加齢を愉しむために

未来に希望を抱けるように生きたいという願望を叶えるために如何に行動すればよいのかを探してみたいと思っています。

退院後初の外来診察を受けて

2017年04月29日 | Weblog

 退院後初の外来診察を受けてきました。診察の前に、採血、レントゲン検査を受け、その結果を見て診察を受けました。

 思ったより回復が速いそうで、再発予防治療のため、その日の夕食から「ティーエスワン配合OD錠T20」を服用することになりました。弱い抗がん剤で副作用が少なく、胃がん、肺がん、喉頭がん、乳がん、結腸・直腸がん、膵がん、胆道がんに対して効果があるそうです。

 先ずは1週間服用して、アレルギー等が現れないかテストして、来週血液検査の結果でOKになれば、一般には、4週間服用して2週間休みを繰り返し1年間続ける再発防止治療に入るそうです。私は体が小さいので2週間服用して1週間休みを繰り返すそうです。投与量は身長と体重から体表面積を計算し、投与量が決められ、私は少ない量のOD錠を試しています。3日間試した結果は、特に副作用は現れていません。なので、来週から再発防止治療が始まると思います。

 そこで、このタイミングで下記の項目について私の経験を簡単にまとめて置きたいと思います。

・癌発見のきっかけ

 肺炎球菌ワクチン定期接種(B類)の事を2016年12月のNHKためしてガッテンで知り、近所のクリニックで接種しました。その際、顔色が悪い事を指摘され、貧血とわかり、薬での治療を始めましたが、体調は良くならず、食事を受け付け無くなり慌てました。その日は、公休日だったので地域の緊急病院に駆け込みました。そこでの採血検査でも貧血が酷いと言われ、点滴での貧血治療をすることになり、緊急入院し、衰弱した体力も取り戻す治療を受けることになり、その間、貧血の原因を突き止めるためにもと、いろいろな検査をして頂き、結果、かなり進行し、手術が困難な胃癌が見つかりました。

・癌治療に当っての対応の仕方

 私はもう後期高齢者だし、開けて見て無理なら、諦めて緩和手術をして頂く方向で気持ちを固めていました。その時娘が、「がん手術の名医107人」という本の中から見つけた名医の考え方が“今のママのがん治療にぴったりの名医だと思う”と見せてくれた記事を読み、私も前向きな手術が受けられるかも知れないと急に世の中が明るく感じられ、挑戦してみたいと思いました。そんな私を見て娘は早速セカンドオピニオンでその名医に相談してくれました。その結果高齢で、リスクの高い私の手術を引き受けてくれることになりました。あの時諦めなくて本当に良かったと思っています。

・自分の望む医師との出会

 その後の流れは、病院間での話し合いで転院日等が決まりました。特に知り合いとか、特別な方の紹介も無いのにこの医師ならと思う方とそれをサポートする5人の有能な医師チームによる手術を受けられることを実感した時の喜びは自分でも驚く程でした。そしてこの先なにが起こっても後悔することはないと感じました。

 ・信頼しきって受けた手術の成果

 こうして受けた手術は午前9時~午後5時に及ぶ大変な手術でした。術後、娘が“ママは麻酔で眠っていたけれど、先生は汗びっしょりの大変な手術だったよ。”と教えてくれました。私は生きていることが夢のように感じ、私にできる努力は何でもし、回復する事が先生への感謝の気持ちを表すことになると思いました。その気持ちが大切だとチームの先生方も認めてくれて、楽しい入院生活を送ることができました。

 初外来診察を終わってホットしたので、付き添いの娘に案内されて、すぐ近くの神田明神にお礼詣りをし、あの界隈の老舗で甘酒を飲んだりして、遊んできました。我ながら夢のような状況に驚いています。

  希望を持って生きているって素敵なことだと改めて感じています。この状況に導て下さった全ての方に感謝を込めて。


日常生活に戻りながら・・・・・

2017年04月21日 | Weblog

 昨日、暖かい日差しの中、川べりを少し散歩しました。足元には名も知らない小さな花があれこれ咲いていました。そして、周りの木々の新緑が眩しく感じられました。

 食事は5回食で、消化の良いもの、食べ過ぎない事、よく噛むことと指導されています。術後味覚が戻って薄味を美味しく感じられるようになった私は、術前の食欲減退、濃い味付けを好んでいたのが嘘のように思えています。今は何を食べても素材そのものの味が楽しめ、食欲を抑えるのに苦労する始末です。でも現実は小さくなった胃に負担をかけると体調を崩すので、食事の内容、食べ方、量をコントロールするのがリハビリと食事の度に意識するようにしています。

 我が家の小さな庭では今年も椿の花が満開の時期を迎え、その木の下でアゼリアや小手毬が狭さに、めげずに咲いています。

 初めての外来を来週に控え、現在の私は、退院時より少しでも良い方向に変化していたいと願いながら生活しています。


生まれて初めての大病を経験して

2017年04月17日 | Weblog

 長い闘病生活から解放されて帰宅しました。自宅は落ち着いて、ぐっすり眠れました。朝はすっきり目覚め、気持ちは元通りに戻りましたが、まだ階段をトントンとはいきません。しばらくは気持ちを抑えてゆっくり生活したいと思っています。

 想定外の癌が見つかって、一時は、私の寿命も終わりかなと覚悟しました。そこから思わね展開を得て、奇跡のような経過 ( 最新の医療システムのお陰で、最新の環境、設備で、超一流の技術を有する医師とそれをサポートする5人の有能な医師チームによる手術 ) を辿り、今自宅にいて、こうしてブログを書いています。

 落ち着いたら、下記について書いてみたいと思っています。

 ・癌の発見のきっかけ

・癌治療に当っての対応の仕方

・自分の望む医師との出会

・信頼しきって受けた手術の成果

・再発防止治療について (これから先のことなので、経験してからになります)

  入院した時は冬だったのに、退院時は桜も終わり、初夏の日差しの中で、さつき、こでまり、ニラ花が咲いていました。

  今回の体験で、今迄気付かなかった大切なことを沢山知ることができました。病院では、患者をサポートする沢山の方が働いていて、その方々が存在してこそ成り立っていること知り、高齢になって、疎遠になっていると感じていた親族が、自分のことのよう、ハラハラ、ドキドキしてくれ、その温もりが嬉しく感じられ、普段、何気なくお付き合いしていた方々との絆の大切さを知り、娘の成長を知る機会にもなりました。

 今回の回復は奇跡のような偶然(これは、娘の努力によるものでした)と皆様の応援が私を勇気づけ、前向きにして下さったから実現したのだと感じています。 ありがとうございました。

  感謝を込めて!!