教室へ。来年企画している芝居では、三味線を効果的に使うつもりでいるので、全くその世界に縁がない私としては今日の教室見学を機会にこれから三味線に馴染んでいくつもりだ。二時間程見学させて貰って、西武線練馬駅から池袋に。グランドシネマサンシャインで「ひとよ」(脚本・高橋泉、監督・白石和弥)を見る。これは桑原裕子の戯曲が原作らしいが、脚本、演出、俳優、それぞれが100%の出来。特に松岡茉優の演技は秀逸。そして、いつもはラストシーンに違和感を持ってしまう白石監督だったが、今回の作品はラストが素晴らしい。何が素晴らしいって、何もないからいいのだ。多分音楽があっただろうけど、それさえ今は耳に残ってない。今年のベストワンだと思う。こんな時は新宿の酒場に流れて誰かにこの興奮を伝えたかったが、表に出たら近所にあるHUMANシネマズで「i新聞記者ドキュメント」(森達也監督)をやっているのを発見。更に上映開始が20分後だ。それじゃそのまま通りすぎる訳にはいかない。これもジャスト2時間の映画。「ひとよ」と合わせると四時間数十分。こんな風に映画を梯子したなんて50年ぶりだ。そんな欲望が残っていたと知っただけで嬉しくなる夜。
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