五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2019・11・8

2019-11-09 09:55:32 | 日記
バタバタと動き回った一日だった。まずは母が夕べ病院に携帯やエレベーターカードの入った鞄を忘れてきたので、老老ブレックファースト(きつね月見うどん、鮎の昆布巻き、きゅうりの味噌あえに俺だけご飯)の後、8時半から業務を開始するK病院に出向く。無事鞄を受け取って母に渡した後、11時に北千住のシアター1010へ翠心会書展を見に行く。ここの総務を勤める一ノ瀬清雨さんが中学高校を通じての同期生と云うことで毎年見に行くのが恒例になっているのだが、乱筆極まりなく、一時は字体ノイローゼになった私としては行くたびに、こんな字が書けたらどんなにいいだろうと彼女を妬む気持ちになると同時に何処か絵画的な書の世界にしばし時を忘れる。そのまま日比谷線で茅場町に戻り、2時からTデンタルクリニックへ。膿が溜まった前歯の補修にこれからしばらくは茅場町通いだ。その後、広尾に戻って先日の出演者たちのギャラを振り込む。これで色々あった前回公演「おんな」についての業務は全て終了。その足と目は近くにある都立図書館に向かって、次回公演の為の資料調べに夕方までの時間を過ごす。老老ディナーは豚の切り落としを使った一口カツに蓮根の揚げ物、それに湯豆腐。いつもながら川越屋の豆腐と油揚げが美味しい。食後、店はSN君に任せて五階で八月九月分の領収書の整理と帳簿の作成。十月分は残ってしまったが、後一歩だ。その後、早々にベッドに潜り、「死の棘」(島尾敏雄)を読む。一昨日来たT電力のNさんは私がこの本を読んでいることを知っていて、先日来た折りに読みかけのこの本が置いてあるのを見て、まだ読んでいるのか?と呆れた顔をしていたが、この本の主人公と同じ様に女性関係で以前の妻から咎められた経験のある私としては、一行読んでは本から顔を背け、一頁読んでは本を閉じ、身につまされてなかなか先に進めないのだ。
コメント
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