現代日本語百科   けふも  お元気ですか

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安心できる、安心できない

2013-01-31 | 日本語新百科
日本語誤百科 747 安心できる品質 を、例題にしている。安心できないことを、品質が持っているなら、こういう表現も成り立つが、前にそういうことがないなら、以前に不安がないなら、こういうのはおかしいと説明する。優れた品質 と言えばよいとする。この表現のどこがおかしいか、誤りか、ふと安心するという語のとらえ方にあると、思ってしまう。別段、不安があるから、安心するのではないと思うが、いかがか。例題の解説にある病気を抱えた不安は、退院の知らせで安心するだろうか。その安心と不安は意味が異なる。わたしたちはなにごとなく過ごす安心、何事も起こることのない日常を得たいと思っている。 . . . 本文を読む

社会性の成長または発達

2013-01-30 | 日本語新百科
日本語誤百科 746 社会性が成長しきれていない を、例題にしている。社会性がある 社会性がない ということができるが、成長 は使えないとして、社会性が発達しきれていない と言うとよいと、解説している。社会性がある と使うためには、誰かについて、何に、という表現内容があるはずだから、その青年に社会性がある、となる。その青年の社会性、となった場合には、その青年の社会性が成長する、と言えそうである。ただ、社会性は素質であるかどうか、素質は成長してもよいのではないか・・・                                                                                     日本誤百科というコラムに、日本語新百科をこしらえようとして、日本語はどうなっているかと、日本語珍百科を書いてしまいました。コラムの著者には解説を簡潔に書いていくという制約があるでしょうに、ご苦労を思いつつ、このようなブログを書くきっかけをくださって感謝いたします。 . . . 本文を読む

思ってございます

2013-01-29 | 日本語新百科
日本語誤百科 731 思ってございます を、例題にしている。思っている のであって、思ってある と言っているのではないことから、思ってございます のように言うのが正しくないとする。思っております というのは、よい。部屋は掃除してございます が、言えるのは、掃除してあります を、もとの形で言えるからである、と解説する。ここで、古い話題だけれど、ミス日本がとんでもございません、と言って、世間を騒がせたことがあるのを思い出す。                                             日本誤百科というコラムに、日本語新百科をこしらえようとして、日本語はどうなっているかと、日本語珍百科を書いてしまいました。コラムの著者には解説を簡潔に書いていくという制約があるでしょうに、ご苦労を思いつつ、このようなブログを書くきっかけをくださって感謝いたします。 . . . 本文を読む

背中から刺す、背中を刺す

2013-01-29 | 日本語新百科
日本語誤百科 732 背中から刺す を、例題にしている。背中から腹まで を表現の成立にみる。背中を刺した とも確かに言える。しかし、背後に近づいた場合は、背中から刺す とは言えないと説明している。背後からの意味には、背中から刺す 、などに対して、後ろから刺す というべきだとする。背中を刺す が、正しいとして、この表現の解説ではそういうことだろう。しかし、これは、背中から刺した、ということであるから、心臓に達したとか、腹に届いたかとか、そういう場合と、一方で、背中から刺す、これから刺すとしたら、背中のどこを指すか、それは特定できない。背中から右を刺す、とか、背中から体の真ん中を刺す、とか、襲う狙いをつける表現が必要だ。                                                 日本誤百科というコラムに、日本語新百科をこしらえようとして、日本語はどうなっているかと、日本語珍百科を書いてしまいました。コラムの著者には解説を簡潔に書いていくという制約があるでしょうに、ご苦労を思いつつ、このようなブログを書くきっかけをくださって感謝いたします。 . . . 本文を読む

いっかく せんきん

2013-01-28 | 日本語新百科
日本語誤百科 745 一攫千金をつかむ を、例題にしている。一攫 いっかく は、一獲 とする。解説は、獲 と、つかむ を同語反復としている。気になるところ、この文字に書き換えるのは、制約があってのことだろう。たしかに、一攫千金を夢見る、などの使い方で、一掴みにした金子をイメージするところだから、一掴みに掴むと言ってしまって、つかむ、が繰り返されるわけだから、表現が重なることになる。ここは、一攫千金という語になっているので、掴むの語を添えても同語反復にならない。さらに、ひとつかみする、ふたつかみする、というような使い方だと、一攫千金 に対して、*二攫千金とは言えないわけだから、一攫万金はありそう、このままで熟語の慣用があってよいと思われる。 . . . 本文を読む

