W A K I の気ままなトンボの目

自分流の勝手な生き方ですが、何か気付いたことを書いてみます。
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戦  後 「したたかに生きるすべを身に付ける」

2005年04月29日 | 歴史
WAKIの戦時体験(第8回)「戦 後」

手に入れたチューインガムが美味かった
僕たちはユニセフ物資で助かった
大豆粕ヤシ粉に粉乳常食に
とりあえず教科書だけは古いまま
教科書の困るところは墨で塗り
軍神と呼ばれた人が捕らえられ
貨幣価値みるみる下がりインフレに
通貨には証紙を張って物が買え
電車バス人がいっぱいぶら下がり
誰もかも二合五勺で耐え忍び
闇市は何でも欲しいものがあり

 雑 詠
鮮明に覚えているよ4年生
あの頃の軍歌はかなり知っている
僕の父兵役逃れ生き延びた
子を守る親の判断ただ感謝
           
              完

戦時川柳100句、最後まで読んでいただいてただただ感謝です。掲載の写真は小学校の卒業写真、(肖像権のこともあるがあえて掲載)WAKIもこのなかにいる、これだけ大勢の生徒を、先生もそれはたいへんな苦労をされたと思う。まえに掲載の水族館への遠足の写真(一年生)が最後で戦時中の写真は一枚も無い、やっとこの写真がこの後を受け継いでいくことになる、その空間をこの川柳が埋めてくれたとWAKIは思っている。
(お詫び、「校門の踏み絵はチャーチルトルーマン」と詠みましたが当時はトルーマンではなくルーズベルトでした。)



コメント (3)
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