現代日本語百科   けふも  お元気ですか

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大学、ああ大学

2013-06-25 | 日記
大学教育は何か。かつて議論があった。教養教育だ、専門教育だ、技術者教育だ、資格教育だ、そして総合教育だとか。学問府という語も、研究期間という語も、教育組織の上にそれを乗っけていた。乗っけるとはおかしな物言いだが実際そうだった。大学院を大学に入れていなかったような組織だ。本来的に大学は学部と院とにわけるようなものでないというような議論がなかった。日本の教育制度の大学というものの捉え方の狭小さだと言っていい。組織のことであるならそれほど気にしなくてもよさそうだが、院から学部の教育をにらむようなことがあって、これもまたわからないことだ。大学がいま、専門共用型でなくなって、技術資格型にシフトしてそれがどういうわけか、職業教育機関になりつつあるのが現状だ。大学はそこで知識と経験の偏った現象がある。基礎とか基盤とか基本とか、言い換えれば本質とか本体とか実質とか、あるいは理念とか理想とか理論とか、そういうものを失い始めたのである。 . . . 本文を読む

日本語教育史(11)  落葉集

2013-06-25 | 日本語教育の歴史
漢字字典の編集がキリシタンの日本語研究にあり、落葉集として1598年、長崎刊である。漢字のこゑ、よみを区別した実用てきなものだ。内容構成は本編、附録、小玉編の3部構成である。漢字の行書体を見出しにする特色がある。署名は序文に見えるところから、それまでのもの、これは既に日本の国語辞書としての流布している、節用集、倭玉編などを指して、文字言句の落葉を拾い集めたとしている。残り物というが色葉集のあとを追うとも記す。崩し字の解読に漢字のこゑから、音引きできるようにして、一方でその意味を書き添えている。この工夫は漢字をまず知るようになる。漢字本編の落葉集は配列がイロハ順である。ついで、読みから漢字と意味が分かるようにして、これもまたイロハ順にならべ、色葉字集としている。さらに附録の部分は漢字字典の様相でいわば独自の分類に近い。意味分類による門の立て方は、それまでの辞書の分類になる。 . . . 本文を読む

読み書き・・・

2013-06-25 | 日本語百科
読み書きそろばんと言い、それを日本人での寺子屋の科目とした。寺子屋がなんで、その科目があったのかというような話だけれど、読み書き能力に計算力は必須のことだった。読み書きは聞き話すが加えられて言語の4技能として言われるようになったので、それはそれとして言語生活の学習理論があるわけで、そうなってしまって、読み書きの言葉がゆがめられてしまったことのような印象を持つのが、昨今の状況である。もちろん言語による基本が読むこと書くことにあるのでないとすることもできるわけで、読み書きとなれば習字というイメージから、聞き話すとなると、現代のコミュニケーションにつながる。しかしそこで、待てよと、読み書きのまことは算盤の技の修練にあるとうなことではなかったのかと思い合せる。聞き話すはそれを当たり前として読み書きは練習をしなければ身につかない、となれば、算盤は弾かなければできないという、ごくふつうに、手の動きと連動する脳の働きである。筆遣いに現れる人間とか、暗唱しての複雑な計算力は、見事なことであるとしか言いようがないので、この3つをそろえることは嗜みのことである。それができなくなってきたのは算盤に代わる電卓があり、文字編集のコンピュータがあるというようなことではない。 . . . 本文を読む

165 ご遠慮して

2013-06-25 | 日本語新百科
日本語誤百科 25ページ  ご遠慮していただいております を、例題にしている。敬語の使い方で難しいのは受け手に敬意を払いながらその動詞をどう言い換えるかである。ご遠慮ください、といえば用は済む。ただ、この 下さい は、するという語ではない。くれる という語の敬語であるが、くれ という命令形で、ください となると、相手に敬語を使ったつもりで強く迫る表現となる。それでほかの敬語の表現法を用いて、くださる に対して、いただく とする使い方をしようとするので、ご遠慮いただきます となるが、これは相手の行為を身に頂くようなことになるので、その意思を一方的に決めつける用法となるので、慇懃無礼とさらに感じられる。それで、表題のように、ご遠慮して というふうに動作を際立たせてそれをいただくとなるのであるが、遠慮しています に、ご遠慮 というのは相手の行為で使えない敬語である。そこで ご遠慮をいただきます となり、それをまた自らの方で、おります とした。回りくどいようであるが、遠慮しろ と、本来は言えない表現を敬語にする日本語の妙である。 . . . 本文を読む