加齢を愉しむために

未来に希望を抱けるように生きたいという願望を叶えるために如何に行動すればよいのかを探してみたいと思っています。

重箱を片付けながら

2008年01月05日 | Weblog

お重の中味
三が日が過ぎてほっと一息ついています。

役目を終えた大小の重箱を片付けながらこの大きい方の重箱に母の作ったおせち料理を詰めて持ち帰った頃のことを思い出しました。かなり最近までそんな状態だったのです。

暮に、年が開けたら母にも食べてもらいたいとおせち料理を小さな重箱に詰めながら、母の味を引き継いでいるのはお煮しめと煮豆と酢の物位で・・・・・

あそこの昆布巻きが美味しいとか、ごまめはあのお店の味があっさりしているとか、あのお店の鴨ロースは去年好評だったとかいいながら上手に?手抜きして、デパ地下で集めたあれこれの多さにがっかりしました。

母は昆布巻きだってちゃんと自分で作っていたし、ごまめだって炒り煮していました。珍しい料理もあれこれ工夫して作っていたな~

その上、紅白歌合戦が済む頃には揚げたての天ぷらがのった年越し蕎麦が用意されて、それがすむとその頃両親が住んでいた近くのお寺(総持寺)に母も一緒に開門に遅れないように初詣に出掛けていました。帰るとちゃんとお汁粉が出てきて・・・・・

私たち家族は全てを済ませて重い重箱を持って車で帰宅・・・・・

その頃はそれが当たり前で凄いとも思わずにいました。

ここ数年間は私がその真似事をするようになっていますがあれこれ沢山手抜きをしても結構大変です。

今の母は私の持って行った小さな重箱を開けて「全部作ったの」と感心してくれます。「今は色々便利でね」と言葉を濁しながらちょっと恥ずかしい気持ちになりました。