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通時と共時と

2013-06-06 | 日本語百科
発音すると、ツージとなると、わかりにくい語だ。翻訳語で、つうじ‐げんごがく、とするとわかる場合がある。キョージも同じで、きょうじ‐げんごがく【共時言語学】《(フランス)linguistique synchronique》言語学の一部門、と辞書にあって、フランス語の翻訳である。説明には、ある言語の一定時期における姿・構造を体系的に研究するもの、ソシュールの提唱による、とあって、そのほうでは言語学では古典に属する考え方である。キョージの発音もほかにはないので、これはこれで定着し、シンクロニシティー、synchronicity、共時性。同時性とかあり、同時発生ともなるとなんだろうかと、それで辞書を繰っていくと、虫の知らせのような、意味のある偶然の一致とは、何だろうかと、心理学者ユングが提唱した概念、とか。シンクロと使えば、そういうと、シンクロナイズsynchronize、 写真撮影で、写真機のシャッターの作動とフラッシュやストロボの発光を同調させることとか、シンクロナイズド‐スイミングsynchronized swimmingという水泳競技で使うようになった言葉だ。

共時性、共時態と専門用語で使う。

フリー百科事典ウイキペディアの解説で、言語研究にあって、
>共時的に研究されるのは:地理的に分布する方言のあいだの語彙と構造の比較研究、
これは個別言語として、また、
変種の分析を通じて考察される、他の個別言語とのあいだの相互作用と混成作用、

とみえる。

通時性、通時態では、同じく、
>通時的(歴史的)に研究されるのは:ある個別言語の系統的展開、つまり派生のありよう(歴史言語学的研究)、
個別言語内部での収束、つまり標準化の過程と、その反対の方言乃至変種への発散過程、
地理的分布諸語のなかでの語彙や構造の借用・移転と混成作用の過程(広義のクレオール化過程)、

とみえる。

知る人ぞ知る、フェルディナン・ド・ソシュール、1857-1913、の唱えた言語研究である。スイスのフランス語地区ジュネーブの出身だ。
空間と時間とに、あるいは、いわば点と線である、そのそれぞれの研究を区別した。歴史言語研究の流れにあって同時代の言語研究を方処言にも向けて研究する重要性を説いた。




きょうじ‐げんごがく【共時言語学】
《(フランス)linguistique synchronique》言語学の一部門。ある言語の一定時期における姿・構造を体系的に研究するもの。ソシュールの提唱による。

つうじ‐げんごがく【通時言語学】
《(フランス)linguistique diachronique》言語学における研究分野の一部門。時間の流れにそって変化していく言語の諸相を研究しようとするもの。ソシュールの提唱による。


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