フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

ヤマヒコノリ?冬の雑木林でみつけたもの

2020-02-08 | アダージョの森

今朝は晴れていて、気温が1℃と暖かい。森の中を散歩していると面白いものを見つけた。

鹿避けネットに絡みつくようについている、この灰緑色のものは何なのだろうか。

サルオガセのようにも見えるが、大分雰囲気が違う。

ネットで調べてみるとヤマヒコノリという植物によく似ている。地衣類の仲間だ。

ヤマヒコノリ
「地衣類サルオガセ科の1種で、針葉樹林帯の樹皮に着生する。地衣体は不規則に枝分れし、長さ5~8センチメートル、黄緑色で、やや扁平(へんぺい)となる。北海道から本州にかけて分布するほか、朝鮮半島にもみられる。」(「日本大百科全書」より) 地衣類とは
「地衣類の場合、その構造を作っているのは菌類である。~菌類は光合成できないので、独り立ちできないのだが、地衣類の場合、菌糸で作られた構造の内部に藻類が共生しており、藻類の光合成産物によって菌類が生活するものである。」(wikiより)
・・うーん、なかなか複雑だが面白い世界だ。

雑木林の中をゆっくり散歩する。

日が射しこんで明るい。

向こうには八ヶ岳がうっすらと見える。

ハクウンボクの幹が面白い形にくねっている。かつてフジに巻き付かれたのだろうか。

庭に戻ってくる。西側には、コナラが林立している。今ではわからないが、夏になると鬱蒼と葉が茂る。

左下にあるヤマボウシが上から押さえつけられたように、日差しが遮断されているので、少し間引く必要がある。

 


薪ストーブでピザを焼く

2020-02-07 | グルメ・クッキング

今朝の6時30分の気温は-13度まで下がった。天気は良く、風もない。

外に出ると寒さは厳しいので、午前中は室内で過ごす。

昼前に妻がやりだしたのは、ピザ焼きだが・・縁が焦げ過ぎたようだ。

朝の庭、炉の回りは柴が片付いたのでだいぶすっきりしている。

今日は久しぶりに薪ストーブでピザを焼くことになった。ゴトクの上にダッチオーブンの蓋を置き、アルミフォイルを敷く。

 

ピザを準備

ストーブの火が弱まってきたので、ピザをダッチオーブンの蓋の上に乗せ、薪ストーブに入れる。

6分ほど焼いているとチーズがぐらぐらしてきたのでピザを出す。

ところが、思っていた以上に火が強すぎてしまって、ピザの縁が焦げてしまった。ピザ焼きの感が鈍ったようだ。

 

そんなピザを二人で2枚食べたので、お腹が一杯になった

午後から庭を散歩した後、雑木林のあちらこちらに落ちている柴を集める。枯れた柴は、薪ストーブの焚き付けに最適だ。

 

冬の明るい森、これは東側のエリアだが、細い木がやはり多すぎるな。

コハウチワカエデの枝が、なんとなく赤みを増している。こんな寒さの中で、春が静かにやってきているようだ。


G・ガルシア=マルケス「百年の孤独」を読み終える

2020-02-06 | 濫読

いつかは読みたいと思いながら、なかなか手に着かなかった、ガルシア・マルケスの「百年の孤独」(1967年)を読み終えた。
ガルシア・マルケスは、この作品などによって1982年にノーベル文学賞を受賞している。
「マコンド」という仮想の土地を舞台に、様々な苦難を経て、その建設に当たったホセ・アルカディオ・ブェンディアとウルスラ・イグアラン夫妻に始まる一族の、
始まりから終焉まで、およそ100年にわたる歴史が書かれている。
読み始めてみると、「事実」と「幻想的世界」の境界がないまま、短いストーリーがとめどもなく続いていく(「リニア―な時間の流れをほとんど踏み外すことなく記述」訳者: 鼓直(つづみ ただし))という展開に戸惑った。これは、文学的には「魔術的リアリズム」といわれる表現方法とされていて、日本の作家では中上健次の「枯木灘」などが有名である。
 
おまけに、登場人物の名前がややこしい。ホセ・アルカディオの子供が同名のホセ・アルカディオでその子供がアルカディオ、もう一人の子供がアウレリャノで、その子供がアウレリャノ・ホセ、その後の子供たちにもホセ・アルカディオやアウレリャノという名前が付けられている。この同じ名前・同音の繰り返しは、ややこしくなる以外にも独特の心理的効果を与えている。
要は、「ラテンアメリカの世界は、西欧的な感覚では理解できませんよ」ということを暗示しているのであろうか。
 
