フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

おでんの季節

2010-10-22 | グルメ・クッキング

今日は、なんとなくはっきりしない曇り空。少し蒸し暑い空気が流れている。

朝から、市民税の納付で不快な話になった。これまでは、勤務先の特別徴収があったから、市民税は本人の意思と無関係に「強制的」に徴収されていた。それがこの4月からなくなってしまったので、今度は「自分の意思で」納付する必要が出てきた。
しかも、前年度の収入に対して課税されるので、その額がびっくりするほど高い。それだけの市民税に対して、行政施策としてどんな対価が得られるのであろうか。

何をボヤイテいるのかと言うと、要は、八ヶ岳に暮らしていた間に、あろうことか、市民税の納期が過ぎてしまっていて、その日から延滞金が科せられてしまっていた。年率14.7%、それに対する疑問を役所にぶつけていたのだが、「馬耳東風」、結局、
いかんともしがたく、延滞金を納める羽目になってしまった。

次はNTT東日本、Kオプティコムの納付書が溜まっていた。コンビニに出向いて行って支払う。自動振替の手続き書類の記載にミスがあったという理由で、書類を送りなおす羽目になり、まだ自動引き落としになっていない状況。実にめんどくさい手続きだ。午前中は、あれやこれやのもろもろの雑用で終わってしまった。

午後は、先日買った「フルート演奏の秘訣(上)」(ミシェル・デボスト著)を読む。

「…。私は半世紀以上も前からフルートを吹いている。それでもまだ、フルートに関係のあることは何であれ無関心ではいられないし、おそらく息ができて1本でも歯が残っているかぎりそうであろう。私はまだ何も獲得していないし、毎日新たな疑問と新たな楽しみが生まれる」

パリ管弦楽団の首席フルート奏者にして、こうである。楽器の演奏の世界はいかに奥深いものかを改めて感じさせられる。

この本は、単なるフルート演奏の技術的な指導書でもなければ、反対に難しい理論書でもない。フルートを手に持ちながら、読み進む本である。具体例として、随所に楽譜が置かれている。最初の「アクセント」という章では、”sf”と”fp”の違いを解説するのにベートーヴェン<英雄交響曲>第1楽章の楽譜。和声的なアクセントとしてバッハの「サラバンド」といった具合だ。

私の音楽知識のレベルでは理解するのに相当困難を覚えるので、せいぜい1日に2、3章ずつぐらいと、ゆっくり読み進んでいくことにしよう。

その後、フルートの練習だ。まずはソノリテ。「できる限り澄んだ美しい音を出そう、と思う」、これが大事なのだ。その気持ちを持って、Pで音を吹きだし、クレッシェンドで次の音へFで移る。その後デクレッシェンド。音を小さくしていくためには、お腹の支えが試される。

「毎日の練習」NO1はテンポ88、パターン10.響きのあるスタッカートを出す練習をしよう。高音のダブルタンギングは、全く音になっていないので、シングルタンギングでゆっくり吹く。NO7の運指練習は、今日からテンポを50に設定する。パターンは8だ。少し遅い感じだが、テンポを設定するとできるところできないところがよくわかる。反面、かなりの忍耐心が要求される。NO8もテンポ50でやる。テンポを設定するとやりにくかった。

次は、アルテ「16課の2」の変奏3、4を繰り返して練習した。大分できるようにはなってきた。レガートとスタッカートの意識的な吹き分け、軽さ、指腕肩の力を抜くことなどを意識する。次は「ロマンティック・エチュード」NO17、トリルに慣れるように、ごく遅いテンポでやる。曲の雰囲気をつかむのが大事だ。

そうこうするうちに妻を駅まで迎えに行く時間になってしまったので、練習は一時中断だ。駅までのバス代が240円なのでバカにならない。家に帰ってくると、テレがかかってきたり、何やらしていると、フルート練習を再開することができなくなってしまった。

夕食は、「今秋初の おでん」。寒くなってくると「おでん」がいい。おでんの魅力は、なんといっても熱々を頬張ることで身体が暖まる、軽く煮あがるころから食べ始め、こってりに煮詰まった時まで、その時々で美味しい。どんなん具材でも使えるので、冷蔵庫の残り物が美味しく生まれ変わる、大根の旨さは絶品だ、それに私の好きな竹輪やゴボ天などの練り物がおいしい、などなど。

和カラシを塗りやトウガラシをかけるとビールが弾むのも止むをえない。


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