加齢を愉しむために

未来に希望を抱けるように生きたいという願望を叶えるために如何に行動すればよいのかを探してみたいと思っています。

交通網の発達で感じていること

2016年12月20日 | Weblog

 秋に広島に墓参した折、近いと思い込んで、以前から興味のあった四国松山の卯之町に寄ることにしました。

 地図では簡単に行けそうだったのに、広島港からフェリー(スーパージェットで約1時間)で松山港に行き、松山港からリムジンバスで20分で松山駅に行き、特急で約1時間で卯之町駅に着くという大変な時間が必要でした。帰りは松山駅から岡山駅にでるのにJR予讃線で3時間弱くかかり、そこから新幹線のぞみで新横浜まで3時間強でした。地図上では松山~岡山岡山~新横浜とでは断然松山~岡山の方が近いと感じていたのに、新幹線の発達で移動距離と所要時間は比例しなくなったことを実感しました。

 都会の地下鉄の発達でもいろいろ思うところがあります。

 最近の私は、東京に出かける時、目的の訪問先や地名を用いて、ネットで交通手段や要する時間について調べることにしています。交通網(特に地下鉄)が発達し、知らない路線が増え、乗り換えさえすれば目的地に近い駅が存在し、駅から徒歩1分~2分で着く経路があったりして、便利になったと感じることが多くなりました。

 一方で

・乗り換えや出入り口までの距離が長く、矢印に沿って地下空間をトコトコ歩く時間が多く・・・・・

・地下深くにあるホームから改札口までの長~いエスカレーターの利用が必須、このエスカレータがもしも止まったら・・・・・

・出口を間違えると、とんでもない処に出て、周りの景色も見慣れたものとは違っていて・・・・・

 不安を感じる事も多くあります。確かに時間の短縮はありがたいのですが、失うものも多いと感じています。

 一見無駄に思える時間が自然との触れ合い、馴染みの景色の温かみを感じるといった素敵な時間だったことに気づかせれています。

 博多駅前陥没事故のニュースを見た時、大都会の地下鉄を想像して大丈夫かしらと思ったりしました。勿論現在の高度な技術を駆使して構築されているとは思いつつ、最近土砂降りの雨が多くなり、地下鉄の出入り口から流れ込む水をニュースの画面で見せられたりすると、怖いと感じます。 

 これから東京オリンピックにむかって東京はもっと便利に、もっと素敵に変化して行くと思われます。その中で安全、安心が失われない事を願っています。