年賀状も書く気になれず、おせち料理に関しても意欲がわかない自分に少しいらいらしていました。そんな状況で、用事があって出かけ、用事を済ませて、娘と一緒に中国茶房に入りました。お店は静かで、落ち着いた感じで、音楽も癒やし系の優しい曲が流れていました。
見慣れないメニューから適当に選んで注文すると、写真のような道具が運ばれてきました。
淹れましょうか?と聴いて下さったのでお願いすると、先ずテーブルの上でお湯を沸かし、そのお湯で全ての茶器を温めます。温め方は熱いお湯を容器の上から無造作にたっぷり注ぎます。そのお湯は、下の箱に流れる様になっていました。
テーブルの上での作業なのでちょっと驚きましたが、問題なく済み、その後茶葉の入った容器にお湯を入れ、暫くして、漉し器を通して注ぎ用の器に移す・・・・・といった手順で淹れられたお茶が小さな湯呑に注がれました。以後は自由に淹れて香りと味を愉しむのです。ゆったりした時間の流れの中でお茶を愉しんでいるうちに、冷えた身体もほかほか、気分も優しい気持ちなりました。
年の瀬なのにこんな時間を過ごしている事が不思議でした。
主人が居た頃の年末はする事が沢山あり、それがまた張合いにもなっていたのだと思います。活気のある生き生きとした時間を思い出し、状況が変わった今も同じ事を望んでイライラしていたようです。素敵な思い出は大切にしながらも、無いものねだりを止めて、少しでも今に合う生き方を探すようにしなければ・・・・・そんな事を気づかせてくれたお茶タイムでした。
来年は、新しい生活に馴染みながら、少しでも前向きな生き方ができるようになりたいと願っています。