現代日本語百科   けふも  お元気ですか

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データに強い大学

2013-02-28 | 本を読みました
新書の帯に、行ってはいけないアホ大学・バカ学部、の宣伝文句には感心できない、大学や学部が悪いわけではない。それほどデータが語るところを丹念に拾うが、5章に至って就職率のからくりを文科省ベースの厚労省発表すげ替えに至って、やはり出た、データ、何をかいわんや、信じていいのかは、操作を信じるだけのことか、操作可能に入る学生という分類はデータの取りようのことなので、すべての筆者の分析や記述が色あせてしまったようだ。大東亜帝国なり、産近甲龍たち、そして女子学生たちに読ませればよい。なお、東大秋入学の章は、消化不良。 偏差値・知名度ではわからない 就職に強い大学・学部 (朝日新書) 海老原 嗣生 . . . 本文を読む

ワインに精通した人

2013-02-28 | グルメ
グルメは食通、食道楽のことだそうだ。すると、僕はグルメではないから、このページが増えることはない。何でも食べるし、食べ残さないように育てられたから、それなりに好き嫌いもなく、出されたものは食べてしまう。 しかしこういうのは、グルメとか食通には関係ないのだろう。グルメが食の行為だとすれば、それなりに食道楽したいと思う。 食について詳しい知識があるかどうかは、これはまったく、わからない。中国料理を食べるとき、それはかの地で宴会を経験しているから、招かれて、ホストが食事の注文をするとなると、いろいろと、食自慢をしていたことがある。とてもまねはできない。 サイト検索でグルメと打ち込んだだけで出るわ出るわ…… . . . 本文を読む

狂言綺語

2013-02-28 | 本を買いました
ドナルド・キーン著作集 第六巻 能・文楽・歌舞伎 新潮社  発売日:2013/01/31 全集読みをしている。シリーズである。原著が英文であるのを、こなれた日本語訳で読むことになる。解題によると、学術文庫本に収められている。それは、2001年5月刊行、ここに収められた英文は1966年初刊である。この後7年ぐらいの仕事だ。ちなみに著者44歳のころである。 . . . 本文を読む

サイレンにわかに急を告げる

2013-02-28 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 761 は にわかに急を告げる を、例題にしている。にわかに と、急 の、同語反復と解説して誤用とする。その説明では、サイレン 群衆の叫び声 が急を告げていた とするのがよいと言うが、これは解釈として不足であるか、あるいは間違っている。さきの説明は表現上、これでよいようであるが、もとの例文が、サイレンにわかに急を告げる とするなら、この にわかに をとってしまうと、もとの文脈の意味と異なる。つまり例題としての取り上げ方が明らかでない、用例の文脈に戻る必要がある。にわかに急を告げる、という言い方は、もとの文脈に戻せば可能となる例がある。 . . . 本文を読む

先生役は新しい役作りだった

2013-02-27 | DVD
日本語教師は日本語の内と外と視点を持つ。内からの日本語は国語の規範による、外からの日本語は言語の接触による、それぞれを一つの日本語にしようとする、日本語教師の役割は、日本語教育の限界を超える。ドラマはありのままに日本語教師の限界を映し出す。日本人の知らない日本語は日本人の知らなくていい日本語であるが、それは日本語学習者が学ぶ日本語の一こまである。日本語を規範でのみ眺めることはおのずとコミュニケーションに偏りを作っていることになる。それは文化を学び言語を学んできた日本語のこれまでに相応しくない。 . . . 本文を読む

あの人とわたしとの真実

2013-02-27 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 760 は あの人との本当の真実 を、例題にしている。本当を真実のことと言い換えれば、馬から落ちて落馬してのことかと、コラムが説明する同語反復である。この同語反復という用語にはコラムの解説で注意がいる。本当の真実 と言うか言わないか、武士の侍と言うのとは、異なるだろうから、本当の真実があるだろうかと思う。この例題ではもうひとつ、あの人との と について、相性 また、もめごと などと結びつくならよいが、真実の成立には相手が必要だとは限らないので、~との真実 は不適切だと言う。あの人とわたしの本当の真実と言えばよいのだろうか…… . . . 本文を読む

頭脳は怜悧で、背中は暖かい

2013-02-26 | 本を読みます
佐藤一斎「言詩四録」を読む 平成5年2月 致知出版社 この書の著者は、神渡良平、著者プロフィールによると、作家である。脳梗塞で右半身不随になったが、リハビリで社会復帰なる。38歳に闘病生活を強いられた(102ページ)が、人生は一度しかないとさとったそうだ。その解説には、閑想客感は志の立たざるによる、言詩後録18条にある、ことを実感したと言う。 . . . 本文を読む

急に襲う、ゆっくりと襲うのはおかしいか

2013-02-26 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 652 は 急に腹痛に襲われる を、例題にしている。急に と、襲う が同語反復だから、誤りと、コラムは解説する。襲うという行為は、いつも急だ、としても、いま起こったことを表現しようとする場合に、いつ、と言うことはあり得る。つまり、急に、となる。あるいは、襲われたなら、さっき、と言ってもよい。ためしに、腹痛に襲われた、と言えば、いつのことかと聞かれるだろう、そういうことがあると、たったいま襲われた、のを、腹痛に襲われる ということはできるが、いかにも臨場感がない。急におなかが痛くなる と言い換えればよいとするのも、腹痛が襲う、ということを、言っているに過ぎないのか、おなかが痛くなる、のは、急なことだったと聞いている側が納得するので、急に腹痛に襲われた、と言って、おかしい表現ではない。 . . . 本文を読む

水を充たす、水に充たされる、水で充たす

2013-02-25 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 759 は 水に充たされた水田 を、例題にしている。水田が水に充たされた、ということであろう。充たす、充たされる、水を充たす、水が充たされる、となる。水田に水を充たす、水田が水に充たされる、に対して、水田が水で充たされる となると、水以外の何かを考えるか、となるが、これは、水を入れることをとらえての表現だろう。なぜなら、水田に水を入れるのは、水田なのだから、わざわざ 水で ということもないが、なぜだろうかと考えてしまう。 . . . 本文を読む

面背胸腹

2013-02-24 | 本を読みます
言志四緑にあった。そのうちの、一冊、言志録の第19条、タイトルが、面背胸腹である。最初の頭脳は、訳文に顔面とあり、訳文がまた、頭脳と言い換えている。それには、頭脳が冷静になれば、正確な判断がなされる、背中が暖かであれば、人を感じ動かすことができる。胸中何のわだかまりも無ければ、人を寛大に受け入れることができる、腹が充実してしっかりしておれば、泰然として物に動じない、と見える。 背中が暖かいとは、言いえて妙だ。 . . . 本文を読む