現代日本語百科のこと

2013-01-27 | 日本語新百科
現代日本語をとらえると、現代語としての用法に、規範にしたがった用法からすると、揺れが生じているということだろう。国語にあらわれた規範は学校時代に学習する。教えてもらったか、しつけてもらったか、日本語とは、微妙な、異なった響きを持つ国語のことである。規範はすべて文献にあるとばかりに、国語の科学は規範科学として成り立ってきた。それは、いわゆる実験科学ではないと意見を述べる人もいるので、日本語を現代語としてとらえての議論はそれなりに考える立場を必要とする。先の物言いで極論すると、すべて現代語のとらえる規範に国語を顧みないことになるから、歴史的に用法を積み重ねてきた現代日本語をとらえがたくなる。わたしたちに生きている言葉は、わたしたちとともにあるし、世代を受け継ぐものでもある。 . . . 本文を読む

iPhoneから投稿

2013-01-27 | 日記
いまさらにという感じですがスマフォからの書き込みです。最近の通信状況はよくなったなぁと思います。移動通信は、それこそ、イドーのころに自動電話として開発されたような、たぶんモバイルの象徴は車内通話にあったのでしょうか、その大きな電話機を小型にしたようなのを持って使いはじめました。思い起こせば1993年ごろか、その時に取得した電話番号をいまもそのままなのでもうすぐ20年になるという思いがよぎりますが、そのときから随分と変わりました、当然の時代の流れでしょう。そのケータイ電話の話からいくつもの話題ができそうですね。 . . . 本文を読む

日本誤百科があった

2013-01-25 | 本を買いました
現代日本語百科ならぬ「現代日本『誤』百科」はコラムの連載が始まって744回まで数えて、1000回を目指す勢いであるが、となると、そのぶん、語ならぬ誤があったことになるが、つまりはとどまるところがない、ということだろう。いま、こうして書く日本語にも多くの間違いはあるだろうから、それは正用と誤用という課題になる。 名古屋大学教授・町田健著 日本誤百科  イラスト・なかむら治彦  1500円 (本体価格1429円) ISBN 978-4-8062-621-7  四六判2色刷 220ページ  値段は390円、なぜか、古書を購入してしまって、値段が安かったからか、その心理は微妙です。出版年が2010年12月。タイトルが、コラムと違って、現代 というのではない。 . . . 本文を読む

欠航、または欠航が決まっています

2013-01-24 | 日本語新百科
日本語誤百科 744 欠航または欠航が決まっています を、例題にしている。注意がいるのは表題にしたように読点がある場合ならまだしも、解説は読点がない表現をさすので、欠航または欠航 について、おかしいとするのは、その通りだろう。そこで、さらに、解説では、欠航または遅延が決まっています ならば、よいというが、これもよく読んでいるとおかしいと感じる。欠航または遅延など、決まることと決められないこととがある。複数の飛行便についてアナウンスしているようなことかもしれないが、遅延が決まっています、などと、言えない。つまるところ、読点のついた文とみて・・・ . . . 本文を読む

4次元の世界、異次元

2013-01-23 | 日本語新百科
日本語誤百科 743 四次元の世界 を、例題にしている。異次元 といっても同じだとする。それは空想の世界だから、だそうだが、現実の世界に対する次元が違う世界はいくらでもあるとか、数学のことと、物理世界のことと、想像世界のこととが、ごちゃごちゃしている。語彙のありようは、次元、一次元、二次元、三次元、そしてここに、四次元が成り立つか、異次元とは何を意味するか、ということだろう。その向きにはたちどころに議論が出てくるところだ。四次元ポケット、異次元世界、となって、空想と心霊現象に至るまである。 . . . 本文を読む