先日、久しぶりに株の取引を楽しむ事ができました。
私が株取引を始めたのはもう40年以上前になります。子育てに手が掛からなくなり、主人は仕事に夢中で、私一人が社会から取り残されたような気分でもんもんとしていた頃、義母が「新聞を読むのが楽しくなるわよ」と勧めてくれたのがきっかけでした。その折「急ぐお金ではやらないこと、自分のへそくりの範囲でやること」という戒めがあり、それだけはどんな時も守ってきたので色々あったけれど今日まで楽しく続けてこられたと思っています。
ひと昔前の高度成長期時代には、大企業の株なら持ち続けていれば配当取りや増資を楽しめ、株価が急に半分になるようなことが起きたり、有名な会社が上場廃止になるかも知れないなんて考えられませんでした。近年の株価の動きは、世界的規模で考えなくてはならず、私のような素人には、よく理解できなくなってきたので、そろそろ機会を見つけて整理したいと考えていました。そんな状況でホームトレード用画面で銘柄一覧を見ていたら、持株の一つが大きな動きをしていて、8月~10月の間に「窓が開く」状態が2度も起こりました。
一度目の「窓が開いた後」のタイミングで良い機会と捉えて持ち株の半分を売り、後の半分は2度目の「窓が開いた後」のタイミングで売りました。今迄短期間でこのような大幅な値上がりに恵まれた経験が無かったので、私にとっては奇跡のような出来事でした。と言ってもへそくりで、趣味の一つとして関わって来たので、一攫千金とは程遠いのですが・・・・・主婦のお小遣いとしては嬉しい額でした。
この株は株の取引には全く興味のない主人に何かの折に、この会社の事を私が尋ねた時「この会社は学生の頃見学に行ったことがあるが、産業機械を作るところで、大型鋳鍛鋼で世界有数の会社で電力・原子力関連向け製品を製作している」と話してくれたのがきっかけで購入した株だったので、何となく長い間持ち続けていたのですが、電力・原子力関連の会社の衰退で株価は下がったままで、これからも大きく盛り返す気配を感じられず、そろそろ手放す事を考えていたのです。
そんな時期にまるで奇跡のような状況になるなんて、又主人が私達に贈り物を届けてくれたのかなと思わずにはいられません。勿論それなりのニュースがあり、今後に期待が持てそうな理由で取り上げられた結果なのですが、私としては、それだけでは無いような・・・・・と思いたい気持ちが強いのかも知れません。
それはそれとして今回の出来事は私を元気にしてくれました。
パソコン画面の気配ボードを見ながらの操作で、指値を決めるときの浮き浮き感、その後の市場の動き(一刻一刻変わる株価)への関心、成立した時の嬉しさ等、随分長い間忘れていた感覚を思い出させてくれました。
主人も元気をだすようにと刺激を届けてくれたのだと思います。いつも見守ってくれてありがとう!!
これを機会に分かる範囲でもう少し続けてみようかなと思ったりしています。最近は株価が4桁のものが多くなったけれど売買単位が100株単位だったりするので趣味と割り切れば続けられそうです。