さらに、この小説を特徴づけるているのは、個性的な人物が次から次と出てくることだ。誰の言うことにも耳を傾けず己の生きたいように生き、死んでいく人々。
チョークで3メートルの円を描き、その中に立ち、その中へは母親すら入れないというアウレリャノ大佐や、不毛の愛を経帷子に織り込んで死んでいくアマランタという女性、部屋に閉じこもって誰とも合わず羊皮紙の秘密を読み解き続けるアウレリャノ・・。自分の生きざまを通すということは、「孤独」を愉しむということなのだろうか。
しかも、暮らしに困らないほどの資産を得ても、安逸に流れずしたいことをして、挙句は、家は荒れ放題、日々の食べるものに困るという生活に転落していく。これは、ひょっとすると、西欧に植民地化されてきたラテンアメリカの人々の生き方に対する作者の批判なのだろうか。
 
物語の背景として、赤蟻、蜘蛛、黄色い蛾、蠍、シダ、オレガノ、ベゴニアと言った動植物が頻繁に出てきて、コロンビアの亜熱帯気候の湿った暑い世界が広がる。
 
さらに、政府軍と自由党との内戦やバナナ・プランテーションにおける労使紛争等が出てくるなど、コロンビアの独立以来の歴史も織り込まれている。総じて、一度読んだだけでは、全容を理解できない仕掛けになっているが、個々の短い話は、「そんなことがあるはずはないな」などとつぶやきながらも、不思議な面白さがある。そして、最後は思わず唸ってしまうような結末を迎えるのだ。
読み始めてからしばらくの間かなりの違和感があり、やめようかなとも思ったが、途中であきらめずに最後まで読んでこその、喜びを得ることができた。


フルートレッスン ヘンデル ソナタ・ト短調HWV360

2020-02-05 | フルート

今日もいい天気になった。朝6時過ぎの気温は1℃と暖かい。

8時前には、向山に朝陽が射してきた。南アルプスには雲がかかり、北岳や甲斐駒ケ岳は見えない。

今日はフルートレッスンがあるので、9時から1時間ほど事前練習をする。

ロングトーン、各調のスケールとアルペジオの基礎練習に続き、モイーズ「24の旋律的小練習曲」NO17の半音階の上向・下向、並びにヘンデルのソナタをゆっくり吹いた。

 

11時、明野にあるチャミタクハウスへ行く。

モイーズの半音階練習は、指に力が入ってしまい、スムーズな演奏ができなかった。これは、「粘り強くやるしかない」ということになった。

ヘンデルのソナタ・ト短調は「2. Andante」

3拍子なのでダンスのイメージで軽やかに演奏してください。私の演奏は「のんべんだらりとしていて、何を吹いているかわからない」との指摘。

6小節からの旋律は、スタッカート気味にはっきりと演奏すること、リズム感を意識すること、との指摘があった。

 

Handel Sonata in g minor, HWV 360 - Alison Hazen Olsen


庭の柴を燃やし終える

2020-02-04 | アダージョの森

今日もいい天気になったので、伐採木の柴燃やしの作業を行った。

これは、昼のおにぎり弁当の写真だ。

今朝の森からの風景。北岳と甲斐駒ケ岳が斜めから射してくる朝日に赤く染まっている。

今日は、風もなく絶好の焚火日和になった。焚火は3日目になった。

庭の中央に置いている柴も大分少なくなってきた。燃えるのに時間が掛かる少し太い枝は、炉で燃やさずに40㎝にカットして薪ストーブ用に使うことにしよう。

北側シラカバの林には日が降り注いで明るい。柴を燃やす合間に、混み入ってきていたので、ウリカエデを1本伐採する。

午後3時前に柴がほとんど燃え終わったので、灰の山にフォイルに包んだサツマイモを入れておいた。

25分ぐらい過ぎると、丁度良いぐらいに焼けたようなので、それを灰から掘り出したところ。

ホクホクの焼き芋ができていた。3時のおやつにいただくことにする。

夕方の光が庭に斜めに差し込んできた。

中央に積んでいた柴の山が、3日間の焚火で燃え終わってすっきりした。

次の作業は、残された枝部分を40㎝にカットして、薪置き場に運ぶことだ。

やれやれ・・庭作業は終わりなく続く。