五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2019・11・16

2019-11-17 10:13:26 | 日記
今朝起きて最初にやったことは、まだ早朝5時過ぎだったけどTデンタルクリニックの院長Tさんにメールして「窮状」を訴えたこと。痛くてたまらないので何としても治療の予約を取って貰いたく「寝込み」を襲ったのだ。その甲斐あって午前中に何時でもいいから来いとの返信を貰う。老老ブレックファースト(月見うどんと錦松海ごはん、歯医者に行く朝は匂うので納豆はなし)を手短に切り上げて10時には茅場町へ。診断の結果は歯槽膿漏になりかかっている箇所に膿がたまり出した故の痛みとのことで、抗生物質と痛み止めを出して貰うが、一昨日にも診療を受けにきたんだし、そんな兆候があったら言ってくれよとT院長に診察を受ける様になって20年、初めて文句を言ってしまう。帰り時間が空いたので歩いて人形町まで出て、芝居にも来てくれた脚本家のKさんの奥さんがやっている喫茶店に出向いてみたが、今日は土曜日で定休日らしく、仕方無く近所のドトールで終盤に差しかかった「死の棘」(島尾敏雄)をラストまで遂に読み切る。長かった。飛び飛びだけどアマゾンで買ってから一カ月はかかっている気がする。その間に奥さんのミホさんが書かれた「海辺の生と死」は読んでしまったし、その前には「狂うひと」(梯久美子著)も読み終わっているのだから、この小説がどうにも自分の生理に合わなかったのか、それとも反対に生理に合いすぎたのか?それが嫌で読み進めることが出来なかったのか?2時に六本木の俳優座五階稽古場へ。イギリスの劇作家ニックペインの「インコグニート」(演出・真鍋卓嗣)を見る。インコグニート(incognito)とは変名とか匿名と云う意味なのだが、21人の登場人物 をたった四人の俳優が演じると云う芝居だ。チラシを見た時に四人が扮装やメイクを替えて演じるものとばかり思っていたのに、芝居が始まっても登場人物たちは扮装やメイクを替えないもんだから、ずっと同じ人物を演じていると思っていたらいつのまにか名前が変わっている。過去と現在も混在し、場所もアメリカとイギリスに何の断りもなく変わっている。同じ登場人物にしてはおかしいと思って、これはひょっとすると違う人物の話なんだと気付いたのは既に半分を過ぎた辺り。なるほどと思いながらももうここまで来てしまうと取り返しかつかない。最初からこの作劇演出を知った上で見るのと知らないで見るのでは随分と印象が違うのではないかと思ったりする。俺の芝居をよく分からないと云う人がいるけど、この芝居に比べたらまだ可愛いものだということがよく分かった。しばらくぶりに六本木交差点を通り掛かったもんだから新装なったおつな寿司で八個入りのいなり寿司の折り詰めを買って帰宅。冷蔵庫にあった残り野菜を使ってまた豚汁を作って老老ディナーにする。今夜はノンアルコールデイだ。
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