加齢を愉しむために

未来に希望を抱けるように生きたいという願望を叶えるために如何に行動すればよいのかを探してみたいと思っています。

「わが母の記」(井上靖著)を読んで

2007年04月24日 | Weblog

老いの進む母と重なって

2007年4月7日日本経済新聞夕刊「文学周遊 」を読んでいて「わが母の記」(井上靖著)
の存在を知りました。
在庫切れで注文取り寄せだったので忘れかけた頃に読むことになりました。

読み始めて気付いたのですがこの本は今から44年前(まだ認知症という名称が無い頃)
に書き始められているのです。

 「わが母の記」は
・花の下(80歳の頃)
・月の光(85歳の頃)
・雪の面(~89歳まで)


の三部作からなっていて1977年5月刊になっていますがそれぞれ1964年、1969年、1974年に
「群像」で発表されたものだそうです。

現在のように介護問題が一般的な話題になっていない時代なのに、この問題にちゃんと向き合い
老いが進む母親の様子、介護に係わる方々の様子や想いをかなり具体的にはっきりと書いている
ことに驚きました。

なので読み終えた時、同じような体験をしている私は戦場で同胞に会えたような気持ちになりました。

そして最後の
「・・・母は長く烈しい闘いをひとりで闘い、闘い終わって・・・」
という文に、これからは介護される側の大変さにも気付かなければとも思いました。

時空を超えて

(2001年に創作したものです。)

偶然にも今朝また親の介護に関する記載(4月22日の日本経済新聞朝刊の文化欄)
が目に留まりました。

それは作家 盛田隆二氏の書かれた「幼児のように泣く父」というタイトルで、入所したくない
と言い張る父親を介護老健施設に入所させるまでの経緯が書かれているものでした。
なんだか悲鳴のようなものが聞こえてくる文章でした。

これから始まる介護に関わるあれこれを思いつつ”頑張って”の言葉しか思い浮かばない
もどかしさを感じています。

さて私は長い介護休暇を終えて、リフレッシュした体と心で介護に復帰です。
安らかな日々になりますように。


フルート

2007年04月16日 | Weblog

晴れ舞台

フルートの輪を広げようとの主旨で年に1度開催されるプロアマ合同の盛大な
フルートフェスティバルが我家の春の楽しみの一つになっています。

その行事が今年は特別な想い出を創ってくれました。
その理由は伴侶がその会のアマチュアによるフルートアンサンブルで
コンサートマスターを勤めたからです。

彼は学生時代にフルートをかなり熱心にやっていましたが会社勤めを始めてから
は高度経済成長の時期だったので企業戦士となり、すっかりフルートとは無縁に
なっていました。

退職後、憧れの先生に師事したいといきなり音大受験を思い立ちました。
私は先ず受験という事態にびっくり、でも受験科目のピアノの稽古を始めたのを
見てこれは本気だと理解し、夢を実現させてと応援しました。

入学式に父兄として出席した時はちょっと不思議な気分を味わいました。

でも彼は嬉しそうで活き活きしていて・・・・・羨ましかったなあ~。

入学後は実技に関しては流石に若い方々の進歩の速さにがっくりした
ようでしたが他の事では何の問題も無く楽しい楽しい学生生活を過ごし・・・

年齢制限で教員免許は取れなかったけれど”社会教育主事”の資格を取得し、
それがきっかけで”市民活動支援コーディネーター”の仕事をしながらフルートは
趣味として続けていました。

そんな経緯があるので今日の晴れがましい舞台が特別なものに思えたのです。
若い方々と一緒に楽しめるだけの技量を持ち続けられる事を見せてくれたのが
なにより嬉しかったです。

私も夢を持ち続けて、前向きに生きていきたいと改めて感じています。


介護 休暇

2007年04月02日 | Weblog

満開のさくらの中で

久しぶりのまとまった介護休暇をのんびり過ごしています。
自宅の家事を楽しみながら気が向けばふらりと近場の散策にもでかけています。

何年かぶりに訪ねた元町公園は綺麗に整備され静かな佇まいの中桜が満開でした。
坂道を登って西洋館通りを散策し、軽いランチを済ませて・・・

元町商店街でウインドウショッピングを楽しんだ後、みなとみらい線に乗り3、4分(位)
の「みなとみらい駅」で降り、お茶を飲みながらベイブリッジを眺めてきました


春爛漫




小さな庭でも放って置くと荒れた感じになってしまいます。
強い風で散った沢山の椿の花を集め、雑草を抜き、フェンスに吊るした鉢の整理・・・・・
時間に追われずにこんな作業をして過ごすのは案外楽しいものです。
見渡せば木々には淡い緑の新芽が沢山出ているし、”すかしゆり”も3箇所に幾つか
の芽を育てています。

"山椒の木"の美味しそうな新芽を今夜の料理に摘んで本日の作業終了です。

明日は何をしようかな・・・・・