メルマガを購読する。ひさしぶりに登録をした。週刊で水曜日に届く。タイトルは、日本語教育批評だ。創刊は44号になるというので10か月ぐらい前か。2012年8月15日、URLは、http://archive.mag2.com/0001573661/index.htmlとある。編集者が二人いる。最新号に一人が休むという記事が出ている。2週目の読者としてはびっくりなんだけれど、残った一人の言に、ま、そんなところで、やり続けるとあるから、そうなんだろう。その編集になる6月号13日号に日本語教師なる職業をどう経験しているかを連載していて批評とする。そうか大変なんだとの思いで、恵まれている活動を読む。創刊の辞を再録しておこう。いわく、 日本語教育の世界には,自分たちの営みを批評するメディアがない。
これが,私たちが本メルマガを創刊するに至った問題意識です。
自分たちの営みへの言及を行わなければ,
自分たちが行っている様々な教育実践や研究活動を相対化することができません。
また,相対化してこそ,より広い視野に立った
日本語教育に関する議論が可能になるのではないかと思います。
私たちは,本メルマガ誌上で日本語教育に関わる諸事象,
具体的には,日本語教育に関わる書籍,論文,報告,エッセイ,発表,
学会,研究会,研修会等を批評します。
また,批評活動をとおし,日本語教育に関する議論の場の創生を目指します。
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発音すると、ツージとなると、わかりにくい語だ。翻訳語で、つうじ‐げんごがく、とするとわかる場合がある。キョージも同じで、きょうじ‐げんごがく【共時言語学】《(フランス)linguistique synchronique》言語学の一部門、と辞書にあって、フランス語の翻訳である。説明には、ある言語の一定時期における姿・構造を体系的に研究するもの、ソシュールの提唱による、とあって、そのほうでは言語学では古典に属する考え方である。キョージの発音もほかにはないので、これはこれで定着し、シンクロニシティー、synchronicity、共時性。同時性とかあり、同時発生ともなるとなんだろうかと、それで辞書を繰っていくと、虫の知らせのような、意味のある偶然の一致とは、何だろうかと、心理学者ユングが提唱した概念、とか。シンクロと使えば、そういうと、シンクロナイズsynchronize、 写真撮影で、写真機のシャッターの作動とフラッシュやストロボの発光を同調させることとか、シンクロナイズド‐スイミングsynchronized swimmingという水泳競技で使うようになった言葉だ。 . . . 本文を読む
現代日本語「誤」百科 812 手応えをもつ を、例題にしている。もつ について、ある ない というように、言えばよいとする。てごたえ 手について、いわば反応があるかないかを表現するということである。触感、切れ味などに使う。この、こたえる について、意味を求めて、感じる、などを使うと手触りのような表現内容も出てくる。歯ごたえ、というとこれはあきらかに歯でかみしめる方に表現がなされている。手応えを持つ については手字を用いるのでそれでもってつかむ意味内容を捉えることもできる。確かな手ごたえ、ということもあるので、手に感触をもとめるだけでなく、つかむ言い方が出てくるのだろう。手ごたえはかすかな場合でもあるとかないとか言うので、弱いものからはじまって、それを強く感じるというときに、この表現が選ばれるのかもしれない。
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